クローズアップ現代

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No.38782016年10月19日(水)放送
“平成落語ブーム”とかけて  若者と解く  その心は!?

“平成落語ブーム”とかけて  若者と解く その心は!?

人気落語ユニット メンバー初登場!

ゲスト 柳亭小痴楽さん(落語家)

柳亭小痴楽さん:おい、熊。
おもしろいもの見つけたよ。

なんだ、八公じゃねぇか。
おもしれぇもの?
何?

落語。

らく…。
あぁ、あのこぶが2つあって、またがる、暑い所にいる動物?

それ、ラクダ。
言うこと古いよ、お前。
そうじゃない、落語。
はなし家が座布団の上座って、しゃべってる、あれだよ。

あぁ、あの古くせぇやつか。
NHKと同じだ。

よせよ、お前、怒られるよ。
んなことはないの、行こう!

嫌だよ。
古くさそうだし、とっつきにくそうだ。
第一、座布団の上から動かねぇんだ。
地味でいかねぇよ。

それがいいじゃねぇか、お前。
シンプル・イズ・ベスト!
外国語だよ。
とにかく行こう。
事情が違うから。
行ってみよう!

江戸時代以来!? “平成落語ブーム”

夜9時を回った新宿に、突如現れた長い行列。
お目当てはアイドルではありません。
落語家なんです。

落語家
「チャオ。」

落語家
「キスを!!」

客席には、仕事帰りの女性や学生など、若い人ばかり。

観客
「笑い疲れた。」

観客
「腹筋が痛い。」

今、こうした落語のイベントは東京周辺だけで、なんと月1,000件。
江戸時代以来の落語ブームともいわれているんです。

グループで売り出す若手落語家たちも登場。

「成金、ワァ〜。」

CDショップやバー、さらにはファンの自宅への出前落語も盛んです。
落語好きが高じて、自らイベントを開くファンまで現れています。

柳亭小痴楽さん:なあ、おもしろそうだろ。

確かにね。
だけど、なんで今こんなはやってんの?

わからねぇ。
だからさ、これからもっと詳しく教えてもらおうじゃねえか。
いいから、ついてきな。
ねえ師匠、教えてちょうだい。

江戸時代以来!? “平成落語ブーム”を追う

平成の落語ブームをけん引する1人。
春風亭一之輔さんです。

春風亭一之輔さん
「家族がチンパンジー連れてドライブに行った。
交通事故に遭って、人間は4人けがしちゃって入院している。
チンパンジーだけ無事なんだそうです。
しょうがないから警察もチンパンジーを取り調べようかということになった。

あの時ね、旦那さんは何をしてた?

(チンパンジー 酒を飲む手振りをして)ああ、うう。

酔っ払ってた?

(チンパンジー)うーうー。

酔っ払い運転が原因かな。
奥さん何してた?

(チンパンジー)うう、うう、カー。

寝てた?

(チンパンジー)ウー。

居眠り運転が原因かもしれない。
君は何してた?

(チンパンジー 車のハンドルを回す手振りをして)うう、うう、ウーン。」

一之輔さんが年間に上がる高座は、およそ850回。
スケジュールは、来年(2017年)まで埋まっています。

活躍はファッションや音楽の世界にも。
次々特集が組まれる人気ぶりです。
一之輔さんの落語の特徴は、江戸時代から続く古典を現代風に巧みにアレンジすることです。

そそっかしい男が次々にトラブルを起こす滑稽ばなし「堀の内」。

春風亭一之輔さん
「そそっかしいのをなおしてください。
そそっかしいのをなおしてください。」

寺に向かっている男が念仏を唱える場面。
昭和の大名人、古今亭志ん朝さんはこう演じました。

三代目 古今亭志ん朝さん
“南無妙法蓮華経。
南無妙法蓮華経…。
この辺りでちょいと聞いてみよう。
この人に聞こうかな。”

この何気ない場面も、一之輔さんの手にかかると、なぜか現代のラップ調に。

春風亭一之輔さん
「お題目かなんか唱えてった方が御利益あるからな。
お題目を急に唱えると、なかなか唱えることねえから出てこねえぞ。
これ、そそっかしいから出て…、お題目?
南無妙、南無妙、ナンミョウ、ナンミョウ?
ナンミョウホー?
ウオーホー、ナンミョウヨーヨーヨー。

すみません、あなた!

