クローズアップ現代

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2018年4月19日(木)
受刑者逃走!塀の無い刑務所の実態

受刑者逃走!塀の無い刑務所の実態

愛媛県の刑務所から男の受刑者が逃走した事件。潜伏先とみられる広島県の向島で捜索が行われているが、いまだ身柄の確保には至っていない。服役していた松山刑務所大井造船作業場は、「塀のない刑務所」として知られ、地域の人とともに造船所で働きながら、クレーン運転士などの国家資格も取得できる。開所以来、受刑者の更生と社会復帰を後押しする場所として注目されてきた。一方で、今回を含め、逃走が繰り返されてきたというジレンマもある。去年の発表では、刑法犯で逮捕されるなどした検挙者のうちの再犯者率が48.7%と、過去最悪を更新している。社会復帰の支援と地域の安全・理解は、どうすれば両立するのか?全国の刑務所の新たな取り組みを紹介しながら、再犯防止のカギを探っていく。 ※この番組は、平尾龍磨容疑者が逮捕される前に放送したものです。

出演者

  • 沢登文治さん (南山大学教授)
  • 斎藤充功さん (ノンフィクション作家)
  • 武田真一・田中泉 (キャスター)

塀のない刑務所からの逃走 受刑者はいま?

平尾龍磨受刑者へ。もし、この番組を見ているのなら今すぐ自首を。
これまでに、延べ9,000人以上を動員して捜索が行われています。

住民
「出歩かないようにしている。怖いです。」

住民
「生活にかなり影響が出ているし、非常に困っています。」

平尾受刑者が服役していたのは、再犯率を下げるとされる、塀のない刑務所。今、厳しい目が注がれています。

平尾受刑者は今、どこにいるのか?何のために逃げたのか?逃走劇に迫ります。

今夜は、受刑者が逃走した刑務所に勤務していた、元刑務官の方と中継がつながっています。
今回の、この塀のない刑務所からの逃走劇を、どう見ている?

元刑務官:大井からの逃走ということで驚いていることと、また、10日以上たってもまだ捕まっていないということで、自分も携わっていたので、すごく申し訳ないということもあるんですけど、ただ、まだ捕まっていないことには驚いています。いろいろ寮内の規則とかも改革して、変わってきている中での逃走だったので、余計びっくりしています。

この逃走劇、いつまで続くのでしょうか?

田中:平尾龍磨受刑者は今月(4月)8日、愛媛県今治市にある「松山刑務所大井造船作業場」から逃走しました。その後、広島県尾道市の向島に潜伏していると見られています。島では、住宅や車から現金などが盗まれる被害が相次ぎ、複数の現場から指紋が見つかっています。また、捨てられていた牛乳パックからDNAも検出されているんですが、いまだ身柄は確保されていません。

向島にいる岩田記者と中継がつながっています。
平尾受刑者の手がかりは?

NHK広島 岩田純知記者:平尾受刑者の犯行の疑いのある窃盗事件は、逃走から5日後の今月13日以降、確認されておらず、その後、足取りは途絶えています。警察は今日(19日)も400人余りの態勢で捜索を行いましたが、新たな手がかりは見つけられていません。

逃走から11日が過ぎているが、なぜ捕まらない?

岩田記者:警察は、島に1,000軒以上ある空き家や、山林に潜伏しているとみていますが、空き家の捜索には、所有者や管理者の許可が必要で、連絡が取れない所も多いため、捜索は難航しています。また、夜間はこちらの橋で検問を行っていますが、住民への配慮などから、大がかりな捜索は行えていません。

住民の様子は?

