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2006.02.16 放送

もうお困り猫と呼ばせない

少し前までは、家の中と外を自由に行き来していたイメージのある猫。しかし現在は、飼い猫の7割が、室内だけで飼われています。猫を外に出すと、公園の砂場や他人の庭などにフンやおしっこをまき散らし、ご近所迷惑になるからです。しかし家の中に閉じこめておくと、大切な家具を爪とぎでボロボロにしたり、部屋の至る所におしっこをかけたり・・・。最近は、生活習慣病になってしまう猫まで現れています。今回は、こうした室内飼育にまつわる悩みをぴしゃりと解決する妙案を大公開!猫と人がいい関係で暮らすご近所づくりを応援します。

専門家ゲスト:井本史夫さん(獣医師)
  自由で気ままな猫を、人間の思うように動かすことはなかなか難しいもの。トラブル解消のポイントは、猫の習性、猫は何を考えてるんだということをよく考えて、それに合うように飼い主の方が行動していくことです。

お困りご近所

横浜市の皆さん

妙案その1

爪とぎ・おしっこ対処法
〜東京都江戸川区〜

江戸川区のマンションでは、ペットのご近所トラブルをなくそうと、飼い主たちがペットクラブを結成。毎年、獣医師によるしつけ教室を開いて、正しい室内飼いの方法を学んでいます。それぞれの家庭で実践している工夫について、飼い主同士が情報交換できるのもしつけの効果をあげることに一役かっています。

(1)爪とぎ対処法
爪とぎ器 魅力UP作戦
猫は自分のにおいがするものが大好き。猫の肉球(フェロモンを発する臭腺がある)を爪とぎ器にこすり付ければ、爪とぎ器が猫のお気に入りの場所に。
取り付ける高さもポイント。猫は体を大きく見せようと、高いところで爪とぎをする習性があるので、爪とぎ器は、立ち上がった時の前足の位置に、立てて取り付けましょう。
市販の爪とぎ器以外にも、段ボールや角材など、その猫が好きなものを探して、においをつければOK。

両面テープ作戦
爪とぎをされて困る場所に両面テープを貼るだけ。猫はテープのベトベトを嫌がり、その場所で爪とぎをしなくなります。テープは隙間を空けず、爪とぎをされて困る場所全体に貼ります。

(2)トイレしつけ法
トイレの位置
猫は周りが囲まれた静かな場所で用を足すことを好みます。人間のトイレの中に猫のトイレを設置するのも一案です。

トイレには砂を
狩りをしていた時代の名残で、猫は自分の存在を隠す習性があります。砂は尿の跡を消すために、欠かせません。

もしも突然トイレを使ってくれなくなったら
まずは猫が病気になっていないかを考えます。
次にトイレが清潔に保たれているか、トイレ周辺の環境に変化がなかったかどうかを考えます。
トイレや砂の種類を変えてみるのもよいでしょう。

(3)スプレーへの対処法
※猫のスプレーとは?・・・自分の縄張りを示すために、強い臭いの尿を吹きつける行為です。主に、自分の縄張りが侵され、不安を感じた時に行います。

不妊去勢手術を施す
フェロモンをスプレーする
猫の頬からは、気持ちを落ち着かせるフェロモンが出ています。
その成分を配合した製品を、動物病院で手に入れることができます。
それを猫がよくスプレーした場所にかけてみましょう。
うまくいけば猫は縄張りを荒らされる不安を感じなくなり、スプレーをやめます。

不安の原因を見つける
猫は環境の変化に敏感な動物。ストレスの原因を見つけて対処します。
野良猫が家の周りでうろついている、飼い猫の数を増やした、飼い主のライフスタイルが変化したなど、原因はさまざま。
原因がつかめない場合は、動物行動学に詳しい獣医師に相談してみましょう。

妙案その2

必ず成功するダイエット
〜千葉県千葉市〜

山内康司さん幸子さんは、7.4キロあった飼い猫ケロの体重を、1年半で2.8キロ減らすことに成功しました。成功の秘密は、地元の獣医師の指導の下でダイエットを行ったこと。その秘訣を紹介。

(1)5%ダイエット法
えさの量を、毎月5%ずつ減らしていき、それを猫の理想体重になるまで続けます。
猫の理想体重は、獣医師が、体の大きさや健康状態から診断してくれます。
食事量を急激に減らすと、内臓の病気になることもあるので、注意しましょう。

(2)食事をしながら運動させる法
山内さんは、ドライフードを皿でやらず、一粒一粒投げて与えています。
エサ皿をタンスの上に置いて、上下運動させることなども一つの方法。

(3)えさの量が減って、猫が鳴き出したら…
一日の食事の量を増やさずに、えさをやる回数を少し増やしてみましょう。

妙案その3

めざせ完全室内飼い
〜東京都千代田区〜

千代田区で地域猫の活動をしているボランティアグループは、野良猫に飼い主を探して、室内飼いにする活動を進めています。電話一本で飼い主のお宅を訪れ、外で暮らしていた猫を室内で飼うコツを教えています。(以下の方法は、外に出たがる猫を、完全な室内猫にするときにも効果があります)

(1)ケージ活用法
猫を室内に入れるときは、まずケージに入れます。外にいた猫は、家の外に縄張りを持っているので、ケージの中に入れて、かつての縄張りをあきらめさせます。
ケージになれたら、部屋に出します。そうすれば、今度は家の中が縄張りだと思うようになります。
外に出たがっても絶対に外に出してはいけません。一度でも出せば、かつての縄張りが恋しくなり、外に出る習慣がついてしまいます。

(2)運動でストレス解消
室内飼いは運動の機会が少なく、ストレスがたまりがち。
1日15分は猫じゃらしなどを使って遊んであげましょう。
家具などを利用して、上下運動をしやすい環境を整えてあげるのもいいでしょう。

(3)トイレしつけ法
外でおしっこしていた場所の砂を探してきて、それをトイレの中に入れます。自分のにおいがすれば、猫はそこが自分のトイレだと認識します。
外のおしっこをしていた場所がわからない場合は、室内で粗相したおしっこをティッシュペーパーなどで吸収して、それをトイレの中にいれればOK。

(4)冬場がチャンス
冬は外が寒いので、他の季節に比べて、猫はあまり外へ行きたがりません。この時期を狙って、外へ出さないしつけにチャレンジしてみましょう。