2016年7月13日(水)
あなたはどう考えますか ~新薬高騰が医療を壊す?~
番組の内容を、「スケッチ・ノーティング」という会議などの内容をリアルタイムで可視化する手法を活かしてグラフィックにしたものです。
出演者
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天野慎介さん
(全国がん患者団体連合会理事長) -
五十嵐中さん
(東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学・特任准教授) -
間寛平さん
(お笑い芸人) -
鎌倉千秋
(キャスター)
質問
コーナー
Q1
オプジーボは、どういうところが画期的な薬なの?
オプジーボ(一般名:ニボルマブ)は、免疫チェックポイント阻害剤とよばれます。通常、免疫細胞ががん細胞を攻撃するわけですが、免疫細胞には、免疫細胞自身が暴走しないように「ブレーキボタン」があります。これまでは、この「ブレーキボタン」をがん細胞におされてしまい、攻撃の手を弱めてしまうことが課題でした。免疫チェックポイント阻害剤は、「ブレーキボタン」からがん細胞の腕を外すことで、免疫細胞が攻撃し続けられるようにしたのです。いずれにせよ、重篤な副作用を引き起こす可能性もありますから、使用に関しては、専門の医師と十分に話し合うことが大切です。
Q2
薬の値段はなんで高くなってきたの?
日本では、薬の値段は国が決めます。これまでにない新しい薬の場合、研究開発費や製造原価、販売費など、製薬メーカーのコストを回収する形で決められます。このうち例えば研究開発費は、10年で2倍。日本製薬工業協会によれば、1つの薬を世に出すまでには9年から17年、また、2万から3万の薬を試してようやく1つ成功する確率だといいます。背景には、より治療の難しい病気をターゲットにする薬が増えていることや、安全性の確保も高いレベルで求められていることがあるそうです。
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