“アジア最後のフロンティア”と呼ばれ、各国が競って進出するミャンマーで、民政移管後、初めての総選挙が行われる。“真の民主化が進むのか”が問われる今回の選挙。優位に立つのは、“民主化の象徴”アウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)。一方で、軍事政権の流れをくむ与党・連邦団結発展党(USDP)は、経済での実績を強調しているが、圧政を続けてきた軍と同一視され苦戦を強いられている。急進的な民主化を打ち出すNLD側の勢いが強まる中、与党側は一時選挙の延期を打ち出す動きを見せた。軍部・与党の揺り戻しも取り沙汰されるなど、選挙を前に緊張が高まっている。政治手腕が未知数のスー・チー氏。選挙後のミャンマーにどんな青写真を描いているのか。ミャンマー民主化の行方を読み解く。
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