クローズアップ現代

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2017年4月18日(火)
“先行き不安病”を斬る!わが家のマネー防衛

“先行き不安病”を斬る!わが家のマネー防衛

いま株を運用する人が急増、投資セミナーが空前の人気だ。背景にあるのは、「先行き不安病」の広がり。トランプ新大統領登場による市場の不透明感、将来の年金財政への懸念などから「お金を増やさねば危うい」と考える人が増えているのだ。実際、好景気と言っても賃金上昇は鈍く、年金や保険料などの負担が増加。さらにオリーブオイルやティッシュペーパーなど日用品の値上げが相次ぎ、暮らしは圧迫されている。株や投資信託、個人型確定拠出年金(イデコ)…運用を推奨する様々な情報の中で、何を選択していいのか。目先に振り回されない「しぶとく支える家計防衛」を考える。

出演者

  • 山崎元さん (経済評論家/楽天証券経済研究所 客員研究員)
  • 岸博幸さん (慶應義塾大学大学院教授)
  • 武田真一・田中泉 (キャスター)

マネーどうしたらいいの? 広がる“先行き不安”

先行きが不透明さを増す未来。
皆さん、マネーの不安ありませんか?

揺れる国際情勢に最近の物価上昇。
不安が広がる中投資を始める人が増えています。
もう預金している場合じゃないと、株を運用する個人株主が急増。
過去最高の延べ5,000万人近くに達しています。
家計を少しでも楽にしたい。
老後の年金不安を吹き飛ばすお金を今のうちに稼いでおきたい。
先の読めない時代。
誰もが悩まされる「先行き不安病」から、どうすれば解放されるのか。

今日(18日)は、マネーと暮らしをしっかり守るすべを考えます。

田中:なんとなく将来が心配。
今、みなさんが抱えているそんな思いを、番組では「先行き不安病」と名付けて、その不安の正体に迫っていきます。
具体的に私たちが考えたのは、日々の暮らしにまつわる“家計不安”。
そして、将来的な“年金不安”です。
まずは、“家計不安”から見ていきます。
この春以降、食用油、ティッシュなどの日用品、さらに電気、ガスなどの光熱費が値上がりします。
家計支出が年3万円増えるという試算もあります。
一方、収入は賃上げ傾向とはいえ、年金、税金などの負担が年々増加しています。
この5年で年収500万円の世帯で、手取りがおよそ25万円以上減ったという試算もあるんです。
その結果、景気拡大が戦後3番目の長さになっているはずが、今、生活が苦しいと感じる人が6割を超えているんです。
今の生活に直結する家計不安。
その実態を取材しました。

預金はバカらしい? ジワリ投資ブーム

田中:東京証券取引所に来ています。
このあと、こちらのホールで200人の定員がすぐに満席になってしまうという人気のセミナーが始まります。

景気拡大が戦後3番目に長く続いている今、株の投資を始める人が急増しています。
この金融セミナーは、初心者にも分かりやすい最新マーケット事情の解説が人気です。

法政大学大学院 真壁昭夫教授
「アメリカの景気が良くなって、公共投資が打てるようになったら、日本のインフラ投資の企業が(海外に)出て行きますよ。
そうしたら日本の企業も当然、収益が上がりますよ。」

家計やりくり悲鳴! マネーの不安どう解消?

こうした中、家計の足しにしようと、思い切って投資を始めた人がいます。
主婦の山田さんです。
ハウスメーカーに勤める夫、小学生の娘2人と暮らしています。
実は山田さん、知る人ぞ知る有名人。
節約の達人として何度も雑誌に取り上げられています。
家計のため、やれることは全てやっています。

主婦 山田さん(仮名)
「ブレーカーごと落とします。」

値上がりしている光熱費を極限まで抑える工夫です。
物価の値上げに対抗するため、買い物は最寄りのスーパーではなく、家から歩いて15分かかるディスカウントストアでしています。

