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2020年3月12日(木)

新型ウイルスでもネットに拡散
追跡! トレンドブログ

新型ウイルスでもネットに拡散 追跡! トレンドブログ

ネット上に飛び交う新型コロナウイルスを巡る様々な情報。中でも「感染者は誰!?」「入院先を特定!?」などの見出しで多くの記事を投稿しているのが、「トレンドブログ」と呼ばれるサイトだ。世の中で注目を集めている話題にすばやく反応し、ネット検索の上位に表示されるなど、社会への影響力を増している。トレンドブログの多くは個人が運営。月100万円以上の広告収入を得ているケースもある。その一方で、アクセス数を集めようとするあまり、人権侵害や著作権違反が疑われる記事も後を絶たない。今回取材班は、匿名でブログを運営している人たちに取材。トレンドブログの実態を通じて、ネット情報とどう向き合うべきかを考える。

出演者

  • 小木曽健さん (ITリテラシー専門家)
  • NHK記者
  • 武田真一 (キャスター) 、 栗原望 (アナウンサー)

“ニーズに応える”制作の舞台裏

1年前からトレンドブログを運営している青木さんです。
“大手メディアが伝えない情報”を発信し、人々のニーズに応えていることを知ってほしいと取材に応じました。
妻と幼い子どもがいる青木さん。飲食店で働きながら、毎日2~3本の記事を書いてきました。内容は事件事故や芸能情報など、そのときネットで注目されている話題。月に50万近いアクセスがあるといいます。

人々の関心を集める記事をどのように書いているのか。

トレンドブログを運営する 青木さん
「新型肺炎が。」

取材を行ったこの日、新型コロナウイルスの感染者が国内で初めて確認されました。
速報を見た青木さんは、ネットニュースのコメント欄をチェック。多くの人が関心を寄せていることを確認しました。

この話題はアクセスを集められると考えた青木さん。
続いて確認したのはツイッター。

トレンドブログを運営する 青木さん
「どういう意見があるのか、見ている感じですね。やっぱり場所を書いていないなって。」

栗原:『場所書いてない』って書いてあります。

ツイッター上には、発生場所や感染経路を知りたいといった声があふれていました。これが、ネットユーザーのニーズだと青木さんは考えました。

トレンドブログを運営する 青木さん
「この新型肺炎も身の危険とかがある話題なのに、(報じられている)情報量が少ない。(調べる人の)怒りの感情というのが、アクセスというか、そこに検索という欲が出てくる。」


トレンドブログが影響力を持つ大きな理由。
それは、たびたびネット検索の上位に表示されることです。そのカギを握るのは“タイトル”だといいます。

青木さんがタイトル欄に打ち込んだのは「発生場所」、「感染経路」。ツイッター上であふれていたキーワードです。青木さんは、多くの人がこのキーワードでネット検索をするのではないかと予測しました。検索に使われるキーワードと同じことばをタイトルに入れておけば、検索結果の上位に表示されやすくなるといいます。

さらに、記事の本文にも工夫が。
ネット上のニュースで目にとまったところをコピー。しかし、それだけでは記事のオリジナリティが低く、検索結果の上位に表示されにくいといいます。そのため、自分の感想など、独自の文章を加えていきます。

トレンドブログを運営する 青木さん
「公開しちゃいます。」

栗原:完成ですか。

書き始めてから1時間あまりで完成。
その間、青木さんが直接取材をすることはありませんでした。

栗原:1次情報にアプローチしようとは考えないんですか?

