2007年03月30日 (金)ありがとうございました!


(K.K.より)

本当に久しぶりのブログです。ついに最終回の放送を終えました。皆様には、数多くのメッセージを頂きました。昨年より始まった「土曜ドラマ」の中でも圧倒的な数でした。ありがとうございます。僕の携帯には、このホームページに届いたメッセージが、すぐさま転送されて来ます。それは、それは、……不安なものです。
 
お笑いの方がいくら稽古をしても、板の上でお客さんの笑い声を聞くまでは不安なように、時にはウケナイことが快感だったりするように、或いは「こんなネタで笑うんかい!」と自虐的になるように、僕たちの仕事も皆様の反響を頂いて初めて完結するものだと思います。完成させてからオンエアーになるまでに、タイムラグがあればあるほど嫌だったりもします。長い時間をかけ一度自分たちで形にし感じた手ごたえ、それは時によって実に様々で、そして、それは皆様の反響とは必ずギャップがあるものです。だから待っている時間が長ければ長いほど、怖い。
 
「ハゲタカ」は、とことんチャレンジを試みたドラマでした。普通は攻守のバランスをもう少し考えるのですが、極端に攻撃を重視したドラマです。「お金」「買収」といったテーマが最たるものです。偉そうに、人様にお見せする資格があるの?傾いた会社の取材を進めれば進めるほど、NHKにいる自分に跳ね返っても来ました。ご存知のように、NHKを取巻く状況は厳しいものがあります。皆様にこんなに駄目だしされている会社が扱っていいテーマなの? 自問自答の日々でした。はっきり言って辛気臭い日々です。辛気臭い空気は、ドラマ創りにとって残念ながら有効ではありません。

こうなったら、とことんNHKのオリジナリティーに拘ってみるか……。明るく自らに向き合ってみる、とでもいった感じでしょうか。同じことでもネガティヴよりはポジティヴに。NHKだから出来るこを徹底してやろう、と。いつしか、スタッフの間でそんな空気が出来上がりました。「捨てたもんじゃないよ」と。
 
 破綻した会社を再生させる時、もっとも大事なことは創業者の理念に帰ることだそうです。よかれ悪しかれ、創業者がその会社を起こした時の心に一度戻る。人も同じかもしれません。危うい時に、どこか原点みたいなところに帰ってみる。よかれ悪しかれ。そんなことを考えながら、このドラマを創りました。

 勿論、創ったのは僕ではありません。第一に素敵な俳優陣です。ごめんなさい、ブログでいろいろ書くと言いながら遂に何も書けませんでした。大森さん、恭兵さん、最高でした。龍平くん、とても熱い男でした。千明ちゃん、撮影中にこんなに成長した役者さんはいません。そして、脚本、演出をはじめとする優秀なるスタッフ陣。かけがえのない人たちの一瞬一瞬の積み重ねでドラマは出来ていきます。
 一方、プロデュースという行為は、ある意味ファンド・マネージャーの仕事に似ているのかもしれません。直接、自分で価値、商品を生み出す訳ではない。最終的には人任せ。そのくせ、結果が気になる。皆様の反響が、数字が…。

 沢山のメッセージ、本当にありがとうございました。結果的に、「ハゲタカ」ほど皆様に何かが伝わった、自分たちの手ごたえと皆様の反響が一致したドラマは初めてです。こんな幸福なことはありません。上手くは言い表せませんが、とてもとても重い言葉を頂いたと思っております。そこには、もしかしたらTVというメディアが失いつつある、大切なことがある様な気がしております。K.O.と最近よく言うのが、「通じてるね」って言葉です。内容的に何が「通じ合えた」のか、スキルとして何が「通用した」のか?今、反芻を続けているところです。
 
最終回の視聴率は7.1%でした。自らにこだわって創った結果の、こちらも重い数字です。「民放だったら打ち切りだよな……」 そんなひとり言をつぶやきつつ、次回作がもし創れるとしたら、ここにメッセージを寄せて頂いたような、7.1%の方のおかげ以外の何ものでもありません。

 本当に本当にありがとうございました。次回作でお目にかかれればこんな幸せはありません。ありがとうございました。

P.S.次はもっとブログも書きたいと思います。

投稿者:K.K | 投稿時間:22:03

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先週末、発作的に書いた記事を番組ベージにトラックバックしたら、アクセス超急増!「続きを読む

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