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2022年6月20日(月)

腸内細菌の知られざる力 体質改善からがん治療まで最新情報!

腸内細菌の知られざる力 体質改善からがん治療まで最新情報!

人の腸内に広がる100兆もの腸内細菌。そのパワーを健康に生かす最新研究を徹底調査。新型コロナの重症化リスクの軽減、がん治療薬の効果促進、その可能性は急速な広がりを見せています。細菌の検査を定期的に行って食生活を見直す人や、細菌を移植して体質改善をはかる人も登場。腸内細菌をコントロールしながら健康を維持するにはどうすればいいか?ヨーグルトの効果は?みなさんの疑問に答えながら、最新情報を徹底紹介しました。

出演者

  • 内藤 裕二さん (医師、京都府立医科大学 大学院 教授)
  • 桑子 真帆 (キャスター)

※放送から1週間はNHKプラスで「見逃し配信」がご覧になれます。

腸内細菌のパワー バランス整え体質改善

今、自分の腸内環境を調べる検査サービスが次々と登場しています。

この健診センターでも、去年、腸内細菌の検査を新たに取り入れました。すると、予想を超える800人から申し込みがありました。

東京 葛飾健診センター
「腸内フローラ(検査)のキットのお渡しになります」

「腸内フローラ」とは、私たちの腸の中にいる膨大で多様な細菌の集まりのこと。そのバランスを検査することで、腸内の状態である腸内環境を知り、食生活の改善や病気のリスクチェックに役立てようというのです。

腸内検査を申し込んだ人
「急に下痢になったり、急に便秘になったりとか、自分では何でなのかは分からないので。数値で出るなら、ちょっと気になる」

なぜ、腸の中の細菌が私たちの健康に大きく関わるのか。

それは、腸内細菌がさまざまな物質を生み出し、自律神経や免疫力、さらには筋肉にまで影響を与えているといわれているからです。

腸内細菌には、それぞれ役割があるため、種類が減り、多様性が失われると、さまざまな病気や体調の悪化につながると考えられています。

葛飾健診センター内科医 吉原一郎センター長
「"腸の見える化"ができるようになって自分の腸を知ることで、毎日の食習慣とかの工夫で、どんどん自分の腸を良くしていける。そういう時代になったんだと思います」

腸内環境を調べたことがきっかけで、体質の改善に取り組む人も出てきています。腸内環境の検査を定期的に行っている、三間由美子さんです。

三間由美子さん
「食物繊維は絶対とらんとダメです。ぬか漬けをつくってて、発酵食品はとるように意識してます」

以前は便秘に加え、肌荒れや、じんましんに悩まされていたという三間さん。そこで検査を受けたところ、予想外の結果が出たのです。腸内細菌のバランスを整える「ビフィズス菌」が、平均値の半分以下。菌の種類も少ないことが分かりました。

三間由美子さん
「ビフィズス菌とか乳酸菌とか、みんなが知っているような善玉菌が私は極端に少なかったので、初めて調べたときに。(当時は)かなりきつい便秘だったと思います。一週間ぐらいでないのは当たり前で」

三間さんは検査結果のアドバイスに従い、野菜や発酵食品をとる食生活に変更。睡眠時間など、生活習慣も変えました。

初めは、なかなか効果が出ませんでしたが、続けるうちにビフィズス菌の割合が増加。これまで体内にほとんどなかった細菌も検出されるようになり、多様性が増しました。

三間由美子さん
「ここ数年は、あんまり肌荒れを感じなくなりました。そう考えたらやっぱり、体質改善はできてるのかなとは思います」

さらに、意外な方法で腸内環境を調べるシステムも開発中です。利用するのは、なんと「便のにおい」。毎日のトイレで計測した「におい」のデータを積み重ねることで、腸内の変化を詳しく把握しようというのです。

どうやって、においで腸内環境を調べるのか。

着目したのは、腸内細菌が食べ物を分解する際に発生するさまざまな「ガス」です。「ガス」が組み合わさって出来た「におい」から、AIが腸内細菌の割合を推測する仕組みです。

京セラ 研究開発本部 阿部真一 課責任者
「ほとんど日常生活で意識しない状態で、体の情報が検知できるという意味で、『におい』というのはよく使える非常に有効な計測対象だなと思ってます」

この研究を生かして、体力アップを図る取り組みも行われています。

あるサッカークラブでは、18歳以下の選手の便やにおいのデータを分析。食事を指導し、肉体を変えていこうとしています。アメリカの権威ある医学誌でも、腸内細菌が筋肉や持久力の向上に関係があると発表されました。

