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2018年11月26日(月)
企業が注目!発達障害 能力引き出す職場改革

企業が注目!発達障害 能力引き出す職場改革

15人に1人ともいわれる発達障害。高い能力を持っていてもコミュニケーションが苦手なことなどから職場で孤立しがちだった。しかしいま、人手不足に加え、きちんと能力を引き出せば大きな戦力になることから企業のニーズが高まっている。なかには発達障害の人材活用に成功し業績アップにつなげるIT企業も現れた。ポイントは、障害の特性にあわせて社内環境を変えたり柔軟に休暇が取得できたりする多様な働き方を受け入れるきめ細かな配慮だ。他にも、特定の仕事だけを担当させられたりして意欲を失う人が多かった反省から、キャリアアップの道を開いた衣料関連の会社も登場するなど、能力を引き出すノウハウが蓄積され始めている。企業で潜在能力を発揮し始めた発達障害者の姿を紹介する。

出演者

  • 市川拓司さん (作家)
  • 武田真一・田中泉 (キャスター)

企業が注目!発達障害 能力を引き出す職場改革

先月(10月)開かれた、企業向けのセミナーです。席を埋め尽くす各社の人事担当者。注目するのは、発達障害のある人たちの雇用です。

大手機械部品メーカー
「なにしろ市場にたくさんいますので、今なら良い人材を選んで採れる。」

今、発達障害のある人たちが、急速に活躍の場を広げています。

発達障害のある社員
「ADHDですね、アスペルガーと。集中がもたずに、いろんなところに注意散漫なところがあるので。」

生まれつき脳機能の発達に偏りがある障害。「コミュニケーションが苦手」「注意力に欠ける」など、一般の職場になじむのが難しいとされてきました。しかし、人手不足に加え、障害者の法定雇用率が上げられたことで、積極的に採用する企業が急増しているのです。

発達障害のある社員
「信頼していただけるからがんばろう、貢献しようという思いが出てくる。」

一方、就職しても、およそ3割の人が1年以内に辞めています。周囲に障害を理解されず、仕事とのミスマッチに悩む人も少なくありません。

発達障害のある男性
「段取りを組むのがすごい苦手なところもあるし、うっかりミスがちょっと。」

発達障害のある女性
「どう伝えたらいいのかな。“健常者の苦手”と“発達障害者の苦手”の違い。」

15人に1人ともいわれ、私たちの周りに当たり前のようにいる、発達障害のある人たち。職場でそれぞれが能力を発揮するために、何が必要なのでしょうか。

職場定着率アップの秘策

発達障害のある人の就労を支援する事業所です。

「書類の発送、宛名書き、昨日の引き続きでよろしくお願いします。」

利用者の多くは、一度就職したものの、さまざまな事情で辞めた人たちです。ここで苦手なビジネスマナーや職場でのコミュニケーションなどを学び、再就職を目指します。

竹内賢太さん
「すみません、確認お願いします。」

竹内賢太さんです。以前、飲食関係の仕事に就きましたが、1年半で辞めました。広汎性発達障害と診断されている竹内さん。1つのことへのこだわりが強く、丁寧な反面、柔軟な対応が苦手です。前の職場では、同時に複数の仕事をこなす調理場の補助を任されたといいます。

竹内賢太さん
「人間関係が難しく、『一度説明したから覚えろよ』みたいな感じ。『君ができないせいで、ひとつずつ周りがまかなっている。できないから周りがやっちゃってるんだよ、君のせいで遅いんだよ』って、しょっちゅう言われてました。」

雇用する側も、発達障害の社員が辞めていく現状に焦りを感じ、この事業所に相談にやって来ます。

企業の人事担当者
「(その人の特性を)どう受け止めればいいんですか?」

「(職場に)慣れていく、適応していくものですか?訓練することによって。」

Kaien エリアマネージャー 大野順平さん
「できればやっぱり、でこぼこも含めて、皆さんには肯定的に受け止めてほしい。」

「発達障害ってこういうものでしょみたいな決めつけというか。発達障害の方々の多様性みたいなものを、正しく受け止めるのが難しかったりするのかなと。」

会社と障害のある人とのミスマッチをなくすため、事業所が勧めているのが、雇用前実習です。この日、竹内さんは、清掃の仕事を募集する病院に招かれました。実際に働いて、互いに仕事の内容を確認。障害の特性と、どの作業が向いているのか見極めます。

