去年11月に明らかになった、ロシア陸連による組織的なドーピング。ロシアの陸上選手は、当面、国際大会に出場できない事態となった。しかし、問題はさらに深刻な状況となってきた。今月14日、世界反ドーピング機構(WADA)の第三者委員会は、記者会見を開き新たな不正を明らかにした。ロシアによる組織的ドーピングを隠すために、国際陸連の幹部が賄賂を受け取っていたり、疑惑があることを知りながら放置していたことなどが明らかになるなど、問題はロシアだけにとどまらず、国際陸連自体の構造的な問題であることが浮き彫りになってきたのだ。
第三者委員会が「腐敗を超えて犯罪だ」と厳しく非難したこの事態。今回、番組は組織的ドーピングの実態を告発したロシアの陸上選手に単独インタビューを行った。そこから明らかになる、スポーツ界の闇を伝え、リオデジャネイロ五輪を前に、スポーツへの不信を取り戻すにはどうすればよいのか、考える。
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