2007.06.17 放送
ゴミ出しルールを徹底する
当番組が、首都圏1600の町内会を対象にアンケートをしたところ、最も多かったお悩みが「ルール違反のゴミ出し」。全体の4分の1を占めました。ゴミ問題は「ご近所最大の難問」なのです。“分別していない”、“夜中のゴミ出し”、“よその住民によるポイ捨て”など、心ない人たちのためにゴミ集積所は荒れ放題です。そこで、ゴミ集積所の場所を、ほんの少し変えるだけで、夜のゴミ出しをなくした千葉市の妙案や、面倒な分別ルールを知らない人でも完璧に分別できてしまう愛知県・幡豆町の妙案をご紹介します。ご近所の力で、ゴミ集積所をキレイにするアイデアが満載です。
専門家ゲスト:森下 研さん(環境コンサルタント)
ゴミ出しルールを破ることは、巡り巡って、私たちの環境を脅かすことになります。例えば、燃えるゴミにビンやカンを混ぜてしまうと、焼却炉の効率が悪化、焼却灰が大量に発生し、その処理が大変になります。また、資源化できるものまで不燃ゴミと一緒に埋め立ててしまうと、処分場がすぐに一杯になり、ゴミが行き場をなくしてしまいます。
「混ぜればゴミ、分ければ資源」です。ゴミのルールを守ることは、限られた資源を有効に使うことにつながるのです。
神奈川県伊勢原市・伊勢原駅北口地区のみなさん
リポーター 永井 大
お困りご近所は、伊勢原駅の目の前、商店と住宅が混在する地域です。問題になっているのは、地区を貫く大通りに面した2つの集積所。まちの玄関口に当たる場所なのに、いつもゴミが放置されています。
中でも問題なのは、分別されていないゴミ。可燃物の収集日なのに、ビンやカン、蛍光灯まで出されます。こうしたゴミは収集されないので、放置されることになります。
もう一つ問題なのは、夜に出されるゴミ。伊勢原市では、収集日の朝に出すのがルールですが、お困りご近所の集積所では、前日の夜7時頃からゴミが出始めます。こうしたゴミはカラスの格好のえじき。明け方には、食い散らかされて、集積所は残飯が散乱する有様。さらに、夜出されているゴミを見て、他の地域からクルマでゴミを持ち込む人まで現れる始末。こうした状態が、もう数年も続いています。
お困りご近所は、伊勢原駅の目の前、商店と住宅が混在する地域です。問題になっているのは、地区を貫く大通りに面した2つの集積所。まちの玄関口に当たる場所なのに、いつもゴミが放置されています。
中でも問題なのは、分別されていないゴミ。可燃物の収集日なのに、ビンやカン、蛍光灯まで出されます。こうしたゴミは収集されないので、放置されることになります。
もう一つ問題なのは、夜に出されるゴミ。伊勢原市では、収集日の朝に出すのがルールですが、お困りご近所の集積所では、前日の夜7時頃からゴミが出始めます。こうしたゴミはカラスの格好のえじき。明け方には、食い散らかされて、集積所は残飯が散乱する有様。さらに、夜出されているゴミを見て、他の地域からクルマでゴミを持ち込む人まで現れる始末。こうした状態が、もう数年も続いています。

妙案その1
夜のゴミ出しを消した町妙案その2
家で分別しなくていい町妙案その3
ゴミゼロを目指す町
妙案その1
夜のゴミ出しを消した町
〜 千葉市・稲毛台町 〜
リポーター マギー審司稲毛台町も、お困りご近所と同じ、駅前にたつ商店と住宅が混在する住宅地。2年前まで、夜のゴミ出しに悩んでいました。しかし、「ゴミ集積所を住民の家の前に置く」という妙案で、夜のゴミ出しを一掃することに成功しました。
◆なぜ“家の前”で効果があるの?◆
よく知ったご近所の家の前が集積所なら、「迷惑をかけてはいけない」と、気をつけてゴミを出すと思いませんか?この妙案のミソは、そうした心理を利用したものです。
かつて、この町で夜のゴミ出しが横行していた頃、集積所はどれも通り沿いにありました。ここならいつゴミを出しても誰にも迷惑がかからない、と感じさせる場所だったのです。そこで、集積所を、住民の家の前に変更したところ、たちどころに夜のゴミ出しがなくなりました。
◆通りすがりのポイ捨ても防止◆
夜に一つでもゴミが出されてしまうと、それを見た別の人が、「ゴミを出していい場所なんだな」と感じ、次々とゴミを出されてしまいます。この妙案は、そうした悪循環も防ぐ効果があります。


妙案その2
家で分別しなくていい町
〜 愛知・幡豆(はず)町 〜
リポーター マギー司郎番組では、お困りご近所の集積所を利用し、「分別を守らない」と答えた方に、その理由をアンケートしました。すると、71%が「面倒だから」。残りの29%が「ルールを知らない」という結果でした。でも、この妙案なら、その両方を解決することができます。
幡豆町では、特に分別の難しい、不燃ゴミやリサイクルする資源物について、専用の集積所を設けています。集積所には、分別の数に合わせたカゴがあり、住民は、持ってきたゴミをそこで分別すればいいことになります。この妙案のミソは、袋禁止。袋の中に入れて、分別しないで出すことを防ぐためです。さらに、集積所には当番が立ち、住民の分別を手伝います。当番の目があれば、誰だってきちんとしますよね。当番は交代制。一人あたり、年に1、2度しか回ってこないので負担も多くありません。
集積所には、分別をわかりやすくするためのグッズもそろっています。間違いやすい例を調査しわかりやすく掲載した説明書や、アルミと鉄を見分ける磁石。ガラスビンにくっついているプラスチックのキャップを外す道具など。これさえあれば、当番に当たっても、特段ルールを知らなくても、分別を教えることができます。
実は、この町の集積所は、住民と行政が協力して作り上げたものです。住民による有志グループ「ゴミ減量を考える会」が、集積所の問題点を徹底調査し、町役場に報告。町はその報告を元に、すぐに改善策を講じます。これを繰り返した結果、今のようなアイデア集積所が生まれたのです。


妙案その3
ゴミゼロを目指す町
〜 徳島・上勝町 〜
人口1900の山間の村・徳島県上勝町は、なんと2020年までに「町から出るゴミをゼロにする」と宣言し、全国から注目を集めています。上勝町が目指すゴミゼロとは、ゴミの中から、資源としてリサイクルできるものを徹底的に分別し、燃やしたり、埋め立てたりするものをなくそうというもの。つまり、リサイクル率100%を目指しています。それを実現するため、分別の数はなんと34。缶やビンは当たり前、牛乳パックや、食品トレー、割り箸まで分別します。日本でもっとも細かい分別は、住民たちにすっかり定着しています。
どのようにして、こんな細かい分別を住民たちに徹底することができたのか。それは、町の担当者が、分別したゴミが何に生まれ変わるのかを住民に丁寧に伝え続けたことでした。
例えば
乾電池からは、マンガンやニッケルなどの金属が取り出せる。
蛍光管は、水銀を取り出し、ガラス部分は断熱材の材料となる。
古布は、工場で使うウェス(ぞうきん)になる。
割り箸は、紙の原料になる などなど
面倒な分別も、その意義を知れば、やる気になるものです。こうして、上勝町では、ゴミのリサイクル率はなんと72%(平成17年度)となっています。
※リサイクル率の全国平均は19%(平成17年度)


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