「マニュアルをお渡ししておきます。これはベッド清掃のマニュアルです。」

病院は事前に、竹内さんが口頭での指示は苦手と聞き、一目で分かるマニュアルを用意していました。

「ここから下まですべて。」

竹内賢太さん
「はい、わかりました。」

業務内容を具体的に示せば、竹内さんは、てきぱきとこなすことができました。竹内さん自身も、丁寧でこだわりが強い自分の持ち味が生かせそうだと感じました。

竹内賢太さん
「こういう機会があれば、最初に失敗も含めてチャレンジができるのはいいと思います。患者様が気持ちよく過ごせるようにしたいな。」

この就労支援の取り組みにより、就職1年後の定着率は95%を超えています。雇用する側にとっても、具体的にどう迎え入れればいいのか分かると好評です。

がん研有明病院 人事部 西田尚美さん
「実習する方がどれくらいサポートが必要で、私たちでどれだけフォローができるか、企業としては対応できる力というものを事前に備えることができる。」

能力を引き出す職場改革

ゲスト市川拓司さん (作家)

武田:今日(26日)は、作家の市川拓司さんにお越しいただいています。ご自身も発達障害であることを公表されています。まぶしい光や大きな音が苦手ということで、今日はスタジオの照明を少し落としていますけれども、本番が始まって、大丈夫ですか?

市川さん:このぐらいならば、なんとか大丈夫です。よろしくお願いいたします。

田中:現在、日本で発達障害のある人たちは、診断を受けている人だけで推計48万人。そのほか、診断を受けていない人を含めますと、10倍以上いるといわれています。その障害ですが、このように主に3つのグループがあり、これがそれぞれ重なることもあります。

武田:ちなみに市川さんは、このうちどれに当たるんでしょうか?

市川さん:もう、全部ですね。要はこだわりが強いとか、あるいは孤独癖が強いとか、対人関係が苦手というのは「自閉スペクトラム(ASD)」で。多弁、多動、落ち着きがない、物忘れがひどいというのは、「ADHD」ですね。あと、文字を書くのが非常に下手くそで、文章を書くときに、紙に穴を開けちゃうぐらい、もう、鉛筆で書いていると芯の先が折れちゃうぐらい、ちょっとぎこちなさがあって、それはもう、「LD」だと言われていますね。

武田:小さいときは、高い所から飛び降りるのが大好きだったと。

市川さん:今も大好きです。

武田:今もですか?それはADHDなんでしょうか?

市川さん:そうなんでしょうね。5メートルぐらいの所から。中学のとき、校舎の3階から飛び降りようとしたことが。

武田:大変ですね。

田中:最初にご説明されていたASDは、よく耳にする「アスペルガー症候群」「広汎性発達障害」も含まれます。

武田:という市川さんなのですが、ベストセラーの「いま、会いにゆきます」も書かれて、今や本当に人気作家の1人なんですけれども、実はその前に、出版社で3か月、税理士事務所で実に14年、サラリーマン生活を経験されたと。これは大丈夫だったんですか?やはりご苦労されましたか?

市川さん:全然だめです。出版社をみつきで辞めてますから、とにかく社会人になって、最初にもう、ぶち当たったのが、大人社会という建て前と本音とか、あるいは理不尽な規則とか、規則のための規則みたいな、本当に自分の中ではちょっと信じられないような社会だったものですから、常に上司に「これは間違ってるんじゃないか」とか、「こんなことやってたら、この会社、だめになる」とか。

武田:言っちゃうわけですか。

市川さん:新入社員のくせに我慢できないんですよ、そういうことがね。それで、もちろん上からも怒られて、これはお互いのためによくないなと思って、これは最初のボーナスもらう前に辞めないと申し訳ないなと思って、みつきで辞めちゃいました。

