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2016年6月1日(水)

膨らむ13億人の“欲望” ~中国ネット金融の光と影~

膨らむ13億人の“欲望” ~中国ネット金融の光と影~
今回のグラレコ

番組の内容を、「スケッチ・ノーティング」という会議などの内容をリアルタイムで可視化する手法を活かしてグラフィックにしたものです。

出演者

  • 矢作大祐さん
    (大和総研 金融調査部研究員)

  • 小宮智可
    (NHK国際部デスク)

  • 鎌倉千秋
    (キャスター)

質問
コーナー

Q1

中国でインターネット金融による“借金ブーム”が起きているのはなぜですか?

中国ではこれまで個人や中小企業向けの金融機関はほとんどなく、国有銀行は主に大企業や国家プロジェクトに融資していました。インターネット金融の急拡大によって、これまで資金が借りられなかった個人や中小企業も、スマートフォンひとつで資金を得られるようになり、利用者が爆発的に増えました。インターネット金融は、いわば、消費者金融、ベンチャーキャピタル、農協などの役割を担っているとも言えます。 また、投資をする側、貸し手にとっては、株式市場の低迷や銀行金利の低金利が続く中で、平均11%という利率が投資先として魅力のようです。
Q2

高い利息を支払わなければならないインターネット金融での借金に危うさを感じるのですが・・・?

10%を超える高い利息が支払えず、借金が1000万円に膨らんで自殺に追い込まれた大学生の例もあります。なかには十分にリスクを認識しないまま、収入に見合わない借金をしている人もいるようです。また、インターネット金融の会社の40%は、夜逃げ、詐欺、債務不履行といった問題を起こしていて、投資をした結果、財産を失う人も相次いでいます。インターネット金融は、経済成長の原動力になる可能性を秘める一方、さまざまな問題も抱えています。

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