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2019年1月21日(月)
あなたの“SNS投稿”が危ない ~窃盗・ヤミ金 知られざる手口~

あなたの“SNS投稿”が危ない ~窃盗・ヤミ金 知られざる手口~

いま、私たちがSNSに何気なくのせた情報が犯罪グループに物色されている。住所特定や生活パターンの把握に使われ、窃盗などの犯罪被害につながっているのだ。さらに、SNS上の情報から周囲の人間関係まで調べて脅しに使う「ヤミ金」業者による被害も相次いでいる。NHKは被害者や犯罪グループを徹底取材。知られざる手口が明らかになってきた。SNS利用が広がる社会で何が起きているのか?そして、今すぐできる対策とは?

出演者

  • 山里亮太さん (南海キャンディーズ/お笑い芸人)
  • 高橋暁子さん (ITジャーナリスト)
  • 武田真一・鎌倉千秋 (キャスター)

“SNS投稿”で思わぬ被害! 犯罪集団に情報“筒抜け”…

SNSに何気なく載せている情報。犯罪グループが目をつけ、思わぬ被害にあう事件が相次いでいます。

犯罪グループのメンバー
「(みんな)自分の日常を、日課をSNSに載せているので、行動パターンがわかるので、悪用にはもってこい。」

ある日、22歳の男性が写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿した写真。この後、男性は写真を手がかりに自宅に忍び込まれ、現金やブランド服など200万円を超える金品を盗まれました。

男性のアパートは、写真が撮影されたすぐ裏にありました。犯人は、愛知県の20代を中心とした窃盗グループ。SNSの情報をもとに、留守の時間を狙ってトイレの窓から侵入したのです。グループは、およそ160件に上る盗みを繰り返し、被害総額は3,000万円余りに上っています。
取材を進めると、窃盗グループのメンバー2人に接触することができました。この事件の犯行には直接加わりませんでしたが、詳細な手口を聞いていました。ターゲットを選ぶにあたり、まず行ったのはSNSの物色でした。高級ブランドの写真を投稿している人をあぶり出します。

窃盗グループメンバー
「簡単に検索でルイ・ヴィトンとかで調べてくると出てくるので、その人たちの投稿を見て、この人はいっぱい持っているんだなとか。そういう人を探していって。」」

目をつけたのが、インスタグラムの投稿に写る赤色のパーカーでした。オークションで100万円近くで取引されるレア物だったからです。さらに高級外車も写っていたことから、この男性に狙いをつけたといいます。
窃盗グループは、早速写真を投稿した男性の自宅を突き止めにかかります。利用したのは、男性のこれまでの膨大な書き込みでした。ターゲットが「電車が遅れている」とつぶやいていれば、インターネットで当時の遅延情報を検索。日頃使う路線を特定します。

投稿された写真もくまなくチェック。食事の写真があれば、わずかに写る情報からよく使う店の場所を割り出します。路線の情報と照らしあわせれば、住んでいる地域をある程度絞り込むことができるといいます。

窃盗グループメンバー
「お金を持っているやつほど、よく自慢したがるので。何か買ったらとか、どっか行ったりした場合は(SNS上に)載せちゃうので、それでいる場所やいろいろ特定できるので。目星をつけた人を特定して調べて、(窃盗を)やろう。」

そして居住地域を絞った後、自宅の特定に使うのが、上空からの衛星写真を誰もが見られる「グーグルアース」です。

今回、窃盗グループは、写真の背後に写っていた公園に注目していました。

窃盗グループメンバー
「被害者(の家)なんですけど、公園があるじゃないですか。こういうのでやっぱり家がわかっちゃうんです。やっぱり公園が近くにあるので、そういうのをもとに探したりとか。」

いともたやすく、ターゲットの住む場所を割り出したグループ。犯行直前、確実に不在時を狙うために利用したのも、SNSの情報でした。インスタグラムをリアルタイムで監視し、日常の行動パターンを把握していました。SNSで男性が旅行に出かける準備をしていることを確認し、犯行のタイミングをうかがっていたといいます。