選手の体調管理を担当 仲下将裕トレーナー
「菌によっては、食べたものとトレーニングにあわせて筋肉がつきやすくなる。あとは持久力が上がるというところで、興味を持って取り組んでもらえたと思います」
プロジェクトに参加した 中野桂太選手
「自分の腸の菌を調べてもらって、ヨーグルトを意識してとるようにしてから、疲労回復だったり、次の日の練習に、より疲労をとった状態で臨める感覚はありました」

腸内細菌は5タイプ 病を防ぎ健康を維持

<スタジオトーク>

桑子 真帆キャスター:
「腸の見える化」が進んでいるわけですが、一体どこまで分かってきているのか。

きょうのゲストは、健康と腸内環境の関係性に詳しい、京都府立医科大学大学院教授の内藤裕二さんです。よろしくお願いいたします。

スタジオゲスト
内藤 裕二さん (京都府立医科大学 大学院 教授)
健康と腸内環境の関係性に詳しい

内藤さん:
よろしくお願いします。

桑子:
日本人の腸内細菌を1,800人分調べた、最新の分類を用意しました。

色の違いは、腸内細菌の種類です。その割合の違いでタイプが分かれるということですが、内藤さんもこの研究に参加されたそうで、何が最新になっているのでしょうか。

内藤さん:
これは、私たちが1,800人の患者さんであったり、健常な方の協力を得て、5つのタイプに分類したのが新しいです。

桑子:
5つが新しい?

内藤さん:
海外では、3つや4つだったのですが、われわれは実は、人工知能=AIの力を借りて、5つに分類することができたんです。重要なことは、5つのタイプごとに健康との関係であるとか、病気との関係が少し見えてきたなと。患者さんの食事指導にも役立つのではないかなと思い、今注目しています。

桑子:
このタイプの中で、いちばん病気の人が少ないタイプというのが「E」だったそうです。オレンジ色の「プレボテラ属」の割合が高いのですが、これがよいということなんですか。

内藤さん:
そうですね。どうやら「プレボテラ属」というのは日本人がこれまで摂取してきた「全粒穀類」とか、「玄米」とか、「麦」とか、そういったものと非常に仲がいい菌で、いわゆる長寿な日本人で動物性脂肪を少なくして来たような方々の健常時のグループではないかなと思います。

桑子:
確かに「魚や野菜が多く、バランスが取れた食事」ということですが、2番目に健康的なタイプというのはどれでしょうか。

内藤さん:
「B」なんです。

桑子:
「B」ですか。

内藤さん:
これは、いろんな食事をバランスよく摂取している人たちで、先ほどは日本人独特の長寿といいましたが、こちらは現代風のいろんなバランスのいい食事をされている方じゃないかなと思います。

桑子:
確かに「B」と「E」を見比べますと、「プレボテラ属」は全然多くないですが、これもバランスが取れた方という。

内藤さん:
実は、われわれが調べると、ここには「酪酸」を産生するような菌が非常に多いということも分かっています。

桑子:
一方で、この中で最も多くの病気と関連性が高いという結果が出たのが、タイプ「A」だったんです。このタイプ「A」に振り分けられた人の中で、糖尿病、それから高血圧だった人の割合が、タイプ「E」と比較した場合、糖尿病は12.5倍、高血圧は11倍多かったということが分かりました。

「E」と「A」の違いはなんでしょうか。

内藤さん:
私たちも病気の関係でいちばん驚いていまして、糖尿病と高血圧とありますが、実は、患者さんが長年にわたって続けてきたライフスタイル、特に「食事の影響」が大きいと思ってます。

下に「高たんぱく」、「高脂質」と書いてありますね。いわゆるメタボリック症候群のもとになるような食事を続けてた方々が、どうやらタイプ「A」になっているんじゃないかと思っています。

桑子:
やはり、食事がかなり関わってくるということですね。では、どうすれば腸内環境をよくできるのか、内藤さんにいろいろと聞いていきたいのですが、まず基本的な問いです。

「腸内環境は何日で変えられるのか」

どうでしょうか。

内藤さん:
これは、私たちもたくさん人の試験をやっていますから、2週間という期間があれば十分よくも悪くも変わります。

桑子:
2週間。意外と短期間ですね。

内藤さん:
よくなっていくためには、もう少し日にちが必要で、8週であったり、あるいはもっと月単位、年単位の継続性がすごく大事だと思います。悪くなるのは1週間、2週間という、非常に短い単位で悪くなるということも分かっています。

桑子:
続いて、

「食べ物は何がいいのか。何を食べると腸内環境が変わるのか」

腸内環境をよくするために、実は2つのことを意識するのが大事だそうです。

まず1つ目は、腸内に多様な菌が生きられるように腸内のバランスを整えること。具体的には「ビフィズス菌」や「乳酸菌」、「酪酸菌」などの菌を体内に取り入れることです。こうすることで、多様な菌が生きられる環境になります。

