講師からのメッセージ
皆さん、こんにちは。今月から応用編を担当する波田野節子です。これから6か月間で、短編小説「楽器たちの図書館」を最初から最後まで読みきります。
作者のキム・ジュンヒョクさんは、絵と音楽が大好きで、インターネット文学放送のディスクジョッキーもしている多才な新進作家です。この応用編の学習者のためにテキストにイラストをつけていただけませんかとお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。作家自筆のかわいらしいイラストつきテキストで、楽しく勉強してください。また、1か月に1度は作者のボイスメッセージをお聞かせする予定ですので、こちらもどうか、お楽しみに。
「楽器たちの図書館」はまるで大人のメルヘンのような楽しいお話です。平凡なサラリーマンだった男性が、交通事故に遭ったことをきっかけに、まったく違った人生を歩もうと決心します。彼はやがて音の世界に魅せられ、とうとう<楽器図書館プロジェクト>を立ち上げることになります。彼が望んだ新しい人生とはいったい何だったのか、いっしょに考えながら読んでいきましょう。「楽器たちの図書館」をとおして、ハングルで書かれた韓国現代文学の香りを楽しんでください。
キム・ジュンヒョクさんの文体は平易で、中級以上の方ならわりと簡単に読めます。訳は原文に即しながらもできるだけ自然な日本語になるようこころがけました。難しい語句の意味は書き出し、ちょっと上級な言い回しや覚えておいたほうがよい表現はピックアップして練習します。
本テキストの作成にあたっては、新潟県立大学の同僚であるノ・チェファン[盧採煥]先生からご協力いただいたことを、感謝の念とともに申し添えます。
