クローズアップ現代

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No.38372016年7月12日(火)放送
進化する人工知能 ついに芸術まで!?

進化する人工知能 ついに芸術まで!?

芸術「創作」が変わる!? 人間と人工知能のコラボ

ゲスト 川上量生さん(メディア企業会長)
ゲスト 山田五郎さん(タレント・美術評論家)

ついに、人工知能が芸術を生み出し始めました。
美術評論家の山田五郎さん、いかがですか?

山田さん:確かに形にはなってますけども、それが本当に生み出したと言えるのかどうか…。

芸術になるのかどうかということですね。そして、数々のコンテンツを世に送り出し、人工知能研究所を設立した川上量生さんです。川上さんは、この人工知能の芸術、どうご覧になりますか?

川上さん:芸術というと、理屈では説明できない感性の世界のことで、理屈で説明できないんだから難しいんだと思われてたんですけども、実は簡単だったっていうのが分かってきたんじゃないかと…。

意外と簡単だった?

川上さん:意外と簡単だった。
理屈よりも簡単だった。

最近、話題になったのが、こちらの1枚。レンブラントから筆遣いを学んだ人工知能が作り出したものなんです。山田さん、美術評論家の目から見ていかがでしょうか?

山田さん:見事な贋作ですね。
でも遠目に、こうやってモニターで見てる分には、これ、レンブラントだって言われても分かんないですよね。
ただレンブラントは贋作が多いから、我々は疑いの目で見ますけども、そうすると、ちょっと襟の辺りの表現が違うかなみたいなところはありますね。

この人工知能による芸術、一体どこまで来ているのでしょうか。

あの巨匠を超えた!? 人工知能が描く“名画”

絵画ファンが集まる美術館。
スタジオで紹介した人工知能の絵画に、ファンはどんな反応をするのでしょうか。

「この作品は誰が描いたかわかりますか?」

「レンブラント?」

「実は描いたのは人工知能なんですよ。」

「え!そうなんですか?
私は絶対だまされる。」

「すごい。」

「すばらしいというか驚異というか。
創造する世界まで入ってくるというのは、すごい世界かもしれないです。」

レンブラントは、17世紀オランダの巨匠です。
最高傑作といわれる「夜警」。
真ん中の人物が浮き立つように描かれています。
レンブラントは、こうした光の効果を生かし、絵画に革新をもたらしました。
1年半前、その偉大な天才の技を人工知能に学ばせるプロジェクトがスタート。

300を超えるレンブラントの作品を、塗り重ねた絵の具の厚さに至るまでスキャンしました。
分析には「ディープラーニング」と呼ばれる、画期的な方法が使われました。
膨大なデータから、レンブラントの絵画に共通する特徴を人工知能が自ら見つけ出していきます。
そして、人間が性別や年齢、服装など、9つの条件を与えます。

すると人工知能は、学び取った特徴をもとに、条件を満たす肖像画を作成。
3Dプリンターを使って出力しました。
こうして、レンブラントの画風を受け継ぐ、全くの新作が生まれたのです。

文学賞選考通過! 人工知能が生み出すSF

そして、更に…。

「人工知能は今、小説を書くといった創作の分野にも進出しようとしています。」

今年(2016年)3月、人工知能が書いた小説が、ある文学賞の一次選考を通過し話題となりました。

小説を書く人工知能を開発したのは、公立はこだて未来大学を中心としたプロジェクト。

リーダーの松原仁さん。
人工知能学会の会長も務める、第一人者です。

公立はこだて未来大学 教授 松原仁さん
「作家になりたいと思って小説書いていても、なれない人が世の中多いので、やっぱり小説を書くのは難しい。
これは人工知能にとっては、大きなブレイクスルーになるのではないか。」

松原さんたちが挑戦したのは、SF作家・星新一さんの名を冠した文学賞です。
星さんの作品の特徴は、歯切れのいい簡潔な文章と、読者を驚かせる意外な結末。
人間や社会への風刺が込められています。

まず、松原さんたちのグループは、星さんの作品1,000編以上を覚え込ませました。
そして、文章の長さや、よく使われる語尾などを分析。
3年がかりで、星さんらしい文章を作り出すプログラムの開発に成功しました。

