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2016年9月6日(火)
潜入!闇のマーケット 中国“スーパーコピー”の衝撃

潜入!闇のマーケット 中国“スーパーコピー”の衝撃

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潜入!闇のマーケット 中国“スーパーコピー”の衝撃

今回、G20の議長国を初めて務め、大国としての存在感を高める中国。その足元で日本企業を脅かす模倣品、偽物商品の進化が止まりません。こちら、フィギュアのスーパーコピーをメーカーからお借りしてきました。本物は1万円ほどで売られているのに対して、偽物は2,000円ほどです。かつては、中国製のコピー商品と言いますと粗悪なイメージがありましたが、今、出回っているスーパーコピーは見た目もそっくりだけでなく、品質も本物に限りなく近づいているんです。
今回のグラレコ

番組の内容を、「スケッチ・ノーティング」という会議などの内容をリアルタイムで可視化する手法を活かしてグラフィックにしたものです。

出演者

  • 石井正さん
    (大阪工業大学名誉教授・弁理士)

  • 段躍中さん
    (ジャーナリスト)

  • 鎌倉千秋
    (キャスター)

質問
コーナー

Q1

中国ではなぜコピー商品の製造元の撲滅ができないのでしょうか?取り締まりができないのでしょうか?

中国でも知的財産保護の法律はあります。ただし、権利の種類によって取り締まりを行う部署が異なり、取り締まり能力が異なるという中国ならではの事情もあります。たとえば商標権については管轄する工商局は企業への営業許可の権限もあり、企業の情報も集約され、権力持つ強い。一方で、著作権などを管轄する部局は情報も力もなく、通報してもなかなか対応してくれないというような状況もあります。このため業者側も、デザインを似せつつもロゴをつけないことで商標権侵害を避けるなど、巧妙な対策を講じるようになり、取り締まりと新たなコピー商品の登場はいたちごっこの状況が続いています。
Q2

20年前に比べ、中国のコピー品は格段に良くなりましたが、どうしてですか?先日、上海に行った際に、仕組みまで精巧にできたスイスの有名高級腕時計のコピーがありました。値段を聞けば、2万円。本物ならば400万円ですが…

番組に出演した石井正さんによると、理由は3つ挙げられるといいます。(1)世界中の企業の製造拠点となってきたことで、高度な製造技術が中国国内に蓄積されたこと。(2)かつての粗悪品と違って、原材料に品質のいい材料を使うようになったこと。(3)3Dプリンターやスキャナーなどのデジタル技術の普及。石井さんの話でも、スイスの高級時計メーカーがスーパーコピーを入手し、技術者に内部を調べさせたところ本物と遜色ない品質であったことに衝撃を受けたというようなこともあったそうです。
Q3

品質もそっくりというなら偽物というよりも、きちんと勝負できるのではないか?なぜ偽物として売るのか?

本物そっくりのコピーを作れる技術を持つ段階から、独自のブランドを売れる段階に至るまでには2つ壁があるといいます。1つは独自の製品を作るためには膨大な研究開発費がかかるということ。そしてもう1つは、そうやって独自製品を作っても歴史や知名度がないとブランドとして信頼を得ることが困難であり、それには時間がかかるということ。中国には高い技術を独自ブランド確立のためのイノベーションに用いる企業と、既存のブランドをコピーして短期的な利益を確保しようという企業の両方が存在しているのです。

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