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2016年11月7日(月)

激戦地でいま何が~IS壊滅への攻防~

激戦地でいま何が~IS壊滅への攻防~
今回のグラレコ

番組の内容を、「スケッチ・ノーティング」という会議などの内容をリアルタイムで可視化する手法を活かしてグラフィックにしたものです。

出演者

  • 高岡 豊さん
    (中東調査会 上席研究員)

  • 鎌倉千秋
    (キャスター)

質問
コーナー

Q1

武力ではテロを終わらせることはできない。むしろテロを拡散させることもある。人がテロに加わる背景にある社会問題を解決すれば、テロは自然になくなる、または少なくなるのではないか?

ISは支配地域を着実に減らしています。ISの二大拠点であるイラクのモスルとシリアのラッカでも奪還作戦が始まり、ISはいわば“存亡の危機”に直面しています。しかし、ISを武力で潰しても、ISの過激思想を礎に、世界各地でISと似たような過激派組織が生まれる可能性があります。そういった意味では、日本も無関係ではなく、ISが肥大化した背景に何があるのかを見極め、その問題に向き合っていく必要があります。
Q2

モスル奪還作戦ではクルド人女性兵士の活躍も目立っていると聞きます。それぞれの立場で、今、何ができるかを語り合うことが大切な時だと思いました。子供兵の問題を含め、ISの集団を選ばぬ攻撃には胸が痛みます。平和を願う普通の人々が遠い国の話と思わず団結を広げてゆく必要性を感じました。

ISから解放された村や町では、ISに対する復しゅうの炎が燃え上がっています。ISに親や兄弟を殺されたクルド人やヤジディ教徒の女性たちは、志願して軍隊に加わり、最前線で戦っています。涙を流しながら銃を撃っている女性兵士の姿からは、ISが彼女たちの心に残した傷の深さを感じました。ISの戦闘員は、女性に殺されると天国に行けないと信じており、皮肉なことに、女性兵士は戦略的に最前線に配置されています。憎しみが連鎖する構造をどう変えていくのか、国際社会はどう支援していけばいいのか、真剣に考えるときが来ています。

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