え?

気持ち悪いんでやめてもらえます?」

江戸時代の滑稽ばなしなのに、あちこちで今風の表現が飛び出します。

春風亭一之輔さん
「あら、なんだこれ?
こんなところに帯が落っこってるよ。
ありがてぇな、角帯欲しかったんだよ。
誰も見てねえからもらってっちゃおうかな。
なんだこれ?
重てぇな、これ!
俺、これが欲しい…地べたから剥がれねえ!
この帯を…んっ…んっ…!

プワー!

うわ!
総武線。
電車のレールだ、これ。」

春風亭一之輔さん
「ウオウオウオ、少々伺います。

はい、なんですか?

私は、堀の内のお祖師さまに行きたい大工のはっつあん、A型です。
ひとつ、よろしくお願いします。
たまにB型じゃない?って言われますよ。

知らねえ、そんなことは。」

観客
「わかりやすくて面白い。」

観客
「うわって何か、観客を引き込ませる力がすごい。」

一之輔さんは、師匠たちの古典落語をノートに書き起こし、そこに現代的な“ノリ”を大胆に加えていきます。

春風亭一之輔さん
「『いいね、いいね、才能あるね』とか付け足す。」

かつて、大衆芸能だったはずの落語。
いつしか客から遠い存在になってしまったのではないかと危機感を感じているのです。

春風亭一之輔さん
「古典芸能って納まりきっちゃうと、ちょっと危ないんじゃないですか。
誰でも笑える、心から腹かかえて拍手して。
だから、大衆芸能であるべきだし、大衆芸能だと思います。」

落語には笑いだけでなく、人と人との絆や人情など、今の社会が失った豊かさがあるといいます。

春風亭一之輔さん
「また3人で暮らせたらと思うんだ。
どうだろう、この通り勘弁してくれ。」

きっかけさえあれば、こうした落語の魅力を感じる人は少なくないのではないか。
一之輔さんはそう考えています。

春風亭一之輔さん
「ありがとう、またよろしくお願いします。
ありがとうございます。
でも何だねぇ、こうやって親子3人暮らせるのは、この子があればこそ。」

江戸時代の後、最多800人が活躍する落語界。
新たな才能も次々に生まれています。

春風亭昇太さん
「うぉ!
あーあーあー…あーあーあー…ほら、あーあーあー…。」

立川談笑さん
「骨は骨、紙は紙っていうところ皮って書いたのが、あたいの頭のいいところだ!

そりゃ、ばかだよ。」

若手の人気に、長年落語界を引っ張ってきた、あの大御所も…。

桂歌丸さん
「若い方々にはどんどん勉強して、出ていってもらいたいと思います。
私たちを追い抜いていってもらいたい。」

落語ブームが高まる中、イベントや寄席で目立つのは20代から30代の若者の姿です。

「春風亭昇々さんです。」

こうした若いファン向けに、落語家のトレーディングカードなどのグッズも登場しています。
でも、ネットの動画やお笑いライブなど娯楽はいろいろあるのに、なぜ落語?

「笑えるし、泣けたり、感動したり、いろいろな気持ちになる。」

「ネット文化が浸透したりはしているけど、その中で忘れていた日本の良いものというか、粋な感じを、たしなみたい。」

去年(2015年)から落語にはまったという田谷慶子さん。
都内のデザイン会社に勤めています。
田谷さんが初めて落語を聞いて引き付けられたのは、ふだんの生活にはない、濃密な人間関係でした。

田谷慶子さん
「今は、人づきあいが希薄じゃないですか。
ご近所さんに知り合いなんて、全然いないし。
おせっかいな感じの江戸の人たちの人情が、すごく魅力的に感じる。」

テレビなどのお笑いはスピードが速く、どうしても受け身になってしまうという田谷さん。
落語は、自由に想像を膨らます「ゆとり」があることが魅力なのだと田谷さんは言います。

田谷慶子さん
「落語の場合、自分の中で噺家さんが話す言葉を聞いて想像できる。
すごい余韻が残って、その味わいが、すごくあります。」

江戸時代以来!? “平成落語ブーム”を追う

ゲスト さだまさしさん(シンガーソングライター)
ゲスト 牛窪恵さん(世代・トレンド評論家)

さださんは、中学生のころからの落語ファンで落語研究会にもいたそうだが?

