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No.2963
2010年11月11日(木)放送
GAMANの芸術
 ~日系アメリカ人 尊厳の世界~
ジャンル 国際 歴史 人物
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出演者 山田 太一 さん (脚本家)
いま、アメリカ・スミソニアン博物館で開かれている『THE ART OF GAMAN』=”我慢の芸術”。第二次大戦さなかにゴミや木切れなどから作られた日用品が並ぶ異色の展覧会だ。作者は強制収容所で不自由な生活を強いられていた日系アメリカ人たち。不安と苦悩の日々を乗り切るために作られた杖やブローチ、表札、置物などは、収容所という過酷な環境とは思えない精巧なデザインに加え、“生への強烈な意思”が込められている。いったい、収容所の日系アメリカ人たちはどんな思いで作品作りあげたのか。50年の時を経てガレージや倉庫から作品が次々とみつかっている理由とは何なのか。極限の状況下でも、日系アメリカ人たちが決して失うことのなかった、人間の「尊厳」に迫る。
出演者の発言
番組中の出演者のコメントを掲載
出演者
山田 太一 さん (脚本家)
山田 太一さん(脚本家)


●「GAMAN」という言葉の重みについて

>>普通、我慢と日本人が言うと、耐え忍ぶという意味が強いと思うんですけれども、我慢の末の結晶が、こうやって並べられていること、それと、それを並べた人たちが、収容所を作ったアメリカ人だったということにちょっと感動いたしますですね。


●2世、3世の方々はGAMANを前向きな意味でとらえているが

>>そうですね。先が見えない、いつまで続くかわからない収容所の中で、たまりにたまっていたものがアートにだんだん結晶していったと思うんですよね。その我慢のとらえ方も、僕にはとっても新鮮で、すばらしい発想だと思いました。


●決して収容所のことを悪く言わず、作品も子供たちに見せずにいた点は?

>>それがすごいと思いますね。収容所の中の我慢もすごいけれども、そのあと、作品を2世の方、3世の方に見せないで我慢してらした。そしてアメリカの社会に溶け込むように、反感を持たないように、持たれないようにという配慮をなさっていた。日本から移民して来られたときから、僕はたくさんの我慢をしてきた人たちだと思うんですね、特に1世の方は。ですから、我慢の達人の作品を見せられたような思いがいたしました。


●収容所であれだけの作品を作り出してしまう技量のすばらしさにも感動する

>>そうですね。今の日本人がもし収容所に入れられて、あれだけの作品を作れるだろうかって思う。かなり貧しい方たちが移民なさっていて、日本から持ち込んだものは本当に少なかったと思うんですけれども、内部にあれだけたくさんの作品を作りうるものを持っていらしたことに、本当に敬意を感ずるし、ああ日本人ってすごいなという誇りも感じますね。


●不法移民の排斥などの動きに対する時代を超えた普遍的なメッセージを感じるが

>>感じますね。収容所に入れられた囚人同様の人たちの中にこれだけ豊かなものがあったということは、今、私たちも他国の人の内部に気がつかない、これだけ豊かなものがあるかもわからないということは、他者に対する畏怖みたいなものを絶えず持っていないと、私たちは他者に対してすごく鈍感になってしまうんではないかという警告にも感じました。
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