1月25日(土)
「君たちは宇宙を見なさい」教壇に立つやいなや、こう言って授業を始める先生がいました。
予備校時代、物理の授業での話です。いきなり突拍子もないと感じるかもしれません。でも、古典力学を学んだことのある人なら、この言葉が何を意味するのか、きっとすぐに分かるでしょう。
古典力学の礎といえばアイザック・ニュートンですね。ニュートンが万有引力を発見したことは事実です。私は子ども心に地球が丸いことが分かって、地球の反対側の人が落ちない事実から、きっと地球に物を引っ張る力があることが予想できて、万有引力の発見は結構簡単なことじゃないかと思っていた時期があります。でも、ニュートンが偉大だったのはただ発見しただけじゃなくて、それを数学的に、非常に美しく記述し、古典力学を完成させたことにあります。
私はふと思いました。ニュートンは宇宙を見たのだろうか。ニュートンは万有引力、つまり地上では重力に当たる力を発見しました。古典物理学において、物体の運動を記述するに当たり、一番シンプルで考えやすい世界はどういう世界なのか。それは何一つ力のかかっていない、空気抵抗もない、ある速度で動くものはその運動を永遠に続け、静止しているものは永遠に静止する世界。物理の言葉で言い換えると、これを慣性系と呼ぶのですが、この慣性系での物体の運動を考えるのが必要不可欠なことでした。この慣性系に最も近く、しかも一番身近な世界が宇宙だったのです。古典力学では宇宙を見ることが大事だったのです。「君たちは宇宙を見なさい。」この次に「ここに一つの質量を持った物体がある。」こう続くわけです。ニュートンは重力を発見することにより、きっと重力のない世界を発見したんじゃないか。ガリレオ・ガリレイが1609年、ようやく望遠鏡で宇宙を見始め、ニュートンが生まれたのが1642年でした。ニュートンは望遠鏡をのぞくことなく、まちがいなく宇宙を見ていたのです。ふと、走っているときにこう考えました。
1月5日(木)
ただいま、パタゴニア、チリのカルテラアウストラルを走っています。年越しもあって、コジャイケになぜか一週間の滞在です。雨が多いといわれるパタゴニアですが、晴れ続きで、コジャイケでは一週間、全く雨が降っていません。年越しは釣りとスイカ割りで楽しみました。スイカは割れたけど釣りの方はボウズでした。ところで、自転車乗りの皆様は天気が気になるところだろ思うのですが、カルテラアウストラルは天気がいいと、とてもきれいで美しいルートです。ぜひとも晴れの日に走ってもらいたいと心から思うルートです。それともう一つ、これまた自転車乗りにはうれしい情報で、ここコジャイケには食べ放題があります。値段は5500ペソ。800円ほどでランチ食べ放題のレストランです。種類は決して多くないのですが、肉がメインで、6、7種類の肉料理が出てきます。サラダも種類は少ないですが、食べ放題です。その他、フライドポテト、マッシュポテト、パスタ、ご飯などが、とにかく食べ放題です。物の少ないパタゴニアで、たんぱく質、ビタミン不足を補うにはうってつけのレストランです。