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毎週 月-木曜 放送 総合 午後7時30分-午後7時56分 [再放送] 毎週火-金曜 総合 午前0時10分-午前0時36分(月-木曜深夜)

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No.2875
2010年4月13日(火)放送
美容医療 ブームの裏で何が
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出演者 大竹 奉一 さん (医療ジャーナリスト)
「しわ取り」や「二重まぶた手術」など、もっと美しくなりたいという女性たちの願いを叶える美容医療業界が拡大を続けている。「プチ整形」や「アンチエイジング」と称して気軽に施術を受けるユーザーが増え続けているのだ。医師にとっても美容医療は値段を自由に設定できる利点があるため、他の診療科からの参入が相次いでいる。経営強化を目的に美容外科を開設する自治体病院も登場した。しかし一方で、医師免許さえあれば、専門の資格は必要ないため、トラブルも増加している。こうした中、長期間の教育で美容外科の専門医を育てる取り組みも始まった。医療としての美容のあり方を考える。 ----------------- 一部のインターネットサイトが当番組の名前を使って特定の医療機関を紹介するケースが報告されています。当番組は美容医療の現状と課題を伝えたもので、特定の医療機関やインターネットサイトを推奨または非難したものではありません。また、医療機関と患者との交渉に、当番組は一切関係がありません。
出演者の発言
番組中の出演者のコメントを掲載
出演者
大竹 奉一 さん (医療ジャーナリスト)
【スタジオ①】医療ジャーナリスト 大竹奉一さん

●美容医療のリスクとはどのようなものがあるのか?

>>今、あごを細くするのがはやってますけれども あご付近の骨は歯が生えている骨ですし それから、顔の中にはいろいろな神経が通っていますから、慎重に施術をしないと大変なことになります。
顔は細くなったけれども、歯が全部抜けてしまったという深刻な例もあります。
また最近、アンチエイジングで、シワにヒアルロン酸とか脂肪を注射することで、簡単にシワがなくなるということが言われていますけれども これも実はかなり高い技術を要する治療なんです。注射という技術は、例えて言えば、野球のピッチャーがカーブ投げたり、スライダー投げたり、シュート投げたりするように、独特の技術と才能が必要ですし、注意深く行う必要があるんです。ところが、腕が未熟な医師が、患者さんに「あなた、どれくらい入れようか、ここにも入れようか、そこにも入れようか」などと安易に注射した結果、顔がパンパンに腫れ上がってしまうというケースもよくあります。


●美容医療は、美的感覚が問われるだけに健康被害以外のトラブルもおきやすいのか?

>>一般の医療は「病気」というマイナスの状態を、「健康」というゼロの状態にすると考えて下さい。マイナスをゼロにするということは、痛みがなくなればいいというように目標がはっきりしているわけです。ところが、美容医療というのは、ゼロの状態、健康な状態を、さらにプラスしようとする医療ですから、どのくらいにやれば患者さんの希望どおりになるのかというのは、明確な基準がないのです。
医師の美的感覚も問われるという意味で、普通の医療とは違うトラブルも起きやすいのです。


●例えば、二重まぶたの治療はセンスも問われそうですね。

>>そうです。二重の線の位置が1mmの違い、あるいは1mmの何分の1の違いでも 患者さんのイメージと違っていたりすると「失敗」と言われてしまうことがある。二重を大きく目立つように作るのか、それとも目立たないように作るのか、患者さんと医師の意思がぴったり合っていないと、手術そのものは成功したけれども患者さんは満足しないということが起こってくる。


●被害を受けた人が泣き寝入りしたり、こうしたマイナス情報がなかなか表に出てこないことについて

>>施術で失敗した場合、修正手術を依頼するわけですけれども、なかなか一度傷つけた組織っていうのは治りにくいですし それから、同じ医師に頼んで治らなかったら、別のもっと上手な医師と考えるわけですけど、その医師がもし修正手術をすると、前の手術は全部ちゃらになって、新しい医師の責任になりますから、なかなか上手な医師も修正をしたがらないという傾向があります。
また、失敗した患者さんは心理的にダメージを受けてしまって、人に話したり、それから裁判に訴えたりということができず、被害の実態が表に出てこなくなるケースが多い。せっかく、美容医療で新しい人生を歩もうとしていたのに、地獄に落とされたような気持ちになってしまう人も多い


【スタジオ②】

●美容医療を受けたいときのアドバイスについて

>>現状では、皆さんインターネットのホームページなどでクリニックを選ぶことが多いわけですけれども、クリニックは3つぐらい選んでいただいて、その中の2つは、特にメスを使う手術の場合には、形成外科、外科、あるいは麻酔科といった、外科系の研修をされた医師を2つ選んでいただいて、もう1つは、どこかご自分の気に入ったところを選んでいただく。その上で、それぞれの医師に、面倒ですけれども、カウンセリングを受けていただき、ご自分で納得した場合のみ、施術を受けられることが大切かと思います。1つのクリニックだけで決めるのは避けた方がいいでしょう。


●メスを使わないケースも慎重に選ぶべきか?

>>そうですね。メスは使わず。レーザーで、いろいろやる場合もあるんですけれども、レーザーっていうのは、1つだけの機械では十分な治療ができなくて、やはり3台、4台の機種を使いこなすことで、良い施術ができる。なのでレーザーで治療する場合には、台数や機能を確認することをお勧めします。


●避けた方がいい、というクリニック・医師とは?

>>行ったらすぐに「きょう手術しましょう、あす手術しましょう」という医師は避けるべき。それから、目を直したいと思って行ったのに、「あなた鼻も手術したほうがいいよ」とかいうクリニックは、やめたほうがいいと思います。「1週間ぐらいは家の方と相談して、十分考えてもう一度いらっしゃい」というくらい、慎重に見える医師を選んだほうがいいと思います。


●慎重な姿勢で自分と向き合ってくれる医師やクリニックを選ぶべき?

>>やはり、人の相性が大事ですし、患者のことを、ほんとうに考えてくれる医師を選ぶというのが、何よりも大切かと思います。
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