| 20日(月) |23日(木) | | |||||||||
|
|||||||||
| ●北冷西暑について 北日本が寒く、西日本が暑いという気候が同時に顕著に現れる現象を呼ぶ。 今年の夏は、オホーツク海上空に位置する冷たい高気圧の勢力と、太平洋に位置する暖かい高気圧の勢力がいずれも強く、日本の上空で2つの勢力がせめぎあった結果、北で寒く、西で暑いという気候が継続的に現れた。 ●ヤマセについて オホーツク海高気圧が勢力を伸ばした時に、東北地方から北関東の太平洋沿岸に吹き込む北東の冷たい風を「ヤマセ」と呼ぶ。どの時期にどれくらいの期間吹くかによって冷害を引き起こすこともある。今年は、青森、岩手、宮城、福島などの太平洋沿岸でヤマセが吹き、低温注意報が出された。地域によっては、20日間続いたところもあった。 ●いもち病について カビの一種で、15度から25度の気温と、湿気で葉が濡れた状態が長く続くと発生しやすい。 葉に発生した段階で、きちんと対策をとれば収穫量への影響は少ない。 しかし、穂にまで発生すると収穫量の低下を招く恐れがある。今年は、東北地方がヤマセの影響によるいもち病の影響が懸念されている。 各県では、農薬散布などを行い発生を押さえるなどの対策がとっており、被害を押さえる対応が行われている。農水省では、今後も、湿気の高い天候が続くと注意が必要になると見ており、状況を見守っている。 ●斑点米カメムシについて 米の汁を吸い米に黒い斑点をつくるカメムシの総称。この仲間には、アカスジカスミカメ、トゲシラホシカメムシ、シラホシカメムシ、ホソハリカメムシ、クモヘリカメムシなどがいる。 カメムシは、通常4月頃まで休眠しており、気温の上昇とともに活動を始める。通常の年であれば、7月上旬頃に産卵を始め、一夏に一回、世代交代を行う。しかし、気温が高いと活動が早くなり、6月下旬頃から産卵を始める。また、温度が高いほど成長のスピードが速くなる(10℃で2倍と言われている)為、猛暑の年には、一夏に2回、世代代交代を行うことが出来る。この事が、この夏の大発生の原因と考えられている。斑点米は、見た目は悪いが、身体には害がない。また、味への影響もないと言われているが、この斑点米がわずかに入っていると2等級に格下げになってしまい、価格もおよそ2割安となる。 8月20日現在で、警報が5県、注意報が29道府県に発令されているが、農水省では、農薬散布などが適切な対応が各道府県で行われているため、今後の発生は押さえられる可能性が高いと考えている。 ●ダイポールモード現象について 東京大学大学院理学系研究科〔地球惑星科学〕山形俊男教授〔地球フロンティア研究システム・気候変動予測研究領域長を兼務〕らが発見した赤道近くのインド洋で東西の海面水温が逆転する現象。 通常インド洋ではインドネシアなど東側の海水温が西側に較べて高い。このためインド洋の東側で活発に雲が作られ雨が降る。ところが、数年に一度、南東からの風が強まって暖かい海水がインド洋の西側に吹き寄せられる。すると西側で雨が降り、通常雨の多い東側は乾燥する。このインド洋の東西の水温が、数年に一度逆転する現象を、あたかも海水温の2つの〔=ダイ〕極〔=ポール〕が交代することから、「ダイポールモード現象」と呼ばれる。 Q.ダイポールモード現象が生じるとなぜ日本は猛暑になる? A.通常、日本の夏は、フィリピン沖の暖かい海水の影響を大きく受けている。 フィリピン沖で上昇し、雨を降らせて乾いた大気は、太平洋高気圧となって日本の上空からおりてくるため暑くなる。 山形教授によると、インド洋でダイポールモード現象が生じると、インド洋東部の下降気流の影響を受け、インドネシアからフィリピンにかけて別の大気の循環が生じる。その循環がフィリピン沖の上昇気流をさらに強めるため、日本に乾燥した大気が大量におりてくるため猛暑になったという。 Q.今年、ダイポールモード現象は生じているのか? A.