トレンドブログを運営する 青木さん
「個人でやっていて時間に限りがありますし、1次情報の最先端みたいなところまで踏み込んでやっていくのは、個人ではなかなか難しい。」

アクセス数増で“広告収入”も

トレンドブログは青木さんにとって、収入を得る重要な手段でもあります。
ブログには広告のリンクを貼っていて、この広告がクリックされると、青木さんに自動的に収入が入ります。

こうしたネット広告配信のサービスは、グーグルなど複数の業者が提供していて、個人でも審査に通れば利用することができます。トレンドブログは、この仕組みを使った新しいビジネスだと青木さんはいいます。

青木さんのブログの中で、多くのアクセスを集めた記事があります。
去年10月、神戸市の小学校で発覚した、教師間のいじめに関するものです。

当時、大手メディアは実名を報道していませんでしたが、ネット上では加害者の名前を知りたいという声が続出。青木さんは、SNSで見つけた名前を記事に掲載。アクセス数は10万を超え、この月17万円の収入を得ました。

栗原:判断を迷いませんでしたか?

トレンドブログを運営する 青木さん
「たしかに迷いはあったんですけど、ただ情報を調べていく中で、元卒業生だったりとか、情報に確証、信じられそうな情報があった。僕の感覚にはなってしまうんですけど。」

トレンドブログを始めてから、影響力の大きさを実感しているという青木さん。自分たちの存在意義について、次のように話しました。

トレンドブログを運営する 青木さん
「大手メディアができないところを、良くも悪くも自由に報道できるのがトレンドブログ。読者がどういう疑問を抱いていて、その疑問に対して答えを用意できるのは、個人のブログじゃないとできない。」

深刻な人権侵害 被害者の訴え

トレンドブログの影響力が増す一方で、深刻な人権侵害につながったケースがあります。

去年8月、常磐自動車道で男があおり運転をした上、暴行をした事件。このとき一緒にいた人物だとして、全く別の女性の個人情報が複数のトレンドブログで掲載されました。ブログのリンクはSNSにも投稿され、不特定多数の人が怒りや正義感などからリツイート。瞬く間に拡散されていきました。


デマの被害にあった女性です。
当時、無言電話や1000件を超えるダイレクトメッセージが殺到しました。

デマを拡散された女性
「本当に私の実名と顔写真がネット上に流れているんですよね。何が起きたのか分からない。なぜこんなことになっているのか分からないという恐怖でしたね。」

女性は記者会見を開いてデマを否定し、裁判で訴えることを表明。その中には悪質なサイトだけでなく、リツイートで拡散した個人も含まれています。

デマを拡散された女性
「Googleとかで検索するとまだ残っていて、これはこのまま残っていくんだろうな。(被害者は)そこまで背負って、今後生きていかなければいけないことも知ってほしい。」

ブログ運営者を取材 影響力が増す一方で…

今回、私たちが取材した中に、女性の名前をトレンドブログに書いた人がいました。30代の男性です。

去年8月の記事。
タイトルには、「人違いの可能性も」と書いているものの、女性の実名が目立つように記載されています。

取材班
「違うと思ったら、名前とか出さずにやるっていう手もあると思うんですけど?」

トレンドブログを運営する男性
「ここもアクセス欲しさに名前を出している。」

男性のブログは、ふだんなかなかアクセス数が伸びず、収入は月3万円ほど。少しでも収入を増やしたいという思いから、深く考えずに実名を載せてしまったといいます。

トレンドブログを運営する男性
「どうしても稼ぎたいっていう気持ちが先行して、相手のことを考えずに書いている部分は少なからずある。たぶん、やり方としては、すごい汚い部類だと思う。」

取材班
「これが気になっていまして。」

トレンドブログを運営する男性
「働いていたときに、眠気防止に買ってたんですよ。」

男性は、以前の職場で脳梗塞で倒れたこともあり、仕事を辞めざるを得なくなりました。そんなとき、自宅にいながら収入を得られることを知り、トレンドブログを始めました。


早朝。
男性が向かったのはコンビニ。発売されたばかりの漫画雑誌を買うためです。
漫画を写真に撮り、そのあらすじを細かくブログで紹介。いわゆる“ネタバレ記事”です。