武田:でもそのあと、14年間、税理士事務所で働かれてたんですよね。

市川さん:こっちは逆に、組織はだめだと思って、とにかく人の少ない所、だから税理士先生と、あと事務員の2、3人ぐらいしかいない。だからこうなると対人関係は問題ない、なんとかできるだろうと思って入ったんだけど、そうしたら今度は、ADHD、注意欠陥多動障害のほうのケアレスミスの連発。本当に、入ったとたんに相当なミスをしでかして。だから逆に言えば、ずっと雇っていただけたことのほうが、すごいことだなと思います。14年間、自分が続けられたというよりは、よく雇っていただけたと思いますね。

田中:NHKに寄せられた発達障害のある人たちの声です。「障害の特性への理解が進まず、『ワガママ』と言われ、傷つきます」「コミュニケーションが苦手だったので、怒られっぱなし。社会に出るのが怖くなりました」。ほかにも、「期待されず、仕事内容が限定的、もっと活躍の場がほしい」といった声もありました。

武田:上司から怒られながらというお話でしたけれども、それでも働かなきゃいけない。何を支えに生きてこられたんですか?

市川さん:何を支えにというよりは、まずは子どものときに母親が、とにかく俺なんかよりもはるかに破天荒な女性で、彼女がもう、何をやってもいいんだよ、うん、お前は間違ってないんだよ、違うだけなんだと。

武田:否定されなかった?

市川さん:否定されなかった。というよりは、もっとやれ、もっとやれって。私だったらもっとこうやるよ。すっごい母親の、ちょっと破天荒な、またそれも育て方ですけれども、それによってもう、鋼の自尊心みたいな、ダイヤモンド級の自尊心が育ったもんですから、やっぱり叱責を受けたり、失敗しても、なんかへこたれない、非常にメンタルな強さというのが、なんかそこで育まれたって感じがありますね。母親は、教育するなんていう概念は全くない人でしたから、なんていうのかな、ラッキーだったとしか言いようがないんですけど。

武田:奥様の存在も大きかったとお伺いしましたけれども。

市川さん:そうですね。結局、社会に入って、理不尽なこととか、あるいは自分のミスのことでいつも悩むと、全部、心身症として、今度は体に出るようになったんですね。心は折れないんだけれども、体のほうが折れてしまって。胃が痛いとか。だからもう毎朝、事務所に行く途中に、おなかを下してしまって、それからまた出社みたいな。そういう状態になったときに、彼女と結婚して、食事とか、あるいは香りを使ったケアとか、いろんなものをやってもらって、だんだんと自分の状態をよくしていったという感じですね。

武田:発達障害の特性を生かして、会社の成長につなげようという取り組みも一部の企業で始まっています。



オンラインゲームやSNSサービスで知られる、大手IT企業の子会社です。社員の7割にあたる36人に発達障害があります。かつて発達障害の社員に、コピーや資料作成などの事務作業を任せていたこの会社。5年前、障害の特性を生かした経営に切り替え、事業規模の拡大につなげました。

グリービジネスオペレーションズ 福田智史社長
「福祉の意味で障害者を雇用していると、雇用していることが目的になりがちなんですね。戦力化させることで、より持続可能になるのが一番のポイント。」

広汎性発達障害のある女性
「視覚過敏がありますので、色に関していろいろ気になってしまうので。」

広汎性発達障害と診断されている社員です。1つのものへのこだわりが強く、視界に入るものに過敏に反応してしまいます。入社当初の業務はデータ入力。しかし会社は、女性の特徴を強みと考え、ゲームキャラクターの色づけを任せました。

広汎性発達障害のある女性
「わかりますかね?こっちが青っぽい緑で、こっちが黄緑色の緑。(黄緑色の緑は)明るく見えすぎてしまうかな。」

微妙な色合いにこだわった、繊細で独特なデザインに持ち味を発揮し、今では看板商品の製作を担うまでになっています。

広汎性発達障害のある女性
「発想がいい意味でも悪い意味でも少数派ということが多いので、色でも『これだったらこう』みたいな王道があったとしたら、そうじゃないところから見られるという視点が私の強みだなと。」

