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実は多くの現役世代が不安に感じていた!「孤独死」意識調査

実は多くの現役世代が不安に感じていた!「孤独死」意識調査

2018年11月15日

孤独死について不安に思う?

こんにちは、30歳・独身ディレクターの藤田(男)です。現役世代の皆さま、自分の「死」考えたことありますか?私は正直、この取材をするまで考えたことがありませんでした。ましてや「孤独死」など、遠い世界の話のよう。しかし今回、インターネットメディア「オトナノ」と合同でアンケート調査を行ったところ、思いもよらない事実が分かってきました。実は多くの方が「孤独死」に不安を感じていたのです。


アンケートは先月、10代~60代の437人から回答を得ました(オトナノ調べ)。その結果、60歳未満の現役世代の61%が、孤独死について不安に思っていました。

家族がいても、孤独死が不安…

さらに詳細に分析すると、驚くべき事実も明らかになってきました。「配偶者なし・子どもなし」(=独り身)の方の62.82%が、孤独死を不安に思っているという結果は、ある程度想像の範囲でした。しかし「配偶者ありor子どもあり」(=家族と一緒)の人の53.3%が、孤独死の不安を抱えていたのには驚きました。いったいなぜなのか?自由記述欄に、そのワケが記されていました。

「旦那が年上なので、順番を考えると私が1人になる可能性が高い」
「子供が一人しかいないので、子供が家を出たら不安になる」
「実際に近所にも孤独死された方もいるので他人事ではない」
「不安に思わない人間なんているんですか」

アンケートの他にも、番組のホームページに直接投稿を寄せてくれた方もいました。東北地方に暮らす30代の女性。「ふたり姉妹の長女でシングルマザー。ここは高齢化が進み学校も就職先もないため、いずれ娘は家を出る。近所も空き家が増え、もし倒れても誰も気づいてくれない。孤独死の恐怖と隣り合わせです」。また、都内に暮らす50代の女性からは「子どもが大きくなったら助けてくれると思い込んでいたが、実際大人になると、子どもたちは自分の生活を守るのに精一杯で、親の自分の生活には無関心に見える。余計な負担はかけられない」といった声も。介護離職して地元に戻り、そのあと親が死んで孤立したという声も多く聞かれました。現代社会ならではの課題が、孤独死への不安を駆り立てている可能性が浮かび上がってきました。

孤独死の不安、男女で大きな違いも

また、分析を進めると、孤独死への不安は男女で差があることも分かってきました。50歳未満の男性のうち、「孤独死に不安」と答えたのは46.61%だったのに対して、50歳未満の女性は68.07%が「孤独死に不安」と答えていました。女性の方が、より強く孤独死を意識していたのです。その理由には、「夫が年上だから」といった理由や、「離婚するかもしれないから」という声が上がっていました。

「死」への備え 女性は積極的だが男性は…

また、「終活」についてのアンケートでも面白い結果が分かりました。50歳未満の女性のうち、43.37%が「始めている/始めたいと思っている」とした一方、男性は24.58%にとどまっていたのです。


今回の番組取材を通じて、孤独死を意識し“サバイバル術“を考えている人は女性が多いと感じてきましたが、データとしても裏付けられる結果になりました。ちなみに男性は、60歳以上になると59.6%の人が終活を「始めている/始めないといけないと思っている」と回答。死を身近に感じる人も増えるのか、やはり備えの意識は高まるようです。

孤独死の現場は凄惨。誰もが納得いく最期を迎えて欲しい

「孤独死したっていいじゃないか、どうせ死ぬときは1人だ」という声も多くありました。確かに、最後誰かに看取られず死ぬケースはあると思いますし、それまでの人生、納得して生きていくことができれば、構わないのかもしれません。
一方でアンケートでは“後始末で迷惑をかけたくない”“そんなに寂しい最後は嫌だ”という声も多く上がっていました。

私たちは今回、孤独死があった住宅を取材しました。そこは、おびただしい数のハエが飛び回り、異臭がして、物が散乱している凄惨な現場でした。特殊清掃業者の方はそんな場面を目にするたび「こんな悲しい結末は誰にも迎えて欲しくない」と感じるそうです。孤独死に明確な定義はありませんが、死後何日経っても気づかれず無残な姿になることは、本人にとっても、周囲の人にとっても、望んでいた最期ではないと思います。少しでも孤独死が少なくなることを切に願います。

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