岩田記者:住民の生活にも影響が広がっています。子どもを持つ保護者は事件以降、学校などの送り迎えを続けているほか、子どもたちも外で遊ぶことができない状態が続いています。外出を控える人も多く、住民の不安とストレスは日に日に高まっています。警察は、明日(20日)も捜索を行うことにしていますが、島の平穏な日常を取り戻すため、1日も早い身柄の確保が求められます。

受刑者はなぜ逃げたのか? 塀のない刑務所の課題

ゲスト 沢登文治さん(南山大学教授)
ゲスト 斎藤充功さん(ノンフィクション作家)

今回の逃走劇、まずこちらから見ていきます。
「どこから逃げた?塀のない刑務所とは」。

田中:平尾受刑者が服役していた刑務所は「開放的施設」と呼ばれる、再犯防止の切り札として注目されてきた刑務所です。こちらは、空から撮った写真です。

刑務所は造船場の中にありまして、民家に隣接しているんですね。平尾受刑者は、友愛寮といわれる寮で暮らしていたんですが、その周りには何と、塀はありませんでした。窓には鉄格子もありません。さらに、部屋のドアには鍵もありません。
そして社会復帰のために、重要な職業訓練も、一般的な刑務所とは大きく違っています。平尾受刑者は、一般の作業員と一緒に鉄板の加工や溶接などの造船作業を行っていたんです。なぜ、こんな刑務所があるのか。
背景には、再び罪を犯す人の割合が高まり続けていることがあります。一昨年(2016年)は48.7%と、過去最悪を記録しました。出所後に仕事もなく、社会になじめないことが大きな原因の1つと考えられているんです。こうした課題を克服しようというものなんですね。
実際にこの施設は大きな成果を上げていて、再び刑務所に戻ってくる人の割合は、およそ7%に抑えられています。こうした開放的施設は全国に4か所あります。

全国の刑務所を研究してこられた沢登さん。
塀がなく、一般の人とともに働くこの刑務所は、これまで高い効果が上げられてきたということだが?

沢登さん:そのとおりです。通常の刑務所ですと、大変多くの受刑者を収容しているわけですから、そこには塀の中のルール、特別なルールというのがございます。例えば廊下で人とすれ違う時に目を合わせてはいけない、そういうルールがあります。これは、後ほど、けんかになってしまうですとか、そういった秩序を維持するためのルールなわけです。ですが、大井造船作業場では、新来島ドックの一般の作業員の皆さんと一緒に作業しなければいけないわけですから、そのような特別なルールではなくて、社会一般のルールで過ごさなければいけない。したがいまして、社会に出た時も通常どおり生活ができるということになります。

そしてもう一方、実際にこの刑務所を取材したことがある、ノンフィクション作家の斎藤さん。
今回の事件を最初に聞いた時は、どう思った?

斎藤さん:ひと言で言えば、驚きましたね。塀のある一般の刑務所だったら、何となく理解できるんですけど、開放的処遇を基本にした刑務所で、あそこで働く人って選ばれているわけですよね。選ばれている中にも、今度は仮釈放の期間も長い。生活環境は非常にいい、厳しさはあるけれども、我慢、忍耐するということで、何で仮釈放をふいにしてしまったのか。特別な理由があったんだろうと、とにかく驚きましたね。

田中:今、「選ばれた」というお話もありましたが、誰もがここに入れるわけではないんです。平尾受刑者は厳しい条件をクリアしました。いわば、選ばれた受刑者でした。その条件とは、こちらです。おおむね45歳以下。IQでいうと80以上、性格に偏りがない。早期に仮釈放が見込める。また、暴力団などに所属しておらず、著しい入れ墨がない。凶悪犯、性犯罪、放火犯、覚醒剤常習者ではない。また、作業の意欲があって、周辺の地理に通じていないと。

厳しい条件にも思えるが、これはやはり塀がないことと関係している?

沢登さん:そうですね。近隣の大西町の皆さん、住民の皆さんから理解を得て、それで初めて成り立つのが、こういった開放処遇施設ということになるわけなものですから、その住民の人たちが不安を感じるような、そういう人たちにいてもらうというわけにはいかないわけです。例えば餅つき大会であるとか、あるいは近隣の掃除も、社会奉仕として、彼らはやるということになるわけなんですけれども、その時に、大西町の皆さんが、うちの中に閉じこもっているというようなことが起きてしまっては、それ以上、開放処遇施設を続けるということはできなくなってしまいますので、そういうことが必要になってくるわけです。

斎藤さんは、実際にここに入所していた人たちにインタビューされた経験もあるということだが、ここでの暮らしについて、どんな感想を言っていた?

