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アラビア語講座

講師からのメッセージ

長渡陽一(ながと よういち)

「アラビア語講座」 講師からのメッセージ


講師:長渡陽一(ながと よういち)

フルサ・サイーダ!

これは「はじめまして!」というあいさつで、「幸せな機会」を意味するアラビア語です。皆さんがこの講座を聞き始めてくださることは、私にとって幸せな機会です。なぜなら、私がこれまでアラビア語を通して出会ってきた人々、その思いや考え、喜びや悲しみを共有できる仲間が増えるからです。

私は高校生のころにふと目にしたアラビア文字を読んでみたいと思って、大学から勉強を始めました。途中、何度も挫折しそうになりましたが、しばらくするとまた勉強したくなるという不思議な魅力のある言葉、それがアラビア語でした。
一念発起し、知り合いを頼ってシリアに行きました。ダマスカスの町に着いたときは、学校で学んだはずのアラビア語(「標準アラビア語」)がうまく通じず、心細かったものです。数か月滞在する間に、「話し言葉」を現地の大学生から教わりました。それで、町の人々と言葉が通じるようになり、それを良いことに、下宿の周りの子どもたちと毎日、サッカーをして遊び、子どもたちの家庭にお邪魔したりしました。そして、パレスチナではエルサレム旧市街の旅館の主人と、バーレーンではタクシー運転手と、エジプトではピラミッドの前で入場券を売っている男性と、またモロッコではフェズ市街の商人と、旅行前の一夜漬けで勉強した、各地の話し言葉で会話をすることができました。

このように、アラビア語は、現地では標準アラビア語での会話というものがほとんどありません。言葉を覚えるためには、読み書きよりも、まず聞いて話してみることが早道ですから、アラビア語もやはり話し言葉から学び始めるのがいいのです。そして、少し慣れてきてから、標準アラビア語にチャレンジすると良いでしょう。
また、このように学べば、現地の人たちが持っている、話し言葉の“身近な感じ”と、標準アラビア語の“正式な感じ”を、皆さんも体感できるようになるでしょう。

さて、皆さんにはこれから、アラビア語を通じて、どのような出会いがあるのでしょうか。この講座が皆さんにとっても、フルサ・サイーダ(幸せな機会)であればうれしいです。