主婦 山田さん(仮名)
「家庭でできる節約は限界がある。
削るとしたら光熱費と、保険と、夫の小遣いを削るか、あと食費しかない。」

一方、収入を増やすのも至難の業。

主婦 山田さん(仮名)
「長時間労働が去年くらいから(世間で)言われ始めたら、今こんな。」

こちら、3年前と現在の夫の給与明細。
折からの働き方改革で、休日出勤の手当など、月2万円分が減りました。

給料から毎月天引きされる9万円の住宅ローン。
支払いは30年先まで残っています。
収入の足しにと加入していた定額貯金は、金利が10分の1まで下がってしまったため、解約しました。
今や1,000万円預けても年利が100円の普通預金。
時間外手数料で収支はマイナスです。

主婦 山田さん(仮名)
「一回手数料とられたら、年間の利息、終わってますよ。」

バレエや音楽など、子どもの習い事にかける費用は、せめてもの未来への投資。
それもいつまで続けられるか分かりません。

主婦 山田さん(仮名)
「うちの経済に限っていえば、右肩下がりです。
支出は出て行くし、夫の給料も増えないし、手当ても減って、税金増えて、軒並み、食料品のお値段上がっていく、電気代も上がった。
景気どこがいいんですかね。
誰がいいんですかね。」

本格的に資産運用を考え始めた山田さん。
国債は利回りが低いと考え、やめました。
最近勧められて始めたのが、元手をアメリカドルで運用する、外貨建て保険。
金利が高いドルなら、5年で10%お金を増やせる可能性があるという売り文句に引かれました。

主婦 山田さん(仮名)
「トランプさんが大統領になって、経済的に世界中が動き出す予感。
私も保守的なほうなので、(投資は)怖いと思っていた。
そうも言っていられない経済状況、社会。
受け身では、老後の生活もままならない。」

さて、山田さんの選択は、果たして吉と出るのでしょうか。

家計やりくり悲鳴! マネーの不安どう解消?

ゲスト 山崎元さん(経済評論家/楽天証券経済研究所 客員研究員)
ゲスト 岸博幸さん(慶應義塾大学大学院教授)

家計への不安から資産運用に踏み切る方も多いようですけれども、間違った投資が多すぎるという立場の山崎さん。
漠然と抱いている、この家計不安 具体的に、どこをどう恐れればいい?

山崎さん:漠然とある不安というのは、金融業界からとってみると、すごく狙い目、不安につけ込んで手数料の高い商品を売るというようなことを、どうしてもやりがちなんです。
そういう意味では、まず不安の正体を見るということが大事だと思います。
今、稼いだお金のいくらを使って、いくらを将来に繰り越していけばいいのか。
ここをきちんと計算して、それで繰り越しているお金をこの中から適切なリスクを取って運用するということだと思うんですね。
ですから、不足しているから、それを埋めるために運用する、あるいは将来が不安で、きっと足りないだろうから、その足りない部分を埋めるために運用するっていうことで、リスクをとって運用すると、不適切な商品を選んでしまったりすることがありますので、ちょっと主婦の方、心配でしたね。

誰もが投資を考えるべきという立場の岸さん。
今、資産運用のための投資は必要?

岸さん:まず前提として私は、国民の多くが思っている将来不安、これはかなりの程度、現実化すると思っています。
というのは、今の政権の経済運営では改革がまだ不十分ですから、長期的な経済成長率は高まりませんから、そうなると、2020年以降も日本経済は結構厳しいので、収入もそう増えない。
その中で、どう対応すべきかと考えますと、まず自分の稼ぎを増やす、これは当然必要で、そのためにスキルアップとか自己投資は必要ですけれども、その次に、生活に必要なお金以外についてはやっぱり資産運用という形で、少しでも増やすということがこれからは必要になってくると思います。

