10年前、液晶テレビの成功で日本を代表する“勝ち組企業”と称賛されたシャープ。2月25日、台湾の大手電子機器メーカー「ホンハイ精密工業」による買収を受け入れると発表した。「液晶技術を国外に流出させない」という国の意向を踏まえて、官民ファンド「産業革新機構」は3000億円を出資する案を示したが、ホンハイはそれを大幅に上回る6600億円規模の資金を投じると提案、シャープは、日本の大手電機メーカーとして初めて、海外メーカーの傘下に入ることを決めた。シャープとホンハイ、産業革新機構との間でどのような交渉が行われたのか?関係者へのインタビューから、買収交渉の舞台裏に迫るとともに、日本のもの作りのこれからを考える。
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