斎藤さん:まず、冒頭にあったように、ドアに鍵がない、それから窓に鉄格子もない、それから段階的に自分の居室から他の居室へも移動も自由、あと基本的には、刑務官の、言うなれば監視というか、監督下にありながら、生活全般を受刑者を主体にしたシステムになっているんですね。ですから、例えば受刑者の中から自治会、自治制度というのを作っていて、その中で約束があるんですよね。その役職の人間が、いろんなことを命ずることがあります。それで、新人のころは、それも耐えられない人も中にはいるみたいなんだけれども、大半の人間は耐えて、いうならば、多くの仮釈が出所していくと。逃げたっていうのは、特別な課題、理由があったとしか考えられないんですね。

田中:ただ、実はこの刑務所では、開所してから57年間で17件、20人が逃走しているんですね。視聴者からは、こんな声も寄せられています。50代男性からは「いくら模範囚と言っても、100%脱走しないと断言できるのでしょうか」という声。また、「3年近く受刑生活を送っていました。塀がなきゃ脱走は考える」という声もありました。

受刑者は、なぜ逃走したんでしょうか。今治の刑務所に勤務したことがある、元刑務官の方に再び伺いたいと思います。
まず、過去50数年の間に20人が逃走しているということだが、この背景にはどういうことがあると考える?

元刑務官:最近と昔を比べると、昔はものすごく規律が厳しく、自治会の上下関係、それがすごく厳しくて、先ほどの話にもあったんですけれども、入ってきた時に指導役を受刑者がやっている。この指導役でも最初に入ってきた受刑者がミスをすると、謝る制度、断る制度といって、指導者がその上の人について一緒に謝る、またその上の人にその段階で一緒に謝る、そういうような段階があって、本当にもう孤独になる。かといって職員に悩みを打ち明けるかというと、なかなか職員の方にも世話になっている先輩が一緒についていって、職員に申し上げないといけないので、本当に悩みを実際に本心を言えていくかどうかということは、少し疑問がある。
(そういう厳しさもあったと?)
そういう中で、孤独にしないように職員側もいろいろケアをしているんですけれども、やはり、その辺が難しいところなんじゃないかなと。また、それも逃走の1つになるんじゃないかなと感じています。

田中:今、お話にもありましたように、今治の刑務所は塀がない一方で、元受刑者や元刑務官の方によりますと、厳しいルールがあったといいます。こちらです。
まず、おじぎは決められた角度に。移動する時は隊列を乱さない、曲がるときは直角に。自治会を組織し、役職は自分たちで任命。また、毎日、反省会を開催。

これらの多くは、受刑者自身が決めたルールです。自主性を高めることが重視されているんです。

松山刑務所の吉田所長は会見で、平尾受刑者が先月(3月)刑務官から注意を受けて、落ち込んだ様子だったというふうにも話しているが、やはりこういった厳しいルールが、今回のケースでも原因になったと考えられる?

元刑務官:全くないことはないとは思うんですよ。本人に聞かないとはっきりしたことは分からないんですけど、やはり厳しいから、そういうふうに突発的になった。そういう可能性も全くゼロじゃないとは思いますね。

ただ本来は、こうした厳しさの中で、社会に復帰する力をつけるということが趣旨なわけだが?

元刑務官:やはり、こういうふうな厳しい所で耐えられる、だから社会への苦労も耐えられるというようなふうになっています。

刑務所という環境の中で、厳しさと自主性のバランスを取っていくことは難しいことだが?

