“巨星墜つ”。今月、80年の生涯を閉じた演出家の蜷川幸雄さん。ほとばしるエネルギーに触れた人たちが、蜷川さんへの思いを語った。数々の舞台に立った女優・大竹しのぶさん―「怒っている姿が有名ですけれど、感動してくれる人でした。良い芝居したら、“観た?今の芝居観た?”って。私自身、わくわくして、楽しくて楽しくて・・・」。16歳で蜷川さん演出の舞台を見て衝撃を受けた劇作家・演出家の野田秀樹さん―「きれいごとで、つるつるして、そんなのは表現じゃないんだっていうのが、蜷川さんの考え方だった。ずっとヒーローだった」。そして、妻・宏子さん―「おもねらない、妥協しない、自分を奮い立たせるものすごいエネルギー。かっこういいなって」。生前の秘蔵映像と証言から、稀代の演出家が遺したメッセージを見つめる。
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