この男性は、1対1のコミュニケーションが苦手。入社当初の業務は書類のコピー作業でした。しかし会社は、男性が情報を図やテキストにまとめる力に秀でていることに注目。1,600人が働くグループ全体の、人事マニュアルの製作を任せました。

広汎性発達障害のある男性
「あちこちにある情報を1か所にまとめて整理したりとか。手順を明確化したりといったところは特に自分の強みが生かせる。」

社員の能力を最大限に引き出すため、この会社が力を入れるのが、きめ細かな環境作りです。

聴覚が過敏で周りの音が気になる社員には、ヘッドホンを提供。電話で話すことが極度に苦手な社員が多いため、思い切って電話を置くのもやめました。さらに1日30分の有給仮眠など、障害のさまざまな特性にフレキシブルに対応できるようにしています。こうした配慮をすることが、結果的に会社全体の業績アップにもつながると考えています。

グリービジネスオペレーションズ 福田智史社長
「投資をして、能力を引き出してあげる。そこから仕事を継続しながら成長していけるのが一番。多様な働き方が可能になってきたら、そもそも障害ではなくなると思う、発達障害は。」

発達障害のある社員に、より高度な仕事を任せるため、独自の制度を作る企業も出始めています。衣料品などを扱う大手企業の子会社です。6年前から発達障害のある社員を積極的に雇用し、現在およそ60人が働いています。最近、モチベーションが上がらないと離職する社員が出始め、危機感を募らせていました。

サザビーリーグHR 宮下茂樹部長
「状況が激変しているので。われわれが、仕事ができるスタッフを選ぶスタンスだったのが、仕事のできるスタッフに選んでいただく立場になってしまっているので。成長したいんだったら、うちに来てやろうよというような場所が示せれば。」

そこで今年度、新たなキャリア制度を導入しました。マネジメントにチャレンジしたい社員をリーダー職に登用し、手当を支給。管理職への道を開くのです。

リーダー職を目指している、入社6年目の山田翔太さん(仮名)です。これまで一貫して、パソコンでの作業を担当してきましたが、新たなステップに踏み出したいと思うようになりました。

広汎性発達障害のある 山田翔太さん
「コピーとペーストを延々と繰り返すのがメインで、AIがいれば自分たちいらないよねみたいな話になるのが怖かった。霧の中で働いていたみたいなところがあったんですけど、『リーダーでどう?』みたいな話になると、2年3年5年、もしかしたらこっちの方向でやっていけるかもというモチベーションになりました。」

山田翔太さん
「質問とか、確認したいことありますか?」

発達障害のあるメンバー8人を率いることになった山田さんは、苦手意識のあったコミュニケーションを取る努力も始めました。この日の仕事は、商品の口コミ調査。後輩に進め方を直接伝えます。

山田翔太さん
「検索キーワードを、4種類か5種類以内でやってみてほしいんです。」

後輩
「4種類から5種類。」

山田翔太さん
「個人の主観で選定してもらっていいので。」

後輩
「あー…、ええっと。」

山田翔太さん
「あ、じゃあ変えます変えます。」

相手の反応を見て、指示の出し方も工夫。仕事を続けることに前向きな気持ちが持てるようになりました。

山田翔太さん
「目標が与えられたのは大きいと思います。障害者枠にあてはめられたくないというのはありますから。もうちょっと(上を)目指してみようかな。」

さらにこの会社では、去年(2017年)から、発達障害のある社員を本人の希望も踏まえながら親会社に派遣する制度も導入しました。職場にうまくマッチすれば完全に転籍。給与の水準は上がり、手がける仕事も大きくなります。2か月前から本社のIT部門で働いている、発達障害のあるこの女性。この日、社内向けの大きなプレゼンの仕事を任されました。