「いつ」「どこで」「誰が」など、60ほどの設定を人間が与えれば、人工知能が文章を自動で作り出します。

こうして出来た作品の1つをご紹介しましょう。

コンピューターが作った文章
“その日は、雲が低く垂れ込めた、どんよりとした日だった。
洋子さんは、だらしない格好でカウチに座り、くだらないゲームで時間を潰している。”

画期的なのは、複数の文章に整然としたつながりを持たせた事です。

もう1つは、言葉の選び方。
ピンクで示した表現に注目して下さい。
ちょっと物憂げな世界に、読者をいざなっています。
物語は、人に使われなくなり、暇を持て余したコンピューターが、小説を書くのに没頭していくというもの。
星さんらしい、不安をかきたてるような結末を迎えます。

コンピューターが作った文章
“コンピュータが小説を書いた日。
コンピュータは自らの楽しみの追求を優先させ、人間に仕えることをやめた。”

松原さんは、現状はまだ人間の手助けが必要で、レベルを上げていくのはこれからだと考えています。

公立はこだて未来大学 教授 松原仁さん
「今は人間8割、人工知能2割と言っていますけど、一瞬のうちにそれがひっくり返って、人工知能8割、人間2割になる可能性はある。」

星新一賞の審査員も務めた、SF作家の東野司さん。
将来の可能性について、こう語ります。

作家 東野司さん
「文章生成に関してはほとんど応募できるレベルにきている。
それはちょっと驚きでした。」

「人工知能が作家の仲間入りするというのは、どんな気持ちでしょうか?」

作家 東野司さん
「生活が(危うくなる)というのはもちろんありますけど、むしろ新たなものが読めるんじゃないかと思って、読み手としてはうれしいし、どんどん可能性が広がる感じがします。」

人工知能「芸術」は 人間を超える!?

芸術の世界に進出し始めた人工知能は、この先どのような影響をもたらすのか。
芸術家たちの間に波紋が広がっています。

美術評論家 藤井雅実さん
「下手な贋作者(がんさくしゃ)より、よほどレンブレントに忠実な作品。
たいしたもんだと思いました。
(問題は)AI(人工知能)自身が、主体性を持っていない。」

参加者
「AI(人工知能)の問題だとロボットと一緒になって、これから社会をかなり変えていくと思う。
そもそも表現とか芸術の概念が変わる可能性がある。」

芸術家 中ザワヒデキさん
「ひとつはっきりしていることは、芸術という言葉はもう安泰ではない。
人間という言葉も安泰ではない。」

進化する人工知能 ついに芸術まで!?

スタジオには、ほかの人工知能が作り出した作品を集めました。
いろいろな作風がありますよね。
VTRでは、絵画や小説もあったが、どのように見た?

川上さん:僕は今まで、いろんなクリエーターの人と、いろんなジャンルのクリエーターの人とつきあってきたんですけども、お話を伺っていると、みんな基本的には、過去の自分の経験や見てきた作品をもとにして、自分の作品を作られているんですね。
そういう情報処理っていう事から考えると、当然それは機械もできるんだろうと思います。
(同じように作っていく?)
可能なはずです。

山田さんは、どう見た?

山田さん:今の拝見していますと、確かにすばらしいですよ。
ただ、レンブラントにそっくりな絵。
星新一さんが書きそうな小説。
何か、ラフマニノフっぽい音楽。
これは創作と言えるのでしょうか。
単なる模倣・贋作であって、創作ではないのではないだろうかっていう疑問の声もありますけどね。

(独創性が人工知能にはないんじゃないかということ?)

川上さん:でも、人間もやっぱり贋作というか、作っていますよね。
クリエーターも作っているんですけど、それを自制してるだけですよね。
本当は、ちょっと油断しちゃうと作っちゃう。
それを頑張って作らないようにしてるだけなので、頑張って贋作を作らないようにするっていうのが、まだ人工知能には、そういう回路が入ってないという。

山田さん:今、むしろ頑張って作っちゃってますからね、贋作を。

そもそも、創作、独創性というのは、どこから生まれるもの?