さださん:落語好きですね。

江戸以来ともいわれている今の落語ブームをどう見た?

さださん:やっぱり世の中がうまくいってないと、落語とか、さだまさしとか結構受けるんですよ。
(うまくいっている時は?)
うまくいってる時はいらないんですよ。
1つは、落語というものの中の登場人物の温度が、現代社会からだいぶ違う温度ですから、そういうものが恋しいというのと、みんな話が上手になりたいんじゃないですかね。

牛窪さん:ネット文化になっていると、さっきありましたけども、そういうところですかね。

さださん:メールではすごく、じょう舌なのに、会うと全然話せない方が結構多いので、こういう子たちがどんどん前に出ていこうっていう気持ちが出ているとすれば、すばらしいことですよね。

牛窪さん:さっきの渋谷らくごさんも、20代30代のお客さんが全体の7割で、6割は女性のお客様なんですよね。

牛窪さんは、落語女子にも特に注目しているということだが?

牛窪さん:なんで今、ブームなんだろうっていう。
1つは、さださんがおっしゃったような人と人との体温だったり、あるいはコミュニケーションでも、もっとゆっくり自分のペースで楽しみたいというところがありそうなんです。
もう1つは、時代の変化。
今、非常に過渡期にあって、インターネットとか新しいものが出てくるけれども、そうじゃない、もっと昔の古き良き日本に何かがあるんじゃないか、それを知りたいっていう感じはすごくします。

さださん:そうですね。
それで身近な笑いというのは、他局ですけども「笑点」という番組の影響というのは大きいと思います。
身近に、こういう職業の人たちがいるんだということと、おもしろいことを言う人たちが職業になっているということに驚いている人もいるんじゃないですか。

NHKのネットクラブで落語ブームについてアンケートを取り、3,000人を超える方から回答を頂きました。
「着物男子!!目の保養ですかね」「たった一人で観客を魅了するところがかっこいい」
座布団1枚の上で、長屋の人情だとか男女の心の機微を演じきるというのは?

さださん:やっぱり話芸というのは、本当にすごいですね。
それと落語をお好きな人はお分かりでしょうけど、落語のはなしというのは失敗した人のはなしが多いんですよ。
失敗すると、今はどんどんへこまされるけれども、落語の中で失敗した人が笑いに変わってくるんですよね。
そして中で、一生懸命頑張っている人が報われたりするんですよ、落語というのは。
現実ではなかなか起きにくいことが、目の前で、そのはなしの中で起きてくると、救われる思いになる人も多いんじゃないですか。

牛窪さん:それがさっきおっしゃった、日本がうまくいっている時は、そういうものとか、さださんとかが必要ないんじゃないか。
でも、そういう弱い者の痛みをみんなで分かち合いたいとか、やっぱりそういう思いは強いですし、内閣府の調査を見ると、自己肯定感って今、若者たちは悪い時代しか見てないですから、自分に自信持てていないんですけどでも。
そうではない、じゃあ何に自分は自信を持っているか。
それは日本人であることの誇りだったり、日本の文化だったりするんですよ。

さださん:そうか、「クールジャパン」の1つなんですね。

落語家、はなし家の数も江戸時代以降最多といわれているんです。
東西合わせて、総勢800人。
一人前として認められる真打ちを筆頭に、二ツ目、前座とすそ野が広がっています。
落語人気に引かれて落語家を志す若者も増えているんですが、観光ガイドやエンジニアなど、全く違う世界から転身してくる方も多いそうです。

さださん:落語の話は、人情ばなしもそうです、滑稽ばなしもそうですけど、聞いていると、自分の体の中にあるだめな部分とか、それから自分の体の中にある、ちょっとした悪意、人をやっつけてやろうとかそういったものが、明確にはなし家の手によって、目の前に現されるんですよね。
生きているっていうことを、だんだん笑いの中で認めていく。

立川談志さんの言葉ですけども、やっぱり業(ごう)を肯定するという、自分は生きているという業を肯定していくのが、落語の一番重要なところだと思うんですね。

牛窪さん:無駄なことも認めていける。
今、デジタル社会で、何でもスピーディーに早くやれることがいいと若者たちは毎日急かされていますけど、そこがさっき、自分のペースで自分の想像力を働かせられるところが落語はいいってありましたけど、やっぱりそういう自分の中に眠っていた「あっ、こういう感情もあるんだ」とか「こういうことって悪くないんだ」とか、いろんなものの見方ができるというのも落語のいいところかなと思います。