そこでお2人に、代表的な投資先への考え方を書いていただきました。

山崎さん:預金を△にしたというのは、代表的なものは普通預金なわけですけれども、普通預金にお金を遊ばせておくというような言い方をすることがあるんですけれども、今、ほかのものに持っていっても、大した利回りが取れないということを考えると、実は普通預金にお金を置いておくことがもったいなくないんですよね。
だからそういう意味では、そんなに慌てる必要はないぞということで、預金はそんなに悪くない。
国債が◎というのは、これは個人向け国債の変動金利の10年満期型という国債の商品があるんですが、これが非常にいいと思います。
理由が3つありまして、1つは、国債なので銀行の預金よりも安全だということです。
それからもう1つは、元本保証なので、1年間持っていると元本確保されますので、将来、金利が上昇する、国債が暴落するようなことが起こっても元本が確保される。
もう1つは、今、変動金利なんですけど、0.05%という利回りなので、これが例えば大手の銀行の定期預金が0.01%になっていますから、むしろ、こっちの国債の方が、安全なのに利回りが高いという状態になっているのでいいかなと思います。

岸さん:私は預金につきましては、やっぱり安全資産という観点からある程度は必要と思っているので、△です。
山崎さんと違うのは、まさに国債の部分でして、私はどうしても財政再建の観点を考えてしまうんですね。
つまり現状、政府は財政再建の最終的な姿を示していませんので、じゃあ、これで本当に財政再建できるのか、現在の財政状況を考えると、かなり厳しいですから、そういう意味で長期的に投資をするという観点から、国債は、そこまでお勧めはできないなというふうに思っています。

VTRのしっかり主婦の女性は、国債をやめて、外貨建ての保険に切り替えていたが、山崎さんは、これをどう評価する?

山崎さん:ちょっと心配なんですよね、正直に言いまして。
株・投資信託、それから保険というような、リスクを取る対象は、いいものもあれば、だめなものもある。
だめであるか、いいかということを分けるのは手数料だと思うんですね。
これは、手数料が例えば大きな商品、例えば投資信託で、100万円の投資信託買うと、3万円、販売手数料がかかって1万5,000円ぐらい毎年運用管理手数料かかるというようなものは、確実にだめです。
じゃあ、そういうものではなくて、例えば同じ株に投資するのであれば、インデックスファンドというようなものが多いんですけれども、株価指数に連動する商品ですね。
手数料が0.2%ぐらいのものがありますので、そういうものだといいです。
先ほどの主婦の方の外貨建ての保険というのは非常に手数料が大きいので、ドルが上がるともうかるし、下がると損するんですけど、ドルが上がった時のもうけは小さいし、下がった時の損は大きいので、そういう意味では、商品選択としては確実にだめということですね。
(手数料0.5%以下ぐらいが目安?)
0.5%以下ぐらいのものを選ぶのがいいと思います。

岸さんは、こういったものに投資をする場合の目安は?

岸さん:目安の前に、先ほどの外貨の保険の投資の話で、私は、あれも初心者がやるのは悪くないと思うんですね。
やっぱり投資を通じて、逆に最初にまず投資をして、そこからいろいろ勉強するということは大事ですから、その前提で、投資に関して、こちらの株関係はどうかといいますと、私は、基本的には、利回り3%を目指したらいいんじゃないかと思っています。
どうしてもこういう株とか投資をしますと、年間で20%とか30%のリターンを目指す人もいるんですけれども、こうなるとちょっとばくちに近くなっちゃいますので、逆に3%っていうのは、バブルの時期の定期預金の金利でもありましたので、これぐらい小さい規模の利益を目指す、逆に3%でも24年間これを繰り返しますと、元本が倍になるんです。
こういう安全な投資をするということが大事じゃないかと思います。

どうすれば、この家計不安が解消するのか。
投資への考え方、さまざまなようですけれども、皆さんが今以上に不安に思っているのが、これから先、将来に関する備えのようです。

田中:私たちが考えた2つの不安のうち、次は“年金不安”について見ていきましょう。
最新の調査では、実に8割の人が、この年金不安を訴えています。
そもそも老後の生活にいくら必要なのでしょうか。
夫がサラリーマンだった夫婦が現在受け取っている年金は、一般的に月およそ22万円。
また、余裕ある老後の生活のためには、あと13万円ほど必要だという試算もあるんです。
これで仮に85歳まで生きたとしますと、実に3,000万円以上の自己資金が必要になるんです。
一方で、年金の支給額は今後、年1%の割合で目減りしていくと見られていて、すでに今、高齢夫婦世帯の赤字は、月平均5万5,000円近くに上るという調査結果もあります。
こうした中、将来の年金不安に何とか打ち勝とうと、自発的に動き始めている人たちがいます。

年金世代のマネー不安 “運用病”に要注意!