著作権に詳しい弁護士によると、こうした行為は法律に違反するおそれがあるといいます。

取材班
「こういう写真を使うことは問題はないんですか?」

トレンドブログを運営する男性
「あいまいというか、グレーではあると思うんですけど、何か問題があればお問い合わせしていただくような形にしているので。」

私たちが取材をしたあと、男性は無断で使っていた画像の多くを削除しました。


見えてきたトレンドブログの実態。
ここまで広まった理由は、まだあります。

なぜ広がる? 影響力を増す一方で…

武田:世の中のトレンドを扱ったブログの中には、実際に自分で取材をして記事を書いたり、経験や知識をもとに役立つ情報を発信したりしているものもあります。ただ、ご覧いただいた、事件事故や芸能ニュースなどを扱うトレンドブログの中には、誤った情報や根拠の不確かな情報を掲載しているものが少なくないというのが実情です。情報リテラシーが専門の小木曽さん。なぜ、こうしたトレンドブログがここまで広がっているんでしょうか。

ゲスト 小木曽健さん(ITリテラシー専門家)

小木曽さん:VTRを見ていただいたとおり、割と記事を書くコツさえつかめば誰でも書けるというのが一つあると思います。あともう一つは、初期投資も大した金額でなく始めることができて、お小遣いを稼ぐことができます。一部では、ノウハウを皆さんに共有するセミナーを開設して、生徒を集めて受講料を取っている方もいらっしゃいますね。

武田:ブログの運営者は、人々の興味や関心に応えるんだというように言っていましたけど。

小木曽さん:人間の知りたいという欲求、人間の性(さが)ですよね。これは誰にでもあります。その性(さが)にうまく合致するような、上手なブログのタイトルのつけ方がされているというのは注目する点だと思いますね。

武田:そういった欲求をうまく利用しているということなんですね。

小木曽さん:VTRの言葉を借りると「ニーズに応えている」ということになるんだと思います。

栗原:では、トレンドブログにどれだけの拡散力があるのか。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、中国・武漢市からチャーター便で帰国した日本人のうち2人がウイルス検査を拒否したというニュースが報じられましたよね。そのときに「検査拒否 誰」で検索しますと、検索上位のほとんどがトレンドブログだったんですね。タイトルを見てみますと「検査拒否は誰」「名前」「住所」といったことばが並んでいました。ニュースが流れた直後には、こうした記事があっという間に大量につくられていたんですね。ただ、中身を見てみますと、結局どの記事も「わかりませんでした」というようなことばで締めくくられていました。

武田:SNSなどを通じて瞬時に拡散していくということになっているわけですけど、なぜ拡散されていくんでしょうか。

小木曽さん:一般的に拡散って、ただ情報興味を引く内容だけでは広がっていかないんですね。それを誰かに伝えたいという要素がもう一つ加わって初めて、ばっと拡散するんですよ。ですので、こういったケースも、その2つの要素を満たしているものがほとんどです。ただ、情報発信って、拡散であれ何であれ、責任が伴っているんですね。多くの方がそれに気付いていないというのは少し問題だと思います。

武田:興味がある、伝えたい。実は、そこに責任というものが生じるんだけど、そこに気付いていないということなんですね。この問題となるトレンドブログの記事について、ネットトラブルに詳しい深澤弁護士によりますと、実はこういった3点が挙げられるんじゃないかということなんです。取材した菅野さん。まずは「著作権侵害」。

菅野記者:漫画やドラマなどの1画面を切り出して使っているような場合は、著作権法で定められている引用のルールを満たさなければなりません。また、あらすじを紹介していただけの場合でも、書き方によっては著作権を侵害していると判断されることがあります。

武田:そして、「名誉毀損」。

菅野記者:不確かな情報やデマを記事にして、誰かの社会的地位を低下させた場合は「名誉毀損」と判断されることがあります。また、仮に本当のことであっても、公共性などがない場合は、同じく「名誉毀損」と判断される場合があります。そして、「プライバシー権侵害」。こちらは、たとえ本人がSNSなどに公開していた情報であったとしても、第三者が私生活上の事実をむやみに公開すると、プライバシー権を侵害したと判断される場合があります。