窃盗グループメンバー
「だいたい、いつどこにいるかを(ターゲットが)載せているので、25分前とかに(SNSに)載せていたら、今から行けば(不在時に)間に合うだろうと、わかるんです。」

さらに、犯行ルートの下調べもスマートフォンで行っていました。

「例えば会社の前に防犯カメラがどこについているかとか、それでそこに行くルートを考えたり、防犯カメラに映らないように。スマートフォン1個でできちゃう感じですね。」

今回、警察に摘発された窃盗グループは、20代を中心にした35人。窃盗グループはメンバーを集めるのにもSNSを使っていました。明らかになったのは、互いに素性の分からない人どうしがつながり、いとも簡単に犯罪に加担していく実態でした。

窃盗グループメンバー
「SNSで、例えば『簡単にお金が稼げます』というツイートをすれば、お金がほしい人から連絡が来たりとか。」

「一緒にやっている(人は)、関係性も見ず知らずの人ですか。」

「知らない人とやれば、結局、警察に捕まった時に、本当に知らないので自分が逃げられたりとか。好都合な方ですね。それはSNSのおかげかなと。」

「(窃盗)グループの中には、きりがないぐらいの人間がいると思います。全部ひっくるめたら、100人も超えてくるんじゃないかと思います。」

逮捕され、執行猶予のついた有罪判決を受けたメンバー。SNSが入り口だったがゆえに、気軽な気持ちでグループに加わっていたといいます。

「犯罪じゃないですか。」

窃盗グループメンバー
「いっときの欲でお金がほしいというのに負けてしまって、罪悪感とか危機感は薄れてきて、簡単にしてしまうのかな。」

あなたの“SNS投稿”が狙われる 注意を! ここまでわかる個人情報

ゲスト山里亮太さん (芸人/南海キャンディーズ)
ゲスト高橋暁子さん (ITジャーナリスト)

山里さん:むちゃくちゃ犯罪集団にヒントあげてますね、僕。日頃から自分の家の近くのお店とかの写真も上げているんですよ。「今日は最寄りのどこどこで、いつも行きつけのどこどこで何々食べてます」とかやっているので、最寄り駅もばれているわけですよね。で、今はいない。じゃあ、もう向こうからすれば、僕の家は狙い放題ってことですか。

武田:まさに、ひと事ではないということなんですね。

鎌倉:こちらのお写真をご覧いただきましょう。心当たり、ありますか?

山里さん:ありますよ。これ、僕の後輩のR藤本君と一緒に、ごはん食べているときの写真ですね。

鎌倉:どこにこのお店があるのかとか、どういうお店なのかが分かってしまうんですよ。

山里さん:いや、だってそれは、僕は行っているから分かるけど、初めての人は、こんなカウンターなんてよくあるカウンターだし、分からないんじゃないですか?

鎌倉:SNS犯罪にお詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんに、今からここで特定していただきます。

高橋さん:では、ちょっとアップにしてみますと、実はメニュー名がいくつか見えますよね。「ポテマカサラダ」、それから、「もつカレー」とか「ゆでたん」と読めるんですけど。

山里さん:「ゆでたん」ですね、はい。

高橋さん:ちょっと特徴的なメニュー名かなと思いますよね。また、カウンターがあるお店で、焼き場がある。実際に調べてみたいと思います。

山里さん:今、目に入った情報のワードを入れるってこと?

高橋さん:後輩の方と行きましたので、恐らく東京であろうということで。

山里さん:ああ、そうか…。

高橋さん:じゃあ、この辺で調べてみますね。ちょっと、怪しげな店名が…。

山里さん:うわー!待って!

高橋さん:もう少しヒントを探してみますと…。

武田:おっ、メニューが。

高橋さん:「ゆでたん」。ということで、恐らくこちらのお店ではないかなと思うのですが、いかがでしょうか?