今、リタイアした高齢者の多くが不安と隣り合わせで暮らしています。
30年以上勤めた会社を退職した67歳の男性。
妻と2人暮しですが、年金の少なさに悩まされています。

男性(67)
「これ(年金)から、これ(社会保険料)が引かれちゃう。」

「110万から。」

男性(67)
「6万5,560円が、天引きされちゃう。」

家計は、月々7万円の赤字。
最近、退職金の運用を考え始めました。

「どういうところを(注目)?」

男性(67)
「それはもう、利回りとか。」

1日にいくつも金融機関を回っては、情報を集めています。

男性(67)
「すみません、素人でね。」

「難しいですよね。」

男性(67)
「(投資に)手を出すべきじゃないかもしれないですけどね。」

退職金で慣れない資産運用を試みる高齢者は、「退職金運用病」とも呼ばれ、近年、増えているといいます。

男性(67)
「倍にしようとか、大それた気持ちはない。
なんとか、かすかな希望でも見えればと思ってます。」

現役世代もマネー不安 老後はホントに大丈夫?

一方、老後に不安を抱えているのは、現役で働く世代も同じです。
週に1度、資産運用の勉強会を開いている若手女性のグループ。

ファイナンシャルプランナー
「将来、公的年金で生活できると思うか?」

この日は、10人中8人が公的年金に不安があると答えました。

参加者 20代
「生きていけなくなる予感がします、年金だけだと。」

参加者 20代
「(年金は)無いものと考えてます。
どうなるか分からない。」

公的年金は当てにできないという皆さんが今、最も関心を持っているのが。

参加者
「イデコって名前は1年前、半年前に聞いた。」

参加者
「イデコの話をしていて。」

イデコとは、自分専用の口座を作って、掛け金を自分で運用し、60歳になったら受け取ることができる個人の年金です。
これまで加入者は一部の企業に勤める人などに限られていましたが、今年(2017年)1月から、主婦や公務員など、ほぼすべての人が加入できるようになり注目されています。
イデコに加入するには、まず金融機関を選び、専用の口座を開設します。
そして、株や債券不動産などの金融商品を自分で選んで組み合わせ運用します。
運用の状況によって組み合わせは変えることもできます。

人気のポイントは、イデコに回すお金が税制上優遇されること。
掛け金や運用益に税金がかからないなどのメリットがあります。
一方、注意点もあります。
手数料がかかることに加え、原則60歳までは引き出せないことなどです。

ファイナンシャルプランナー
「60歳まで(口座に)鍵がかかっちゃう。」

参加者 30代
「これからの時代、貯蓄だけじゃなく、資産運用をやっていくほうが老後のためにいい。」

参加者 30代
「(老後資産を)作るために勉強しなければいけない。
早めに手を打つことが大事。」

若い人たちの努力は、どこまで報われるのでしょうか。

年金不安と“マネー防衛” 投資をどう考える?

老後に必要なお金の試算を見ていくと、かなり不安になるが、これはどう向き合ったらいいのか?

山崎さん:3,000万という数字は、結構大きな数字で、これがどっちかというと、金融機関や保険会社が金融商品を売るために、老後の不安を大きく見せるために提示している数字に近いです。
例えば、地方で暮らすとそんなにいりませんし、あるいは3,000万でも全く足りないという家計もあるし、人それぞれなので、やっぱり自分について計算してみることが大事ですよね。
(どんなふうに計算するんですか?)
例えば現役時代に、自分の手取りの収入の何%貯蓄すると、将来つじつまが合うかということを計算してみる。
会社員の場合ですと、厚生年金がありますので、これで人にはよるんですけども、大体現役時代の手取り所得の20%ぐらいずつをずっと貯蓄していくと、現役時代の生活費の7割ぐらいで、老後例えば65歳から95歳ぐらいまで生活費がカバーできますので、そういう計算をやってみると、いたずらに恐れる必要はないです。
そういうところを例えば金融機関に行って、運用商品を売っている人に相談してしまったりする、先ほどのVTRの男性の方もそうなんですが、ちょっとああいう形になると心配ですよね。
不安につけ込まれて、セールスされちゃうかなという心配があると思います。

岸さんは、この将来に対する不安、年金に対する不安について、どう考えていくべきだと思う?