深澤弁護士は、トレンドブログを巡る法律相談は年々増えてきていると話しています。一方で、匿名で記事を書いているブログの運営者を特定することは手間と労力がかかり、裁判を起こしたとしても認められる賠償金がわずかなため、裁判まで至るケースが少なく、そのため泣き寝入りしている人が多いとしています。

武田:広告収入によって利益を生み出すトレンドブログ。一方で、不適切なサイトへの規制を強化する動きも出てきています。

Googleが広告配信停止のケースも

2年前にトレンドブログを始めた30代の男性です。
広告収入で、月に平均40万円ほどを得てきました。

トレンドブログを運営する男性
「これは犯罪を犯した人にフォーカスして書いている。」

時に、過激な表現を使ったタイトルや不確かな情報なども掲載してきたという男性。ライターを2人雇い、月に200本近い記事を投稿してきました。

トレンドブログを運営する男性
「お金の山ですね。」

多い月には150万円の収入がありました。

トレンドブログを運営する男性
「会社員で給料なんて、そんなに上がらないですから。年間、数千円とか数万円しか上がらないので。それに比べると夢があるな。何も気にせず、お昼にすしに行ったりとか。」

しかし、去年7月。状況が一変します。
男性のもとに、グーグルから1通のメールが届いたのです。「広告の配信を停止する」という内容でした。

グーグルの広告配信が止められると、収入のほとんどを失うことになります。

トレンドブログを運営する男性
「終わったなと思いましたね。もう来月以降どうしようって。」

なぜ、グーグルは広告を停止したのか。
私たちが取材をしたところ、個別の件に関しては応えられないとしたうえで、次のように回答しました。

Googleの回答
“デリケートな事象 有害 または危険な行為
悪意のあるコンテンツ
その他のいくつかのジャンルのコンテンツには
広告の表示を禁止しています”

グーグルは、こうしたポリシーに反するサイトをチェックし、もし違反しているものを見つけた場合は警告を出したり、広告の配信を停止したりするといいます。実際に2018年には、世界中で1万5000件のサイト、約120万ページに対し、広告の配信を停止しています。

“ドメインパワーが強い”ブログの売買

広告を止められた男性。グーグルとは別の広告配信会社と契約を結びましたが、収入は大きく減少。そこで選んだのは、トレンドブログのサイトを売却することでした。

仲介業者
「早速スカイプ面談始めたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。」

サイト売買を仲介する業者を通じ、男性のトレンドブログに興味がある人と交渉することになりました。

購入希望者
「ご提示いただいている金額は300万円だと思うんですけど、これは税込み価格で300万円という形ですか。」

トレンドブログを運営する男性
「そうですね。」

これまで掲載した記事が、たびたび多くのアクセスを集めてきた男性のサイト。その実績から、新しく開設されたサイトよりも検索上位に表示されやすくなっているといいます。そうした状態を“ドメインパワーが強い”といいます。このドメインパワーの強さが、売買する際の価値を高めます。アクセスの集めやすさに直結するからです。

そして広告の配信、グーグルなどとの契約は運営者ごとに結ばれています。一度広告を停止されたサイトでも、運営者が変われば再び広告収入を得られる可能性があります。

購入を希望する男性は別のトレンドブログを運営していましたが、収入が思うように得られず、“ドメインパワーの強いブログを探していた”といいます。

仲介業者
「購入意思は?」

購入希望者
「ぜひ、お願いします。」

仲介業者
「よろしいでしょうか。」

トレンドブログを運営する男性
「はい、大丈夫です。」

仲介業者
「売買成立おめでとうございます。」

270万円で交渉が成立。
購入した男性は、グーグルのポリシーに違反しそうな記事を削除。その後、新たな記事を掲載し、広告収入を得ています。

運営者を変えて生き残っていくトレンドブログ。
今後どうなっていくのでしょうか。

広告配信・検索…Googleの対策は?