山里さん:はい、そちらです…。いや、ちょっと待って、本当に何の意識もなく上げてます、ああいう写真は。それでも、こんなにすぐばれちゃうんですか。

高橋さん:分かりますね。

鎌倉:こうしたSNSのさまざまな情報を組み合わせることで、個人情報を特定する方法、「モザイクアプローチ」というんです。
例えば、このSNSのアカウント名、名前と何か数字を組み合わせている方、結構いらっしゃるんですが、それは「名前」と、例えば「誕生日」ですよね。これを推測するヒントにもなる。

ほかにも、例えば天気の情報をこちらで書き込んでますよね。そうすると、大体その人がどこに住んでいるのか、生活圏が特定されてしまいます。この辺りで、今、自分の所で雷が鳴ったぞというと、検索をしたりすると、今じゃあ雨雲がどこにあるか。ということでいいですか?

高橋さん:そうです。かなりピンポイントなので、大体この辺の地域というのが、かなり正確に分かります。

山里さん:そっかぁ…。

鎌倉:そしてこちら、「今日は創立記念日で学校休み」。これは、じゃあどの学校が今日、創立記念日なのということで、通っている学校が特定されてしまう。

高橋さん:大体の生活範囲を調べて、例えば渋谷でしたら、渋谷周辺の学校で創立記念日を調べていきますと、すぐに見つけることができます。

山里さん:そうか、あまり重なることはないですもんね、創立記念日って。どんどん絞りやすくなってくるんだ。

鎌倉:さらに、このモザイクアプローチの手法で、日常の行動パターンまで割り出すことができるんです。これは犬を散歩させている様子なんですけれども、この背景の風景。それから例えば、こういう所に「お気に入りの道」というふうにコメントをしていますよね。そうすると、「あっ、じゃあこの人は、ここをよく使って犬を散歩させているんだ」ということが分かってしまうと。
こちらは「会社帰りに晩ご飯」ですとか、あともう1つ、ここの投稿時間「3時間前」。こういうことを書き込んでいますと、この方の帰宅時間が推測されるわけなんです。そうすると、これは生活パターンが明らかになってしまうので、実際にこういうことからストーカー被害が発生した事例もあるんです。

武田:これまさか、そんなに悪用されるおそれがある個人情報って思わないですよね。

山里さん:今、教えてもらったものの中に、1つも個人情報だという意識がないんですよ。これがばれることによって危険になるというものが全部何もないから、それが怖いですよね。

鎌倉:もう1つ狙われている情報、それが、こちらのSNSの友達リストなんです。これを見ますと、一目で友達がどういう所属なのか、あるいはどういう学校を卒業しているのか、出身地などが分かりますよね。
こういった人間関係までもが今、脅しに使われる犯罪も現れているんです。

SNS上の“友だちリスト”に注意 怖い…犯罪集団が“脅しの材料”に

関西地方に住む30代の女性です。SNS上の個人情報をもとに、100万円以上を脅し取られる被害に遭いました。
きっかけは、お金に困ったとき、ツイッター上で知り合った人に1万5,000円を借りたことでした。パートで子どもを養う女性。子どもの病気で仕事ができず生活費に困っていた時、「お金を貸します」という投稿を見つけ、軽い気持ちで申し込んだといいます。

30代 女性
「どうしてもやりくりができなくてという感じですね。相手側から『LINEしている?』って聞かれて、『はい、しています』というと、『じゃあ、LINEを教えるからID教えて』と言われて教えて。」

女性は丁寧な対応に安心し、求められた免許証などの情報を送りました。

30代 女性
「子どものこととか心配してくれたり、結構、信用していました。」

借りた1万5,000円は、1週間後に返済しました。しかしこの直後、相手の態度がひょう変しました。返済が1時間遅れたという理由で、追加の支払いを求めてきたのです。相手は、SNSを悪用したヤミ金業者でした。すぐにお金を用意できずにいた女性。すると、思いもよらないものが送りつけられてきました。家族のフェイスブックのアカウント。SNS上の友人リスト。そして、子どもが通う保育園のママ友の名前。「ヤミ金から借金していることを周りにばらす」と脅迫されたのです。

30代 女性
「LINEで送ってきました。『このアカウント知っとるやろ?』と言われて、『え?』と思って、私も本当にどうしようという感じでしたね。家族なり知人を調べられたやつの友達リストにメッセージを送られたり、周りの方にばれるのも怖いし。」

