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毎週 月-木曜 放送 総合 午後7時30分-午後7時56分 [再放送] 毎週火-金曜 総合 午前0時10分-午前0時36分(月-木曜深夜)

これまでの放送

No.3071
2011年7月11日(月)放送
携帯がつながらない
 ~災害時の備えは~
視聴率 12.9%
株式会社ビデオリサーチ世帯視聴率(関東地区)
ジャンル 経済 社会問題 災害
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放送の一部をご覧いただけます。
 
出演者 北 俊一 さん (野村総合研究所・上席コンサルタント)
「電話がつながらない」「メールが届かない」。東日本大震災では、多くの人が携帯電話で家族や知人の安否を確かめたり救助を求めたりしようとしたが、通信網が麻痺し、混乱と不安が広がった。原因は、通話が殺到したことによる通信規制と、停電による基地局の電源喪失。しかし、被災地でも地震発生から数時間、かろうじて通信が可能だった時間帯があることが分かってきた。今後、その時間をどう延ばし、より多くの人が利用できるようにしていくのか、国や事業者による検討が始まっている。災害時に命を救い、安否を確認する“命綱”としての役割を求められるようになった携帯電話。その最新の動きを伝える。
出演者の発言
番組中の出演者のコメントを掲載
出演者
北 俊一 さん (野村総合研究所・上席コンサルタント)
北 俊一さん(野村総合研究所上席コンサルタント)

【スタジオ1】

●被災地で通信インフラがつながらなくなっていった状況について

>>基地局のバッテリーは通常、先ほどのVTRにもありましたけども、3、4時間はもつように作られている。その間に商用電源が復活すれば使える、あるいは復活しなくても、替えのバッテリーだとか、あと軽油とかをそこに搬送すれば、また使えるようになる。今回の地震では、津波、地震によって、道路も寸断された。それによってガソリンも入手できなくなった。そういったことで、どんどん基地局が途絶していってしまったと、そういうことであります。まさにライフラインとして期待されている携帯電話に、本当にあってはならないことが起こってしまったというふうに思います。先ほどのVTRにありましたように、そういう移動基地局だとか、そういうものを配備するだけじゃなくて、例えば、津波とかにもやられない、山の上とかに大増音方式の基地局を設置して、360度を波がふけるようにそういった技術開発、あるいは新しいシステムなんかも十分災害には今後、生きていくというふうに思います。


●災害時の「通話」「メール」「インターネット」について

>>まず皆さん、肉親の安否を確認したいということで、通話されますね。規制をかけなければならないというのは、先ほどのVTRにありましたけれども、交換機がダウンしてしまうかもしれない。交換機がダウンすると、今度、連鎖的にダウンが広がっていってしまう。かつ非常に大切なのは、交換機がダウンしてしまうと、重要通信、これは優先電話といわれる災害対策の機関ですね、警察、消防、自治体等の職員の方が持っている電話も、使えなくなってしまうと。これを防ぐために、殺到した電話から、交換機を守るためには、規制をかけざるをえないと、そういうことであります。
やはり電話がつながらなかったらメールということで、これまた大量のメールが送信され、携帯電話会社のサーバーの上に、どんどんたまっていった。ですから、配信が遅れるということが起こったと思います。もともとインターネットというのは、空いているネットワーク、生きているネットワークを使って、データを送るような仕組みになっていますので、今回もそれが、3つの、通話、メール、ネットの中では一番つながりやすかったということだと思います。


●ユーザー側としての緊急時の対応で、問われることは?

>>まさに先ほどVTR、最後にありましたけれども、電波というのは有限な資源なんですね。これを1人の人が占有する、そうするとほかの人が使えなくなる。いかにこの有限な資源をみんなで分かち合って使うかっていう、そういった気持ちを、一人一人のユーザーが持てるかどうかというところで、つながりやすいシステムというのができてくるというふうに思います。
緊急事態、家族の安否を確認したいという気持ちが強くなるわけですけれども、安否確認をスムーズに行いながら、情報ネットワークの負荷をどうやって和らげていくのか、ご覧いただきましょう。


【スタジオ2】


●個人も企業も複数の安否確認する手段を合意しておくことが大切?

>>そうですね。一つの通信手段だけに頼ってしまうと、それがダウンしてしまったら、もう通信できないと。先ほどのVTRの中に、いくつかの優先順位を、家庭で決めていましたけれども、最初はまず、肉声で、本当に大丈夫かどうか確認したい、通話をすると思うんですね。そのときに、つながらない、リダイヤル、何度も何度もリダイヤルする。これをやってしまうと、雪だるま式に、交換機に負荷がかかっていくんですね。だからしばらくたってから、かけ直す。そういったことが必要ですし、あと、もしつながったら、先ほど、30秒っていう話もありましたけれども、できるだけ短く用件を伝えたら切る。こういった心得みたいなものも、やっぱり事前に考えておく必要があると思いますね。だから通話がつながらなかったら、災害伝言板ですね。これはインターネットを使ってますので、負荷がかからないと。それがだめなら、また公衆電話とか、ほかの用途と、こういったルールを事前に取り決めておくということが重要ですね。


●これからどういう研究開発等が必要?

>>例えば、電話をかけてつながらない。自動的に今度、ボイスメールですね、声を音声ファイルに変換して、それが相手に届いて、相手に届いたら音声が再生される。そんなサービス開発も着手されるようですし、あるいは一人一人の、電話の使っている帯域を狭める、つまり、音質を少し落とすけれども、たくさんつながると。そんな研究開発もあるわけでして、これまで携帯電話業界はどちらかといいますと、より楽しく、よりリッチに、より速くっていうほうに研究開発の方向性、サービス開発の方向性があったんですが、これを機に、より安全に、あるいは絶対につながる、よりつながりやすい、そういった方向に研究開発のリソースが、資源が使われていくような、そういうことを期待しています。

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