山田さん:僕ね、川上さんもおっしゃったように、VTRでも言っていましたけど、過去のいろんなものを学んで、そこから自分のものを作っていく、そこは同じだと思うんです。
たぶん人工知能っていうのは、それをちゃんとやっちゃうんですよ。
ちゃんと学んで、覚えちゃうんですよ。
人はもうちょっと駄目だから、間違って覚えたりとか、あるいは情報がものすごい少なくて何も知らなかったりする訳です。
逆に、その事が創作を生んでいるんじゃないかと思うんです。

人工知能に小説を書かせるプロジェクトのリーダー、松原さんの考えでは、人工知能は、過去の作品から特徴を見つけ出して、組み合わせのパターンを変えて、さまざまな作品を作っている。
人間も、過去の作品や人生経験などから、そこをもとにして作り出しているので、仕組みとしては同じなのではないか。
これをどう思う?

川上さん:少し違うんじゃないかと思っていて、どちらかというと、大枠では、これは確かに正しいと思うんですけど、何か、あるジャンルの芸術で見た場合、映画や漫画って、最初は過去の作品、経験から作っていたと思うんですけど、だんだん過去の作品からだけ作ってきているように、だんだんそういうふうに進化してきているんだと思うんです。
(人間も、過去の作品だけで?)
人間も過去の作品だけでやってくるように。
そうしないと売れないから、そうした方が売れるから。

山田さん:商業的な事を考えたら、どんどんそういう最大公約数的なところに集約していっちゃう。
僕は逆に、さっきも言いましたけども、人工知能はちゃんとやっちゃうけど、人間はちゃんとできない。
例えば、東北の方の仏像は、京都から仏像の情報がちゃんと伝わってなかったりして、ものすごいびっくりするような仏像を作っちゃったりするんです。
むしろ、これがちゃんとできない事が人間の創作の源泉。
人工知能的に言えば、バグとか、情報の不足が、むしろ創作性の源になるんじゃないのかなという気もしますけど。

川上さん:人間は、やっぱり扱える情報量が決定的に少なすぎるんですよね。
少ない情報量で模倣しようとするので。
必ず失敗しちゃう。

山田さん:そう。
その失敗がオリジナリティーなんじゃないのかなというような気もしますけどね。

私、個人的には結構、感情があるかないかというのも大きいんじゃないかなと思うんですけれども。
人間だと、いろんな人生経験で、いろんな感情をそこに持って、それが創作活動につながったりだとか、同じ過去の作品にしても、人間はただ一字一句読んでいくのではなくて、そこに感動したりだとか、怒りを覚えたりだとか。
そういった感情が蓄積されているから、情報としてインプットされているだけとは違うのではないかと思うが?

山田さん:感情のパラメーターをここ(過去の作品や情報)に入れる事はできないんですか?

川上さん:入ってしまうと思いますね。
(感情も組み込める?)
感情も組み込めます。
過去の作品というのが、感情をもとに作られた作品である限りは、その感情の要素は、そこ(過去の作品や情報)にも入りますよね。
ただ、そこから先もあると思っていて、作品がクリエーター側だけを学習してますよね。
そうではなくて、人間側も学習できるはずなんですよ、作品を鑑賞する側。
鑑賞側がどういうものに反応するのかを学習するのは、すなわち感情を学習するっていうのと同じだと思います。

感情も学習できるとなると、よく言われるのが、人工知能が人間を超えるのかどうか 芸術の分野において、人工知能は人間を超えられる?