ヤミ金業者の狙いは何なのか。SNS上のヤミ金に関わったことがあるという、21歳の男に接触することができました。

ヤミ金に関わっていた男
「情報の宝庫です、Twitterは。なんでもありますからね。周りの人間は、こうだああだという情報は一切合切とりあえず見ます。」

ヤミ金業者はSNSの情報をもとに、職場の上司や学校の親友など人間関係も詳しく把握し、弱みにつけ込むといいます。

ヤミ金に関わっていた男
「『知り合いの誰々くんに連絡することになっちゃうよ』といきなり言われたら、『えっなんで知ってるの』となるわけじゃないですか。SNSでしか手に入らない情報もあるし、やる人はとことんやりますから。『ああ、返せないとちょっとやばいなこれ』と思わせなくちゃ回収できないので。」

交友関係を脅しに使われ、困り果てた女性。結局、他からも借金し、2か月で100万円以上脅しとられました。女性は警察に届けましたが、今も相手からの連絡に恐怖を感じ続けているといいます。

30代 女性
「軽々しく本人の名前と写真とか(SNSに)載せていると思うんですけど、調べられているんですよ。毎日それにおびえるじゃないですけど、怖くて眠れない日も結構あったし、本当に精神的にきます。きついです。」

司法書士事務所
「もう違法業者ですから、返済義務はございませんので。」

今、全国の司法書士事務所などには、SNSヤミ金から脅迫をうけた人の相談が相次いでいます。

「ヤミ金とは、もう決別の意思を持っていただきたいんですね。」

この司法書士事務所では、2014年まで1件だった相談が、去年(2018年)323件にまで急増。北海道から沖縄まで、被害者は全国に及んでいます。

相談を寄せた被害者の中には、「金を支払わないなら仕事を手伝え」と勧誘された人さえいました。

ヤミ金に勧誘された20代男性
「『返せないなら、こっち来て働けよ』。何回も言われました。『お前、楽に稼げるぞ』みたいな。情報を結局、ほかの業者に流されるとかも心配していましたし、もうすごく恐ろしいのを身で感じたというか。」

ウイズユー司法書士事務所 代表 奥野正智さん
「(ヤミ金業者は)金を貸しているだとか、あることないこと中傷の内容を伝えて、本人を困らせる。精神的に追い込む。相談を受ける方々も、自分の個人情報がどこまで管理できているのか知らない方のほうが正直多いです。」



山里さん:はあー、これは怖いですね。そうか、だから自分のアドレス帳が誰でも見られるような状態になっているのと一緒なんですね、SNSって。

武田:こういったSNSを使ったヤミ金は、どれくらい広がっているんでしょうか?

田畑佑典記者(社会部):今、ヤミ金の多くはネットやSNSを使っているというのが実態なんです。かつては、電柱などに電話番号が書かれたヤミ金の広告をよく見かけたと思うんですけれども、今、警察の取締りなどもあって、そういった、おおっぴらに宣伝することは減っていて、そうした流れの中でSNS上に進出しているとみられているんですね。

山里さん:「融資しますよ」というサイトは、警察はその時点で捕まえることはできないんですか?

田畑記者:例えば「個人間融資」というような名目だとか、「優しく対応します」とか、違法な文面がなかなか見られないので、そういったことを載せるだけでは取締りの対象にならないことがほとんどなんです。

武田:ただ、万が一トラブルになった場合はどうしたらいいのでしょうか。どこに相談に行けばいいんですか?

田畑記者:トラブルになった場合には、ヤミ金に対応している法律の専門家ですとか、もしくは警察になるべく早い段階で相談してもらうということがいいと思います。

武田:ほかにも、こういった友達リストみたいなものを使った犯罪があるんですね、

田畑記者:今、本当にどんな犯罪でも、まず狙いを定めた相手のSNSを調べるということが犯罪グループの基本となっているんです。例えば「振り込め詐欺」、従来はただ単に子どもや孫に成り済まして「オレオレ」というふうに言っていたんですけれども、今ですとSNSを調べて、ターゲットの家族の名前や職場、そういったものを調べ上げたうえで、電話をかけて、より信ぴょう性を高めるという方法を取っているんですね。

あなたの“SNS投稿”が狙われる 必見!今できる対策とは?