沢登さん:そういうことだと思います。全国には約5万人の受刑者がいるわけですけれども、その人たちも個性があり、いろいろな特質を持っているということであります。中には高齢の方もいらっしゃいますし、若い人もいますし、何回も入って出てということを繰り返している人もいます。初犯の人で、更生意欲が非常に強くて、社会復帰の可能性が非常に高いという人たちであれば、その人たちを、特に集めて、処遇をする、そういう施設がなければならないというふうに考えますので、このような施設というのは、どうしても必要になってくるはずです。

田中:今、全国の刑務所でも、社会と接点を持ちながら、再犯を抑えようという取り組みが広がっています。

再犯を防げ! 刑務所 最新の取り組み

和歌山にある女子刑務所では、出所前から、スムーズな社会復帰を促す取り組みを行っています。もともと美容師だった受刑者には、刑務所内に一般の客を迎え入れることで、社会にいた時の感覚を取り戻してもらいます。

一般の客
「ありがとう。」

受刑者
「どうぞ。」

刑期中に、新たに美容師の資格を取って、社会に帰っていく受刑者もいます。

再犯を防げ!元受刑者からのメッセージ

田中:このほかにも、網走刑務所では、仮出所が近い受刑者が、塀の外の施設に宿泊しながら農場で和牛を育てています。また、山口県美祢市の施設では、プロの漫画家を招きまして、受刑者が漫画の背景を描く仕事を学んでいます。

さらに、こうして服役を終えて刑務所を出た後の人たちを、社会の一員として受け入れていこうという取り組みも始まっています。
元受刑者たちは今回の逃走事件をどう見ているんでしょうか。元受刑者の方を積極的に受け入れている飲食店と中継がつながっています。

佐藤克樹アナウンサー:大阪市内のお好み焼き店(千房)です。全国に60店舗、チェーン展開しています。今、その全国の店で、9人の元受刑者の方が働いています。
そのうちのお1人、鈴木さん(仮名)です。

※放送では実名でしたが、HPはネットの特性を考慮し、仮名とします

鈴木さんは、窃盗の罪で1年5か月服役し、出所した後、去年(2017年)の12月から、この店で働いています。
鈴木さん、働き始めて5か月ですが、いかがですか?

鈴木さん:スタッフの方たちとも仲よくさせていただいて、すごく楽しく仕事をしております。

佐藤:仕事の内容にはもう慣れましたか?

鈴木さん:まだいろいろ覚えないといけないところもあるんですけれども、少しずつ慣れてきています。

佐藤:このお店、会社が元受刑者の方々を雇用するようになったのは、今から9年前です。そこには社長の強い思いがありました。
再犯率を下げようと、受け皿として働く場を提供し、元受刑者の方を納税者として社会に貢献できるようにしたいという思いからでした。では、その雇用の仕組みをご説明いたします。
軽犯罪で服役して、そして働く意思のある人を、社長自らが面接して採用を決めています。またこの会社によりますと、元受刑者の方々は出所した後も頼る人がいない、あるいは社会的な信用がないということで困っている人が多いということなんです。そこで、社会で再スタートを切る土台として、個室のある社員寮などを提供しています。

そして、この会社が大切にしていることが、もう1つあります。それは、過去の経歴を、職場の仲間にオープンにするということなんです。もちろん、採用時に、面接時に本人に説明をして、そしてその本人の同意を得た上で、仲間に伝えています。
では、その鈴木さんの採用にも関わられた小山さんにお話を伺います。
小山さん、あえて過去の経歴を仲間に伝えているというのは、どうしてなんでしょうか?

小山さん:一度受け入れると決めた以上、ほかの従業員と分け隔てなく、一線を引かないように、オープンにしております。

佐藤:鈴木さん、ご自身の経歴が仲間に伝えられるというのは、どう感じられましたか?

鈴木さん:自分にうそをつかず、包み隠さず働けるので、すごくやりやすい環境だと思っています。

佐藤:その方が、気持ち的にはどうでしたか?

鈴木さん:すごく楽ですね。そういったうそがないので、オープンにできるので、すごく働きやすくなっております。

佐藤:小山さん、実際に元受刑者の方々と同じ職場で働くというのは、率直にどう感じられましたか?