山形教授らの調査によると(気象衛星からの外向き長波放射のデータ)、7月の一ヶ月間、インド洋の中部から西部で比較的活発に雲が作られ、東側で乾燥しておりダイポールモード現象の兆候があらわれているという。 ●北極振動について 北極を中心に回転している寒気の塊が、10年ほどの周期で拡大と収縮のパターンを繰り返す現象をいう。この冬からこの寒気の塊が極東や北米に降りてきやすい振動パターンに変わった。このため北日本も寒冬傾向になったと考えられている。 ●オホーツク海高気圧が8月、日本付近ににとどまった理由について (北海道大学大学院地球環境科学研究科・山崎孝治教授の仮説) 寒冬だった影響でオホーツク海が最大規模の氷結。 →海氷が解ける春から夏にかけて、オホーツク海の海水温は平年より1℃から2℃低くなり海面近くの大気が重く冷やされる。 →そこへ8月、西から東に流れる偏西風が大きく蛇行しながらやってくる。 →海面近くの冷い大気と、上空の偏西風とが作用して、オホーツク海高気圧が日本近くにとどまった。
|
|||||||||
| ↑このページトップに戻る | |||||||||
| ●定年退職者の能力を活用している会社について (株)前川製作所 (産業用の大型冷凍機メーカー) 広報グループ 03-3642-8185 ●脳細胞が減るというこれまでの常識 様々な通説がありますが、その代表例は「ヒトの脳の神経細胞は100億以上ある。しかし、青年期を過ぎると、一日10万個のペースで死んでゆき、補充される(あらたに生まれる)ことは無い」というものです。 この通説を根拠に「頭脳は年齢とともに衰えていく」という説が説得力をもって語られていました。 ●脳細胞研究の流れ スペインの科学者、サンティアゴ・ラモン・イ・カハル(日本ではラモニ・カハールという表記で知られていますが、スペイン大使館に確認の上、番組では上記の表記をしています。)は19世紀末に、莫大な数のサンプルを驚異的な粘りで分析し、世界で初めてニューロン説を唱え、1906年にノーベル賞を受賞しています。 ラモン・イ・カハルは著書『神経系の再生と変性』の中で、「一度出来上がった脳細胞のシステムは、変化せず、増殖は不可能だと思われる」という趣旨のことを述べています。以後、数十年にわたりこのことを覆すような研究は報告されませんでした。(「偉大な学者の指摘が後進に大きな影響を与えた」ことを指摘する専門家も少なくありません。しかし皮肉なことに前述の本のなかで、ラモン・イ・カハルは「今後の研究によって覆される可能性がある」とも書いています。) 1960年代になって、動物実験で、脳の海馬という部分では、細胞分裂によって神経細胞が新たに生まれているらしい、という研究が報告され始めました。当初は、反論もありましたが、「大人のマウスやサルの海馬で神経細胞が増える」ことは今や、新しい常識となっています。 しかし、人間は解剖できないので、神経細胞増殖の証拠は報告されていませんでした。 番組で紹介した論文が発表されたのは、1998年11月の『Nature Medicine』です。アメリカソーク研究所のGage博士らは、BrdUという物質を利用することで、大人のヒトの海馬でも神経細胞の増殖が起こっていることを発見し、専門家の間で大きな反響を呼びました。 Gage博士らは、マウスを使った実験で、生活環境の違い、運動の有無で、増殖する量に変化がでることも報告しています。新しく生まれる神経細胞が学習にかかわる機能を果たしていることも報告しています。 ●新老人の会について スタジオゲストの日野原重明先生が、老人の定義を変えたいとの考えから始めた運動です。「新老人」とは日野原先生の造語です。(ちなみに日野原先生は「生活習慣病」という言葉を定着させた方です。)入会法、活動内容など詳細は、事務局にお問い合わせください。 (財)ライフプランニングセンター 東京都千代田区平河町2-7-5 03-3265-1907 ホームページは、http://www.d9.dion.ne.jp/~lpc/ |
|||||||||