山里さん:じゃあ、SNSなんかやっちゃいけないっていうぐらいまでいきますよね、これは。

鎌倉:では、犯罪に巻き込まれないためには、SNSをどううまく使っていけばいいのか。
まず大前提としては、自分がSNSに投稿した情報は、あらゆる人に見られているんだという意識をまず持ちましょう。その上で、「公開の範囲」というのをきちんと確認してください。SNSアプリの「プライバシー設定」というところがありますので、これをどの範囲まで公開するか、ご自身で責任を持って選択してください。

山里さん:これ、正直なところ「全体公開」に設定してるというのは、むちゃくちゃ危険って考えたほうがいいですか?

高橋さん:そうですね。もう検索の対象になりますので、基本的に、渋谷の交差点にそのまま裸で立っているような状態ではあります。

山里さん:はぁ、なるほど、すべてさらけ出している状態。

高橋さん:さらけ出しているので、自分でどこまで出していいかというのを考えたうえで出すべきかなと思います。

鎌倉:さらに、どう気をつけるのか。GPSなど位置情報がついた写真というのは、投稿に気をつけてください。これもスマートフォンのカメラやアプリの設定によって、このGPS位置情報を外すことができるので、気をつけてください。
そして自分に関する情報だけでなく、友達に関する投稿も配慮をしましょう。一緒に写っている写真、ツーショット、あるいはグループ写真を上げるときに、その人の情報も一緒に上げてしまうことになるので、ちゃんと了解があるのかどうか気をつけてあげてください。

山里さん:僕、さっき写ってた写真の後輩、R藤本っていうんですけど、なんの了解も取ってないですね。自分に興味がある人間だけが見ていて、自分にプラスな、「あっ、楽しそうですね」とか言ってくれる、楽しい、わいわいとした社交場ぐらいの意識でしかなかったですもん。

高橋さん:それでも出したい場合は、例えば、自分が今いる場所とか、いるお店などは自宅のあまり近くではない所がいいです。そして、今、リアルタイムで発信するのではなくて、時差をつけて、自宅に帰ったあととか翌日などに投稿されるのがいいと思います。

山里さん:なるほど、「昨日どこどこで食べたごはん、おいしかった」って言えば、そこから通勤時間であったり帰宅時間もばれないし。

武田:気になるのは、SNSの運営会社ですよね。

鎌倉:その点なんですけれども、今回、SNSを運営している各社に取材をしましたところ、投稿内容をきっかけにした犯罪が起きている現状は認識していて、利用者に対する注意喚起も行っているとしているんです。ただ、明確な犯罪行為でないかぎりは、書き込み自体を削除するというのはできないんです。ですので、犯罪グループが悪用することを防げていないというのが現状なんです。

武田:警察はどういうふうに考えているんでしょうか?

田畑記者:警視庁は、こういったSNSを利用した犯罪が今相次いでいるということには、非常に危機感を感じています。空き巣や特殊詐欺、そして、ストーカーなどもそうなんですけれども、SNS上の個人情報が犯罪グループに利用されて、いろんな犯罪に使われているというのは、まだ氷山の一角、まだまだ僅かなんじゃないかというふうに思われてるんです。
警視庁は、犯罪グループが公開されているSNSの情報を閲覧すること自体は取締りの対象にはなりませんので、まずは利用者一人一人が気をつけてもらうほかないとしています。

山里さん:本当に身を守るのは自分しか無理なんですね、今のところ。

武田:最後に、高橋さんからお願いがあるんですよね。

高橋さん:川柳を作ってみました。“『見られたい』 悪人からも 都合がいい”。

武田:その心は?

高橋さん:見られたい、承認されたいという気持ちは、悪人からも都合がいいことです。個人情報を提供していることになりますので、出し過ぎにはくれぐれも気をつけてほしいなと思います。

山里さん:これ、部屋の一番分かりやすい所に貼ろうと思います。