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2008.11.14
2008.11.16 放送

どうする?!マンションの老朽化

 新築のマンションは、家族みんなの夢が詰まった一生の買い物。しかし、どんなにきれいなマンションも、年月には勝てません。老朽化の1つの目安、築30年以上のマンションは、今や、90万戸を超えています。古くなったマンションでは、外壁がはがれたり、水漏れが起きたり、様々なトラブルが…。
 マンション老朽化への対策は主に2つ。建て替えるか?それとも修繕で建物を維持していくかです。
 そこで、今回は、「建て替え」と「修繕」それぞれ、気持ちよくマンションに住み続ける事ができる妙案をご紹介します。

司会:  和田アキ子、松本和也アナウンサー

専門家ゲスト: 藤木 良明さん(愛知産業大学 特任教授)
   鉄筋コンクリートの建物は、正しいメンテナンスを繰り返していけば、100年は大丈夫。しかし、永遠に建て替えはなしというわけにもいきません。建て替えも念頭に置きながら、きちんとした修繕で住環境を守る。いずれにしても住民同士が自分たちの住まいをどうしたいのか、時間をかけて合意形成することが最も重要です。

お困りご近所

東京都多摩地区の皆さん

 今回のお困りご近所は、豊かな緑に囲まれた分譲マンション。
 世帯数は、約300。5階建ての建物は築43年とあって、あちこち問題が出始めています。古くなった管からのガス漏れや、水漏れ被害などの建物や設備の老朽化。更に、全自動洗濯機の置き場所がない、エレベーターがないなど、建物の造り自体が時代遅れで不便、という状況も。しかし、手間とお金がかかる建て替えには反対の声も多く、住民達は頭を抱えています。

妙案その1

建て替え成功!9割以上が賛成したマンション
〜大阪府豊中市〜

リポーター: 麻木久仁子さん (タレント)

 「建て替え」をしようと思ったとき、大変なのが住民の合意形成です。法律により、住民の5分の4の合意が必要だからです。しかし豊中市には、なんと9割以上の住民が合意して、建て替えに成功したマンションがあります。
 まず住民が考えたのは費用負担を減らすこと。そこで、@建て替え後のマンションは今までより大きくして戸数を増やし、余剰分を一般分譲して建設費に充てました。更に、A家族数の変化などで広い家が必要なくなった人は、従来より持ち分を小さくすることで、負担割合を減らしました。他にも、B住宅金融公庫(現住宅金融支援機構)の高齢者向けの特別融資制度を活用するなど、手段を尽くしました。
 そして、こうしたアイデアを武器に徹底的に時間をかけ話し合い、住民同士で新築マンションツアーを企画するなど、住民同士で密なコミュニケーションを大切にしました。その結果、合意形成に至りました。

妙案その2

要は知恵と工夫!修繕だけで快適に暮らすマンション
〜埼玉県狭山市〜

リポーター: ルー大柴さん (タレント)

 770世帯が暮らす狭山市のマンションは、築35年ということだけあって、外観は少々くたびれています。しかし、室内は…。
 オール電化も可能!光ファイバーやケーブルテレビも完備!など、最先端の快適さ。
 その秘密は、築60年まで計画されている綿密な長期修繕計画。更に計画では、建物の耐久性を守るための工事を筆頭に、住民の暮らしの必要度に合わせて工事の優先順位を徹底的に精査。おかげで住民が納める修繕積立金も、一切値上げしない方針です。
 更に、このマンションもエレベーターはありませんが、お年寄りの不満はなし。その秘密は、管理組合と地元不動産屋が連携するなどして、希望したお年寄りが優先的に1階に住み替える仕組みが出来ているのです。
 それができないお年寄にも助っ人ボランティアによるケアが充実。古新聞の回収や買い物の手伝いなど、階段の上り下りの不便を補ってくれます。修繕で補いきれない建物の古さは、住民同士の助け合いでカバーしているのです。
 ここの合言葉は「素敵に加齢するマンション」。ハードとソフトの両面から住みやすさを実現しているマンションです。