サザビーリーグ 石橋晃部長
「このツールの説明、資料の説明なんですけど、お願いできないかなと。」

広汎性発達障害のある女性
「はい。すごい大役なので、どこまでつとめられるかというのが正直あるんですけど。」

石橋晃部長
「大丈夫、大丈夫。」

会社側は、本人の能力を見極めて仕事を任せることで、戦力としての可能性が広がっていくと感じています。

石橋晃部長
「やれると思っていることはやってもらう。チャレンジして無理だったら、無理ですねって。じゃあ1個ハードル下げていきましょうかみたいなのは、普通の人でもある話ですよね。」

広汎性発達障害のある女性
「信頼していただけるからこそ、こちらもがんばろう、貢献しようという思いは出てくる。」



武田:最近、障害者雇用の水増しの問題もありましたけれども、今ご覧いただいた企業は、発達障害のある人たちを「戦力」というふうに位置づけていました。「多様な働き方ができれば、もはやそれは障害ではなくなる」という発言もありましたけれども、どうご覧になりましたか?

市川さん:そのとおりだと思いますね。だから、それが分かっている会社というのは、これからやはり可能性が広がっていくと思いますね。自分が思うには、障害というよりは、これは1つの個性という言い方もありますけれども、それだけではなくて、やっぱり能力の1つの表れ方の違いであったりとか、あるいは価値体系の違い。それが例えば、発達障害と言われていた人たちが、それがマイノリティーであるがゆえに、マジョリティーの基準から見れば、それを障害と呼ばれるだけで、それがもし数が逆転したら、もしかしたら見方が変わってしまうかもしれないぐらいに思ってます。

武田:最近、ばりばり働いていないと生きる価値もないというふうな空気も、社会にあると思うんですよね。そういった中で、苦しんでいらっしゃる発達障害の方もたくさんいると思うんですけれども、市川さん、そういう方々にどんなことを伝えたいですか?

市川さん:根本的に、ご自分でそうやって思ってしまうのは、結局、周りからも言われるからだと思うんですけれども。その周りのそういうものの言い方というのは、本質的に何か人間というものを捉え間違えている。生産性とか、それこそどれだけのお金を生み出す力があるのかで、その人間を見るというのは、もう今の資本社会の比較的新しいものの見方で。もともとは人間というのは、人として生まれて、人として生きているかぎりは、もうそれだけで価値があるんだ、尊いんだと。そういうふうに自分自身も思うべきだし、あるいは周りの人間に対してもそう思うべきであって、それが人間のやっぱり、なんて言うのかな、最も本質的な、本来のものの考え方だったはずなんですね。それが変わってしまったという気がしますね。

武田:そういう考えに今、立ち返るということですね。

市川さん:だからやっぱり近代社会になって、そういう価値感がまた薄れてきたところで、また新たに想像力とかを働かせて、そういう発想の転換をしていくべきなんじゃないかなと思いますけど。

武田:そうやっていろんな人たちの力を合わせることで、また会社や社会も新たな発展ができるかもしれないわけですね。

市川さん:それが最近はやりの、ダイバーシティーという言葉ですよね。

武田:さまざまな可能性を秘めた発達障害のある人たち。その能力を生かして、さらに大きく飛躍してもらおうという取り組みも始まっています。

発達障害 組織を超え飛躍する人も

発達障害のある人が通う、就労支援事業所ギフテッドワークス。初心者に、プログラミングなど、さまざまな技術を教えています。次々と“秘められた才能”が開花しています。

「これは今、何をしているんですか?」

「よけようとしているんです。老人向けにリハビリを促す目的で、前屈運動をやるゲームです。」

皮膚に触れるものに過敏に反応する男性が開発したのは、「肌への刺激が少ない服」。自身の特性を生かしました。

「内側には、肌にあたるものが何もない。縫い目が肌にあたらないように、外側に全て出しています。」

ここで才能を磨き、起業やフリーランスの道を選ぶ人も…。

「いくらでも、がんばれば挽回できる世界だと感じるので。」

事業所を運営する河崎純真さんも、発達障害があります。仲間とともに、既存の価値に縛られない新しい社会の実現を目指しています。

ギフテッドワークス 河崎純真代表
「ちゃんと技術を身につけて、どこでも活躍できるようになれば、時間や場所に依存せずに、この島国、日本に依存せずに、世界に活躍の場が開ける。」