岸さん:私も3,000万という数字に関しては、それを一概に考えるのはよくないと思うんですけれども、ただ同時に、年金不安は、私はこれも現実化する、さらに将来はより厳しくなる可能性があるというふうに考えた方がいいと思います。
つまり、今の年金制度は、10年年金を受給すると元が取れる、自分が払った保険料の分もらえる。
65歳からもらえて75歳で元が取れる。
でも平均寿命は80歳ですから、ほとんどの高齢者が得をする仕組みというのは、当然、持続性はありません。
そう考えますと、将来、年金の水準、かなり減るというのは意識して、それに対応して、自分の収入をどう増やすか、どう資産運用するかというのを考えるべきと思います。
やっぱり、これは当然、長く働くというのを選択肢に考えて、当然70とかまで働く、その上で足りない部分が出るはずだから、山崎さんがおっしゃったように、自分の将来必要なお金を考えて、足りない分をどう資産運用で補っていくかというのを考える必要があると思います。

視聴者の方より:「どうやって資産運用すればいいのか分からない」「投資をする際の心構えは?」
先行き不安病を克服するための極意は?

山崎さん:まずは、先ほど申し上げたように、きちんと計算してみることと、それからお金を運用する時に、マーケットのリスク、株価が上がったり下がったりするようなリスクとともに、人間のリスクがあるということに気をつけることです。
不適切な商品を勧められるかもしれないので、相談する相手と商品購入する相手を分けるということ。
手数料に敏感になって、年間に0.5%、100万円の運用に対して5,000円以上手数料を払うような可能性のあるものについては、それを避けるというようなことをして、自分で考えて運用するということだと、何とか無事にやっていけるんじゃないのかなと思いますし、先ほどのイデコは十分使ったらいいですね。

岸さん:私は、将来不安を少しでも減らすのに一番いいのは、将来不安を具体的に数字にすることだと思っていまして、そのためには当然、経済の知識をある程度身につけないといけない。
じゃあ、これをどう身につけるか、難しいですから、まず自分のお金を余裕がある金額から投資を始めて、自分のお金で投資しますと当然、勉強も真剣味が出ますから、そこで経済とか金融の知識を身につけて、将来不安がどれだけ具体的なものかを把握する。
それを踏まえて、余裕があるお金で安全な投資をしていくというのが一番重要ではないのかなと思います。
(自分の身銭を切って、金融に対する知識を増やしていく?)
そういう意味で投資をするというのは、単純に収入を増やすだけではなくて、こういう経済の知識を増やす、視野を広げて、ある意味で政府のいい発表ばっかり聞いて、将来、ばかを見ないようにするという効果もあると思いますので、そういう意味で投資というのは非常に重要な意義があると思います。

イデコについては、どう評価する?

山崎さん:課税所得がある人は使った方が得な仕組みです。
ただ、運用の選択肢がたくさんあるんですけれども、例えば30個あったりするわけですが、そのうち25個ぐらいはちょっと手数料が高すぎたり、イデコに向かなかったりする。
私は、地雷と呼んでいますけれども、選ぶと失敗する商品なんですね。
ですから、運用管理手数料が0.3%以下ぐらいのもの、外国株式と日本株式のインデックスファンドといってますが、株価指数に連動するような、運用手数料の安いファンドをイデコで選ばれるといいと思います。

なかなか勉強することがたくさんありそうですけれども、やはりこれが身を守ることになるということですね。
さあ、多くの人がさいなまれる先行き不安病。
不安が不安を呼んでしまうという不透明な時代だからこそ、まずは、自分の今の暮らしや老後に一体どのぐらいのお金が必要なのか、冷静に把握することから始めていきたいと思います。