さださん:そうですね、失敗を笑ってくれますから。
なかなか現実だと、失敗するとえらいことになりますからね。

牛窪さん:今、自己責任なんて言われてね。
つらい思いをしていますから。

生きづらさを感じている方も多いかもしれないですね。

さださん:いい感じで大家とか、ご隠居がかばってくれるんだ。

落語といいますと、かつては寄席で聞くものだったんですが、今、楽しめる場所もどんどん増えているんです。
例えば、街なかのカフェや居酒屋、CDショップ、映画館。
さらに自宅への出前落語など、落語と私たちとの関係も変わりつつあります。

人気ユニットも登場! 変わる落語の世界

CDショップで開かれた、30席あまりの落語イベント。
落語家との距離がずいぶん近いですね。

主催は、真打ち一歩手前の若手落語家たち11人で結成するユニット「成金」です。
ファンからは、自分の好きな落語家と間近で触れ合ったり、いろいろな話ができたりすると評判です。
AKBみたいですね。

若い人たちが気軽に来やすいよう、入場料は1,000円。
2時間で、4人の落語を楽しむことができます。

イベントが終われば、全員でお見送り。

ツイッターやSNSで、プライベートの情報も発信し、多くのファンとつながろうとしています。

観客
「勢いがあって、時間があっという間に過ぎるくらい面白い。」

観客
「成長の過程というか、一緒に携わって見ている。
応援している。」

春風亭昇々さん
「女子高生とかが『好きな噺家(はなしか)だれ?』みたいな。」

春風亭昇也さん
「日常で出てくるような、そういう会話が。」

瀧川鯉八さん
「『きのうの(春風亭)昇々みた?』とか。」

女子高生に追いかけられる日は、いつ来るのやら…。

落語好きが高じて “プチ席亭”に!?

落語家とファンの距離が近づく中で、ファンが落語ブームを後押しする動きも広がってきています。
佐々木香緒さんです。
ふだんは保険関係の会社で事務をしていますが、落語好きが高じて、自分でイベントを開催するようになりました。
会場は、なじみのバーや貸し会議室など。
必要なのは、座布団1つと、わずかな機材。
元手は数万円程度です。
こうした人たちは「プチ席亭」と呼ばれ、各地に増えています。

佐々木香緒さん
「落語って詳しい方たくさんいて、私自身は全然詳しくないんですけど、『今度こういう会やるんですよ』と言ったら、『じゃあ、友だちを連れて行く』とか。
会社勤め以外の新しい友達の輪も広がりました。」

この日の会場は、佐々木さんの地元、青森県。
仲のいい落語家2人を招きました。

笑福亭羽光さん
「感動した、終わり!
古っ!」

春風亭昇々さん
「『お父さん、50万円振り込んだよ』といったんですよ。
そしたら父が…、『どうもありがとうー!助かったよ、お母さんにないしょね』。
本当に父だった。」

観客
「おもしろすぎて、おなか痛くなって困った。」

イベントには、100人近い人が足を運んでくれました。
ファンと落語家の近さが生み出す、新たなイベント。
平成の落語ブームは草の根的に広がっています。

江戸時代以来!? “平成落語ブーム”

さださん:いいなぁ。

個人的にプチ席亭になる方もいるが?

さださん:昔は、おそば屋さんとか、それからお寺で、そういう好きな人たちが落語会をいっぱいやっていた時代があるんですよ。
それが、こういう形に変わってきたんですね。
僕の友人も落語カフェっていうのをやっていますけど、落研の後輩なんですけど、やっぱり若い子たちがすごく落語に興味があるっていうことは幸せだって言っていますね。

牛窪さん:あのサイズ感もいいんですかね。
例えば、コンサートだったら、ドームでやるのと違って、狭いライブハウスみたいな。

さださん:お互いの顔が見えるような、これがいいのかも分かんない。
体温が伝わるね。
10代の子たちも、どんどん入ってきてほしいですね。
入ってくると、すごい才能を持っているやつはいっぱいいますから。
それが、世の中をひっくり返すようなことになってくれると楽しいですよね。