小山さん:率直に申し上げると、既存の従業員が逃げてしまわないかとか、辞めてしまわないかとか、また、ここの現場で再犯を犯さないかという心配は本当にあったんですけれども、元受刑者の方たちが、真剣に更生しようと働いてくれておりますので、私たちも真剣に向き合おうと思って取り組んでおります。

佐藤:真剣に働いているというお話がありましたが、鈴木さんにとっては、今月、大きな変化がありました。
鈴木さんは、これまでの働きぶりが認められて、アルバイトから正社員として採用されることになったんです。
今、仕事をする上での大きなモチベーションになっているのはどんなことですか?

鈴木さん:アルバイトの時よりも、社員として任せてもらえる仕事が増えたので、信頼されているという感じで、すごく任されている感があるので、やりがいがある仕事で、楽しく働かせていただいております。

佐藤:今、この会社の取り組みが、大きな賛同の輪を呼んでいます。
「職親プロジェクト」というものです。「職場の親になろう」というものなんですね。この会社をはじめとして、全国で102社が、その取り組みに参加しています。
職種も、建設業や農業、それから旅館業など、さまざまです。全国で今、元受刑者の方が157人、この職親プロジェクトで働いているということなんです。
では小山さん、最後に改めて、元受刑者の方々を雇用する上でいちばん大切にしていることは、どんなことでしょうか?

小山さん:元受刑者を採用することによって、今までたくさんの失敗もありました。裏切られたことも何度もあります。ただ、本当にこの元受刑者たちは本気で更生したいと思ってここに来ておりますので、私たちも本当になまはんかな気持ちではなく、真剣に向き合っていくことがいちばん大切だなと思っております。また、こういったメディアに取り上げられて、少しでも社会で受け皿が広がっていけばいいなと思っています。

ご自身の経験を踏まえて、平尾受刑者に今、どんなことを伝えたい?

鈴木さん:自分もそうだったんですけれども、1日でも早く罪を償って、社会に復帰してもらいたいなと思っております。
(それは可能だということですね。)
絶対可能です。

この取り組みをどう見た?

斎藤さん:ひと言で言って、驚きですよ。元受刑者も300人以上取材させてもらいましたけど、ほとんど大半が顔出しなし、まして仮名、年齢も変える。それを彼は、堂々と顔も出し、自分の過去歴も話をしている。ということは、相当自分の今、社会で生きている自信、それから周囲の、今、勤務している場所での自分のポジションが非常に理解されているんじゃないかということで、更生することにおいては、非常にこういう受け皿が必要だし、やっぱり増えることは大事なんじゃないでしょうかね。

まだ受刑者が逃走中という状況で、不安を覚えている方も多いと思うが、罪を犯した人の再犯を防いで社会復帰を進めるために、私たちは今回の事態をどう受け止めたらいい?

沢登さん:確かにあってはならない逃走事件ではあるんですけれども、彼もまた、犯罪を犯したほかの人たち、そして受刑をしている皆さんも、もともと犯罪者として生まれてきたわけではなくて、われわれと同じ一般の市民だったわけです。ですから、そういうことを私たち全員がきちんと理解した上で、そういうふうに、何らかの事情でつまずいてしまった、そういった人たちに対して、何らかの支援、そしてできることは何かっていうことを考え続けるということが重要かと思います。このような職親プロジェクトで受け入れるということは、非常に重要なことで、といいますのは、職業がちゃんとあって、収入があって、住む所がある、であれば、再犯を繰り返すという必要性はかなり少なくなるはずなわけですから、このような受け入れ先というのは非常にありがたいことだというふうに思っております。

平尾受刑者の居場所が今も分からない中で、刑務所の管理を厳しくしてほしいという声もあります。しかし、社会とのつながりの中で、更生させようという取り組みが後退することがあってはならないと思います。平尾受刑者には、一刻も早く自首してやり直してほしいと思います。