2つ目は、菌の餌になる食品を食べることも大切です。具体的には「食物繊維」や「オリゴ糖」を含む食品です。こうした食品を食べることで、細菌自体が活性化し、体によい物質をたくさん出せるようになると言われています。

食物繊維といいましても、大きく2つに分けられます。その2種類を用意しました。「不溶性食物繊維」、「水溶性食物繊維」とありますが、それぞれどう違うのでしょうか。

内藤さん:
食べ物ですから、厳密にどっちと分類するのは難しいのですが、キノコ類とか芋類というのは「不溶性食物繊維」が多く、海藻類とか果物とか根菜野菜というのは、「水溶性食物繊維」が多いんです。

桑子:
「不溶性食物繊維」というのは、機能としてはどういうものなのでしょうか。

内藤さん:
いちばん重要な機能は、われわれの大便を作ると。

桑子:
大便を作る?

内藤さん:
形を作るということに非常に重要ですね。

桑子:
一方の水溶性は?

内藤さん:
今回のテーマにもなりますが、腸内細菌を育てる、活性化するのに重要で、「水溶性食物繊維」の多い食事を継続的に摂取するということが非常に重要だと思っています。

桑子:
海藻類や果物、それから根菜もあります。こういったものを取るとよいと。続いての質問は、ヨーグルトです。

「スーパーに行くと、たくさんの種類のヨーグルトが並んでいます。自分はどれを食べたらいいのか」

どうなんでしょうか?

内藤さん:
難しい質問ですね。ヨーグルトというのは長い歴史の中で、われわれ日本人に愛されている食べ物の1つです。われわれの統計では、40%ぐらいの方が毎日摂取しています。なので、たくさんある中で自分に合うヨーグルトを選んでいくという努力が必要で、毎日のように摂取するということも健康のためには大事だと思います。

桑子:
合う、合わないはどのように判断するのでしょうか。

内藤さん:
ヨーグルトの中には、いろんな菌以外の成分もいっぱい入っていますので、合わないというのはすぐ分かります。数日以内におなかが痛くなったり、下痢をしたりするので、そういうときには「自分はこのヨーグルトは合わないんだな」と思って、次の新しいものに変えるということも大事だと思います。

桑子:
なるほど。そして、もう一つ質問です。

「アルコールを飲んだあと、おなかが緩くなったりする」

これは、腸内環境が変わったということなんでしょうか。

内藤さん:
よく質問されるのですが、それはご自身の消化能力が落ちているということが重要で、あまり腸内細菌のせいにしないでください。

桑子:
それは食べ過ぎ、飲み過ぎということなんですか。

内藤さん:
そのとおりです。

桑子:
ただ、改善していくために腸内環境を整えていくということはもちろん大事ですね。

内藤さん:
大事だと思います。

桑子:
腸内環境を変えることは、体質改善につながるだけではありません。実は、腸内細菌を病気の治療に応用しようという研究も進んでいます。

腸内細菌の活用 難病・がん治療に応用

腸内細菌を活用し、臨床研究として治療が行われている病気の1つが「潰瘍性大腸炎」です。大腸の粘膜に炎症が起こり、激しい腹痛や下痢を繰り返すこの病気。患者は14万人以上に上ります。

福島県で飲食店を経営している佐川達也さんも、4年前に潰瘍性大腸炎を発症しました。トイレの回数は、多いときで1日20回。1日に1食しか食べられず、体重は10キロ以上落ちたといいます。

佐川達也さん
「もう1日1日が本当に精一杯でした。毎日いつ来るか分からない便意と腹痛があったんで、気持ち的にも不安な時間ばっかりでした」
妻 貴子さん
「本当に気力がない、続かない感じなので、体もつらいですし、こちらから何かを言っても、あまり前のような元気な返事が返ってこない状態だったので」

潰瘍性大腸炎の患者の腸内環境は、健康な人と大きく違っていることが分かっています。

佐川さんの手術を担当 石川大 医師
「治療前の腸内細菌そうを見てみると、菌の種類、そこの多様度がすごく落ちていました」

健康な人の腸内環境は、1つの属性の中にさまざまな種類の菌が生息し、多様性が保たれています。しかし、患者の腸内細菌は多様性が失われ、中にはほとんど1つの種類だけになるケースもあります。

「便移植療法」は、この患者の腸内細菌を抗菌薬でいったん減らし、そこに健康な人の便の溶液を入れることで、腸内細菌を入れ替える方法です。

順天堂大学 医学部 石川大准教授
「ある種の腸内細菌と連動している、連携しているような病態や病気、疾患に関しては、かなりこの治療の可能性というのはあるのかなというふうに考えています。バランスを保ったまま(健康な人の腸内細菌が)しっかり定着できるというところが、治療効果を維持できるための重要なポイントだと思います」