山田さん:例えば、チェスの試合だったら、勝った負けたがありますよね。
だけど、芸術の分野でどっちが優れているのかというのは何とも言えないです。
超えるも何も、超えたか超えないかを判断するのは誰なんだっていう。
(判断がなかなかできない?)
できないです。
だから、超える超えないと言ってもしょうがない、意味がないんじゃないかという気はします。
人工知能が作った作品の方がいいと思う人が出てくる。
それはそれで、別に全然有り得る事だし、だからといって、人工知能が人間を超えたとも思わないです。

川上さん:たぶん、売れるものを作るっていうのは人工知能は得意だと思います。
(人間よりも人工知能の方が勝っている?)
最終的には。
(それは、なぜ?)
それは、いろんな人がいて、いろんな人がいろんな作品にどう反応するのかっていうデータをこれから解析できるようになると思うんですよね。
そうすると、どういう特徴を持った作品が一番受けがいいのかっていうのは、ビッグデータから取れてしまうと思います。

山田さん:実際、アメリカでは、ドラマや映画をそういうふうにして作っています。

川上さん:人間もそういうふうにして作っていますから。

山田さん:商業的な成功で勝ち負け、超える超えないを決めるとなったら、AIが超えますよね?

川上さん:と思います。

山田さん:そこは超えると思いますよ。
だけど、それだけではないのが、この芸術とか創作とかという分野だから。

今、人間と共に芸術を作り上げるという新しいタイプの人工知能の研究も進んでいるんです。

芸術「創作」が変わる!? 人間と人工知能のコラボ

アメリカ・カリフォルニア州。

訪ねたのは、デビッド・コープさん。
作曲をする人工知能を30年にわたり研究しています。
人間と共同で作品を作る人工知能の開発を始めたのは、ある苦い経験がきっかけでした。

コープさんは人工知能が作った曲を、新人作曲家の作品だと言って、聴衆に聴かせました。
大絶賛!
「人生で最も心が洗われた曲だ」とたたえる人もいたほどでした。

ところが数か月後、今度は同じ曲を人工知能の作品だと説明してから聴かせると、反応は一変。
「機械が作った冷たい音楽だ」と蔑まれたのです。

カリフォルニア大学 サンタクルーズ校 名誉教授 デビッド・コープさん
「ほとんどの人は怒ったり、イライラしたりして不満そうでした。
人間は機械の方が良い作品を作れるとは思いたくないのです。
人間が不要になってしまいますから。」

こうした経験を経て、新たに開発した人工知能。
どうやって作品を作るのでしょうか。

この人工知能は、まずたくさんの曲の断片を作ります。
例えば、こんなフレーズ。

そこから、人が好きなフレーズをいくつか選びます。
すると、新しい曲に作り変えてくれます。

カリフォルニア大学 サンタクルーズ校 名誉教授 デビッド・コープさん
「私にも全くなじみのない曲調になったね。」

更に好みを伝えると曲を修正。
コープさんも驚く、斬新な曲も生まれます。

カリフォルニア大学 サンタクルーズ校 名誉教授 デビッド・コープさん
「私の好みに合った、しかも人生で一度も聞いたことのないような曲を人工知能に作ってもらおうとしています。」

コープさんが開く特別講義には、世界中から音楽や人工知能を学ぶ学生が集まってきます。
人間と人工知能の協力関係が、多くの人の関心を呼んでいるのです。

参加した学生
「ミュージシャンになるのが夢なんです。
人工知能の音楽を学ぶのは、夢をかなえるためにとても重要。
クールだと思うわ。」

カリフォルニア大学 サンタクルーズ校 名誉教授 デビッド・コープさん
「人間と人工知能が共存できないとは思いません。
お互いに身近な存在として生きればいい。
争う必要はないのです。」

芸術「創作」が変わる!? 人間と人工知能のコラボ

山田さん:これは要するに、人工知能を利用して、音楽を作曲するという事で、これは普通にもう行われますよね?

川上さん:もうなりますね。
なると思います。

(共に作り上げていく?)

山田さん:クリエーターが人工知能を使って、音楽だけじゃなく、いろんな美術だったり小説だったり作っていくっていうのは全然ありですよね。

川上さん:たぶん、ツールとして使われると思います。
使ってると言わなくても、言っても分からないし。

(言われないと分からない部分でもある?)

山田さん:観客が、人工知能が作ったって聞くと急に評価が下がるみたいな。
だから、さっきの話ですけども、超えた超えないの判断をするのは人間じゃない。
その判断をする人間が非常にあやふやな。

川上さん:だから、人間の能力が低いんですよ。
人工知能と人間との間に超える超えないの時に、例えば羽生さんを超えたのかとか、もしくはレンブラントを超えたのかっていうふうに、彼らは人間だと思っているんですけれども、それは自分じゃないですよね。
自分の能力ってすごく低い訳ですよ。
そういう意味では、とっくに人間は負けている。

(人間の能力は低い?)

