瀬戸谷佳恵さんは、都合により急きょ帰国し、今回の旅が終わりました。
10月23日(土)
先日、カイロから西13kmのところにあるギザのピラミッドに行ってきました。カイロからバスで1時間。ギザのにぎやかな町並みのなかに、突然、巨大なピラミッドが姿をあらわします。今からおよそ4500年も前に造られたという巨大なピラミッドは、遠くから見てその巨大さに圧倒され、近づいて見てそのひとつひとつの石の大きさにびっくりします。古代、人々の手によってこの巨大なピラミッドが造られる様子や、これほどまで強大な力を持っていた王国の様子を想像すると、謎に包まれたピラミッドの古代文明のロマンが広がっていくようで、本当にわくわくします。暑さも、周りの客引きのうるささも忘れて、その壮大な姿に圧倒されたピラミッド見学となりました。
このピラミッド見学を最後に、今回、事情により、急きょ旅を中断することを決意し、22日カイロから日本に帰国しました。念願だったアフリカの旅を目前にして、旅を終えてしまったのはとても残念ですが、すばらしい自然や文化に触れ、大勢の素敵な人に出会い、大小さまざまな困難を乗りこえながら、自分自身と向き合い、旅をしてきたこの2年間は、本当にかけがえのない幸せな時間でした。旅で出会ったすべての物や人、そして日本で見守ってくれた人たちに本当に感謝しています。今回の旅は終えてしまいますが、まだまだ続く、人生という「旅」の時間を、これまでの旅同様、1日1日大切に、めいっぱい楽しんでいきたいと思っています。本当に短い間となってしまいましたが、この地球ラジオに参加させていただき、とても楽しかったです。ありがとうございました。
10月16日(土)
カイロでの滞在も、もうかれこれ1ヶ月となります。先日、日本から荷物を送ってもらい無事受け取ることができました。いつでも、日本から届く荷物を開けるときは、本当にうれしくて、わくわくします。今回は、何かとても重要なものがあったわけではなく、こまごまとした生活用品で、現地ではなかなか調達できないもの、そして現地で調達しても、すぐに壊れて使い物にならなかった物を送ってもらいました。すき間に忍ばせてもらったインスタント味噌汁や出汁も、旅の強い味方です。旅をはじめて2年が経ち、荷物の中身も少しずつ変わってきています。2年間、本当によく着ている服や帽子、ずっと使っているカバン類、破れず、壊れず、ずっと活躍し続けてくれているのは、やっぱり日本製のものが多いです。たとえば髪の毛を結ぶゴム。これも、どこでも手に入るのですが、中南米で買ったものは、2、3回使うと伸びきってしまうようなものばかり。服や下着も、現地で買ったものはすぐに駄目になってしまいます。やっぱり、日本で売られている製品の質の高さはピカイチ。海外で生活用品などの買い物をするたびに、そう実感します。荷物も無事受け取り、少しずつ準備も整ってきましたが、スーダン、エチオピアのビザの申請などで、もうしばらくカイロでの日々が続きそうです。
10月9日(土)
カイロにやってきて3週間が過ぎようとしています。しばらくは暑い日が続いたのですが、最近はかなり涼しくなり、とても過ごしやすくなってきました。エジプトをはじめ、アラブ諸国には「シーシャ」と呼ばれる水タバコがあり、あちこちのカフェでは、男の人がシーシャをくわえながら、バックギャモンというゲームやトランプをしている姿を目にします。「マクハー」と呼ばれるこのカフェは街の至るところにあり、エジプト人男性の社交場。どのマクハーも男性が圧倒的に多く、女性の姿はあまりみかけません。少し入りにくい雰囲気はあったものの、私もマクハーでの水タバコ、シーシャに挑戦してみました。シーシャはガラスのつぼの先にパイプがついていて、香り付けがされたタバコの葉に炭を乗せて熱し、出た煙をガラスのつぼの中の水を通し吸うというもの。私はりんごの香りのものを試してみました。勢いよく長いパイプから煙を吸い込むと、甘い香りがひろがります。紙タバコよりも軽くて吸いやすく、むしろ女性が好みそうな味がします。周囲のエジプト人男性からの視線が少し気になるものの、夕暮れどきにミントティーを飲みながら、シーシャを楽しむマクハーでの時間は、私のお気に入りです。
10月1日(金)
はじめまして。瀬戸谷佳恵です。一昨年9月30日に日本を離れて2年。アメリカ、中米、南米をのんびり、じっくり旅してまわり、先月、念願のアフリカ旅のスタート地点、エジプトのカイロにやってきました。すっかり慣れ親しんだ、中南米のラテンの雰囲気から一転、イスラムの国にやってきて、その文化の違いに驚く毎日です。カイロに着いた途端、砂漠特有の乾いた暑い空気が独特なスパイスの香りを運んできて、女性たちは頭からベールをかぶり、街には圧倒的に男の人が多く、見慣れないアラビア文字が目に飛び込んできます。街中、道には車があふれ、そのすき間に人が行き交い、活気ある露店からの売り込みや、イスラム寺院から祈りを呼びかける声が聞こえてきます。そんな混とんの街カイロで、毎日のんびりと過ごしながら、これからのアフリカの旅に向けて、情報収集をしたり、ビザの申請をしたり、準備を進めています。これから東アフリカを陸路で南下して、南アフリカまで行こうと思っています。初めてのアフリカ、不安もありますが、期待とワクワク感でいっぱいです!少しずつ変わっていく景色や人々、歴史や文化の香り、大自然の空気を、少しでも皆さんにお伝えできたらと思っています。これからどうぞよろしくお願いします。