2016年4月27日(水)
ドナルド・トランプという男 ~密着・大統領選 揺れるアメリカ~
番組の内容を、「スケッチ・ノーティング」という会議などの内容をリアルタイムで可視化する手法を活かしてグラフィックにしたものです。
出演者
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中山俊宏さん
(慶應義塾大学教授) -
デーブ・スペクターさん
(放送プロデューサー) -
鎌倉千秋
(キャスター)
質問
コーナー
Q1
あそこまで過激なことを言うトランプ氏を、なぜアメリカ人は支持するのでしょうか。
トランプ氏が支持を集める背景には、オバマ政権下の8年間で経済格差が拡大し、白人中間層の既存の政治家に対する不満や失望感が高まっているという状況があります。
トランプ氏が政治経験の全くない、いわゆる“アウトサイダー”であるということ、
そして彼の政治家らしくない発言が、かえって有権者の心をつかんでいます。
また、経済的に苦しい状況にある白人たちの間では、余裕の無さから排他的な雰囲気がまん延しており、トランプ氏の極端な発言がそうした人たちを引き付けています。
Q2
トランプ氏が大統領になる可能性はどれくらいあるのでしょうか。
今後カギを握るのは、最大の代議員を抱える6月のカリフォルニア州での予備選挙です。
ここで過半数の1237人を獲得すれば、トランプ氏は正式な共和党の候補となり11月に民主党候補と一騎打ちとなります。
しかし、今の状況では過半数を獲得できるかどうかは微妙で、7月の党大会で決戦投票に持ち込まれる可能性が高いといわれています。
党大会では、誰かが過半数に達するまで投票が続けられます。一回目の投票は、代議員の投票は予備選の結果に拘束されますが、それで過半数を得る候補がでなかった場合、2回目以降は、一定数の代議員が自由に投票する候補を選べるようになります。
そうした代議員の割合が多くなれば、トランプ氏に不利な状況が生まれる可能性もあるため、共和党主流派は党大会に持ち込むことを狙っています。トランプ氏と共和党主流派の駆け引きに、今後も目が離せません。
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