菅野記者:まずは広告の配信についてですけれども、グーグルも対策はしていまして、日常的、あるいは定期的なサイトのチェックを通じて、著作権侵害であったり、差別的なサイトについては広告の配信を停止する措置をとっています。ただ数多くあるサイトの中身をすべてチェックできているのかというと、現状では不十分と言わざるを得ないと思います。次に検索ですが、グーグルは定期的に検索のアルゴリズムを変更しています。その中で、質の高いサイトを上位に表示するように手を加えています。特に医療情報やニュースなどを扱うサイトについては、専門的で信頼できるサイトを優先して表示するというふうにしています。ただ、今も誤った情報を載せたサイトがしばしば検索結果の上位に表示されていることを見ると、十分に対応し切れていないのではないかというふうに感じます。一方で、ブログの運営者側というのは、その検索のアルゴリズムの中でどうすれば上位に表示されるかというのを日々研究していて、サイトの内容を変えていくなどして、グーグルと運営者側のいたちごっこのような状況が続いています。

ネット情報とどう向き合う ポイントは?

武田:新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、トレンドブログだけでなく“ネット上にあふれる情報とどう向き合うか”、私たちにとって大きな課題です。不確かな情報が拡散し、トイレットペーパーなどが品切れになるなど、生活への影響が続いています。私たちネットユーザーはどうしたらいいのか、小木曽さんが挙げるポイントはこの3つです。まず、「自分で情報を見極める」。「自分で」というところがポイントですけど。これは当たり前のようで難しいですよね。

小木曽さん:例えば、この手のトレンドブログって、ことばづかいに癖があって「○○について調べてみました」とか「いかがでしたか?」というのが結構、常とう句なんですよ。そういったキーワードがあるものって、当然われわれが、もしかしたら見たくないものかもしれないと。例えばグーグルの検索ですと、調べたいキーワードに加えて、見たくないキーワードを加えられるんですね。調べたいキーワードに続けて、半角マイナスで「調べてみました」とか「いかがでしたか」という入れ方をすると、そういう文言が含まれていない検索結果を出せるんです。除外できるんですよね。これは一つ、やり方のコツになるかなと思います。

武田:そして、「情報の出所を確認」。これもなかなか、一人一人どうやって確認すればいいんだっていうことですけれども。

小木曽さん:見ていくと、「SNSにこう書いてあったよ」とか「フェイスブックにこう書かれていたので」とか「この写真はフェイスブックから持ってきました」みたいなのが多いんですよ。それって、自分で調べていないんだよねという。この情報を信用できるのかなというのは、これは感覚として持つべきだと思いますし、出どころというのは、今言ったようなネットに転がっていたものを集めているんだったら、その程度のものなのかなというふうに僕は思うべきだと考えますね。

武田:そして、「その情報は玄関に貼り出せる?」。これは拡散するということですね。

小木曽さん:ええ。これはもう受け手ではなくて、その受け取った情報の扱いなんですけど、実は情報って見ているだけのつもりで、われわれはすでに発信者側に立っていて、ツイッターのリツイートなんていうのは、まさに情報発信なんですね。不確かな情報が書かれたブログをツイッターでリツイートするということは、その不確かな情報を自分で発信していることになるんです。例えば、「あの話題の人の勤め先はどこだよ」とか「出身校はどこだった」というのを自分のうちの玄関に貼るかっていったら、嫌ですよね。

武田:実際の自分の家の玄関にね。貼らないですね。

小木曽さん:貼らないですよね。僕、家の玄関に貼れないものってネットに書けないと思っているんですよ。これは、実は情報発信ってマスメディアも個人も責任は一緒なんですよ。情報を発信する行為に関しては、みんな権利と義務を同じように持っているんですね。そこをいま一度、認識する必要があるのかなと思っています。

武田:情報が発信される空間というのは、実は公共の空間で、そこには責任が伴うということですね。

小木曽さん:個人でも責任は問われます。

武田:ありがとうございました。