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2016年9月29日(木)

生きづらさを抱えるあなたに~障害者殺傷事件が投げかけたもの~

生きづらさを抱えるあなたに~障害者殺傷事件が投げかけたもの~
今回のグラレコ

番組の内容を、「スケッチ・ノーティング」という会議などの内容をリアルタイムで可視化する手法を活かしてグラフィックにしたものです。

出演者

  • 池上彰さん
    (ジャーナリスト)

  • 向谷地生良さん
    (「浦河べてるの家」理事・北海道医療大学教授)

  • 伊東敏恵
    (キャスター)

質問
コーナー

Q1

あなたは容疑者の偏った見方で障害者の人権を否定する発言をどう思いますか?(今回は、視聴者の方よりいただいたご意見を紹介します)

「普通の人間だろうが、障害者だろうがみんな人間なのにこの考えは浅はかすぎる」(10代以下男性)や「人間の価値を障害の有無のみで決めることしかできない、そんな人格もまた障害なのかもしれません」(50代女性)といった容疑者の問題を指摘する意見の一方「職場や周りの人間関係にも問題があると思う」(20代男性)、「健常者と障害者の線引きをしてきた近代日本の歪みが現れていると思う」(30代女性)といった社会の問題であるという見方もありました。また、「私自身発達障害です。事件後そのことを言うと私も殺されたりすんじゃないか怖い」(30代女性)といった、この発言に衝撃、恐怖を感じたという声もいただきました。
Q2

こうした発言の背景には何があると考えますか?(今回は、視聴者の方よりいただいたご意見を紹介します)

「バブルがはじけてみな余裕がなくて障害者に対する圧力が強まり社会的な援助が薄まりつつある」(50代男性)、「私自身が精神障がい者ですが、健常者も市場価値のみで評価され誰もが本当の意味で必要とされていない時代に毎日恐怖を感じている」(男性)など番組でも議論した今の時代のあり方が事件の背景にあるという意見が多数ありました。その他、「現実は出生前診断で胎児に障害があると診断された妊婦のほとんどは中絶を選んでいるという現実がある」ことを指摘する意見が複数来ていました。その上で「幼いことから人の多様性を理解できるような環境が必要」(20代女性)、「モラルを欠いたものに対しては勇気を持って批判し、環境から変えていく必要がある」(40代男性)など、われわれの社会がどう変わるべきかについての意見もいただきました。

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