山田さん:低いし、高いっていうのが、人間の能力の面白いとこだと思うんです。
今、見ていて思ったんですけど、芸術っていう事で言う場合、例えば音楽だったら楽譜だけじゃないくて、演奏がありますよね。
音楽を作ったと言っていますけど、実際、音を出しているのは人工知能じゃなくてスピーカーです。
実際、どんな楽器、どんな音が出るか、そういう事によって善し悪しが決まってくる。
絵画も、人工知能が描いたと言っていたけど、実際に描いたのはプリンターです。
実際、この形にしていく技術やクオリティー、そういうものによって変わってきます。
人工知能が出している答えは同じだけど、プリンターがよくなったら、もっとよくなるかもしれないとか、こういう問題はどうなんですか?

川上さん:もちろんそれもそうだと思いますけど。
プリンター自身も、たぶん人間の筆みたいに、何かある種のランダムな要素とかを入れられるような時代も来ると思うので。
(そこも進化していく?)
人間並みにちょっとミスをしたりする人工知能っていうのも、開発する事は可能だと思います。

視聴者の方より:「著作権はどうなるのでしょうか?」
調べたところ、今の日本の法律では想定されていないと。
国は、人工知能を開発した人に持たせるのか、人工知能を使った人に持たせるのかなど、制度を見直す検討を始めようとしている。
こうした著作権の問題、将来どうなる?

川上さん:そうなると維持できないと思うんですよね。
著作権に限らず、あらゆる知的財産権というのは今後、人工知能が作り始めたら、どうしようもないですよね。
どれに権利を与えていいのか。
(なかなか難しい?)
長期的には崩壊すると思います。

視聴者の方より:「人間の創造性が衰えるのではないでしょうか?」

山田さん:人間の創造性は衰えないと思います。
僕はむしろ聴く側の、例えば耳とか目が衰える、そっちの方が怖いです。
だって、一番受け入れやすいものばかり人工知能が作っていく訳ですよ。
そればっかり見たり聴いたりしていると、それ以外のものが分からなくなるかもしれない、その方が怖いような気がします。

質問
コーナー

Q1

単純労働だけでなく芸術まで人工知能が行ったら、いよいよ人間の仕事がなくなるのでは?

人工知能による曲のCD発売やロゴデザインなど、すでに商業化されている人工知能「芸術」もあります。今後は芸術分野も含めて、ある程度の仕事が奪われるだろうという見方もあります。一方、人工知能学会会長で人工知能による小説プロジェクトも束ねる松原仁教授は、「ある程度の仕事は人工知能にとってかわられるだろうが、それと同時に人間は新しい仕事のあり方を見つけるだろう」と考えています。
Q2

そもそも、人工知能に芸術をさせる意義は何でしょうか?

人工知能「芸術」を30年以上研究してきたカリフォルニア大学サンタクルーズ校のデビッド・コープ名誉教授は、「人間だけでは出ないアイディアが出る」「量産できる」「個人の好みに合ったオーダーメイド作品が作れる」などをあげています。また、公立はこだて未来大学の松原仁教授は、機械が「論理だけなく感性も扱えるのか」を知るために、人工知能「芸術」を研究していると仰っています。多くの研究者は、人工知能の創作を研究することで、人間の創造性を知りたいと考えていらっしゃるようです。
Q3

今後、人工知能が、人間のような感情や思考力を持ち、自らの意思で芸術を生む可能性はあるでしょうか。

今、日本や海外で、人間の脳のネットワークをまるごと機械で再現しようという研究が行われています。人間の脳と同じシステムが人工知能で再現できれば、それは人間と同じように感情や意志をもつはずだと考えている研究者もいます。今後もしも、人工知能が感情を持ち、自ら『動機』をもって芸術作品を生み出す日が来たとしたら、人間の芸術との区別はより曖昧になるかもしれません。

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