牛窪さん:若い子たちは、今の生活とか、今のインターネットとか、何かが違うって、たぶん思っているんですよね。

さださん:もっといいもの、すごいものって思っている子たちはいっぱいいますから。

牛窪さん:でも、なかなかSNSとかから開放されない。

逆にSNSがつながらない所に圏外旅行に行きたいって4割ぐらいいるんですけど。
ぬくもりだったり、こういう狭い世界だったりで人情みたいなものを感じたいって探している時に今、見ていると、落語は平成のフォークソングみたいなものかなって思ったんですよ。
今の社会と違うことをやりたいけど、「あっ、そっか落語があった」って。
ああいうところの中に、実は人間のもっと情に近いものが凝縮されているってことに気付き始めたのかなって今、思いますね。

さださん:音楽も古典音楽、古典音楽ってずっとやっていくと、自分の底が浅いと、そこへ一歩も踏み出せないような、通しか入っちゃだめみたいな。

言葉も難しそうだなって思ったりも。

さださん:だからそうじゃないよって、音を楽しむって書くから音楽だよっていうふうに開いてくれる人があったら、わーって集まるように。
落語も、いわゆる古典落語っていって古典芸能っていうんじゃなくて、そうじゃなくていいんだよっていう、若いはなし家さんたちがどんどん増えてきた。

柳亭小痴楽さんも深夜寄席を500円で開いている?

柳亭小痴楽さん:初心者がばっと来るという。
同世代の人たちが初めて来ますって、ばーっと来てくれます。

さださん:それで、そのまま落語家になるやつ、いません?

柳亭小痴楽さん:何人かいるんですけどね。

さださん:そういう気するなぁ。
話って、人の言葉って、それぐらい影響力ありますよね。

今、会いに行けるアイドルがだいぶ定着しましたけど、実は寄席って、自分が好きなはなし家さん、スターに会いに行ける。
元祖、会いに行ける。

牛窪さん:しかも一緒に育てていけるっていうところがありますよね。
今からファンになっていると、あっあの人がこんなになったって楽しみがもっと広がりますよね。

さださんは50年来の落語ファンだが、このブームは一過性のものにならない?

さださん:ならないでしょうね、ここまで来たらね。
もう、バトンタッチが上手にできると思いますよ。
だから、本当に期待できますね。
だから乗り遅れないように10代の子たちは急いで乗っかってください。

身近な所に行ってみるのもおもしろいかもしれないですね。

牛窪さん:上の世代と交流したいという方も多いんですよね。
求められているものっていうことですよね。

さださん:話をするっていう体温の交換が落語にとって一番大切なこと。
人間にとっては大切なことですよね。

質問
コーナー

Q1

落語に興味はあるけど、どんな切り口から入っていけばいいのか分かりません。とりあえず、見に行って楽しめるものですか?

落語イベントは毎日寄席や各地の会場で開かれています。出演者も価格もさまざまですが、まずは気になったイベントに行ってみるのもひとつだと思います。ゲストのさだまさしさんも「古典落語=古典芸能でなくてもいいという若い噺家さんが増えてきた」と言っていたように、親しみやすいと感じる落語家さんに出会えば、落語の楽しみも広がるのではないでしょうか。
Q2

地方で若者向けの落語会を開催したいのですが、出演料や舞台のセッティングなどわからないことだらけです。噺家さんに直接連絡して交渉してよろしいのでしょうか?

大がかりな機材や装置が必要なく開催できるのが落語イベントの特長でもあると思いますが、 これから落語イベントを開こうという方は、まずは、すでに開催したことのある方に詳しい話などを聞くのもひとつのやり方だと思います。落語家さんには、主催者と直接やりとりしている方も少なくないので、そういったやり方を踏まえた上で、落語家さんに交渉してみるのもいいのではないでしょうか。
Q3

師匠の家に住み込んで修行するという弟子は減っていると思うのですが、現代における『師匠』と『弟子』はどのような関係性になっているのでしょうか。住み込みが当たり前だった時代と比べ変化はあるのでしょうか。

修行期間である「前座」(東京の落語界)時代を師匠の家に住み込みながら過ごす人は全体の中でも少なく、自宅から通いながら過ごす人が大半のようです。それぞれの師匠によって教え方などの違いはあると思いますが、東京の落語界では、どの落語家さんも4年ほどこの「前座」を経験し下積みをした上で、「二ツ目」、「真打ち」へと昇進していくことに大きな変わりはないかと思います。

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