そして、去年3月。佐川さんに、妻・貴子さんの便の溶液を移植する手術が行われました。すると、2か月後には佐川さんの腸は炎症が治まり始め、荒れた粘膜に隠されていた血管も見えるようになりました。

下痢も治まり、10キロ以上落ちた体重も元に戻りました。

この治療を受けたのは、これまで200人以上。効き目は人によって違うため、さらなる研究が続けられています。

さらに今、最新の研究として注目されているのが、がん治療の分野です。患者の免疫細胞が、がん細胞を攻撃する力を高める治療法として、近年脚光を浴びる「がん免疫療法」。しかし、2割程度の患者にしか効果がないことが課題でした。

その効果を高める可能性を持つ新種の腸内細菌が、世界で初めて発見されました。

突き止めたのは、国立がん研究センターのグループ。食物繊維の分解に関わる「ルミノコッカス属」のある1つの細菌に注目しています。

緑に光っているのが人間の「がん細胞」。そこに「ルミノコッカス属」の細菌を持つ人の免疫細胞を入れた映像です。

免疫細胞が活発に働き、緑の「がん細胞」を攻撃。がん細胞が死滅し、赤い色に変わっていく様子が分かります。

この菌の働きを薬にするため、今、国の援助を受け、製薬会社と研究を行っています。

国立がん研究センター 西川博嘉分野長
「世界的にも、私たちしかこういった1つの菌で免疫力をあげるというようなことは達成できておりませんので、これを研究して、よりよい薬、治療を作れたらというふうに考えています」

さらに、がん患者の便を100万人分調べようという壮大な研究も日本で始まっています。

腸内細菌とあわせて食事や筋肉量など、細かなデータも調査し、がん治療と腸内細菌の可能性を解き明かそうというのです。

昭和大学 医学部 角田卓也教授
「腸内の環境をしっかり整えて、免疫薬との相乗効果が期待できる。日々いろんなコミュニケーションをとって生きているということで、腸内細菌はわれわれの体にとって、大変重要なパートナーだと思います」

腸内細菌の活用を 食生活の見直しを

<スタジオトーク>

桑子 真帆キャスター:
日本の腸内細菌の研究状況を整理していきます。

「がん」だけでなく、「潰瘍性大腸炎」でも薬の開発を国が後押ししているということです。

さらに、脳の神経細胞に異常をきたす「パーキンソン病」では、病気になると患者の腸内で増える細菌と、減る細菌が特定されました。

さらに、動脈硬化や糖尿病、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎など、さまざまな病気との関連が研究されているわけです。

この中で潰瘍性大腸炎の実験的な治療、「便移植療法」ですが、どれくらい期待していいでしょうか。

内藤さん:
非常に期待ができる治療法なんですが、この便移植はまだまだ研究段階であるという認識は必要だと思います。日本中、どこの病院でもできる治療ではなく、先ほどの石川先生が今研究として行われていると。

もう一つ大事なのは、「誰の便を移植するか」ということで、まだ十分解明されていないわけです。海外でも他人の便を移植することによる死亡例もありますし、今は有効性に期待するよりも、どのようにしてきちんとした安全性を確立するかがいちばん重要だと思います。

それを今、国が後押しして始まったということで期待できると思いますね。

桑子:
そして最近注目されているのが、新型コロナウイルスの重症化との関連ということで、腸内細菌の詳しいデータがある10の国を調べた研究です。

コロナの死亡率が高い国を「赤」、低い国を「青」としていますが、死亡率が低い国では「コリンセラ属」という腸内細菌を持つ人が多いことが分かったんです。

この「コリンセラ属」は何なのか。「胆汁酸から炎症を抑える物質を作る」ということで、これはどういうことなのでしょうか。

内藤さん:
重要なことは、コリンセラという菌が大事なのではなく、胆汁酸を材料にして、コリンセラが新しい炎症を抑える物質を作ったということが期待できるわけで、新型コロナウイルスの肺炎だけではなく、さまざまな体の中で起きる炎症の制御に関わるかもしれないので、注目の菌だと思います。

桑子:
その注目される中の1つが、新型コロナの肺炎を抑える物質を作ってくれるということが分かってきたわけです。内藤さん、これまで腸内細菌の研究をされて、今どういうことを感じていますか。

内藤さん:
私たちは病気の研究もしていますが、実は京都府の「京丹後長寿コホート研究」というのを仕掛けていまして、そこで長生きされている、「百寿者」と僕らは呼んでいるのですが、高齢の方の腸内細菌の研究をしていくうちに分かったことは、やはり自分の腸内を知って、自分の腸を育てるという方向性が大事だなということが分かったことですね。

桑子:
その上でしっかり食生活を整えると。

内藤さん:
そうです。食事がいちばん大事ですね。

桑子:
ありがとうございました。


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