写真や動画などの日常の記録から、株取り引きなどの資産運用まで、生活のあらゆる場面に浸透するパソコン。死後、その管理をどうするのかが、いま問われ始めている。写真や日記など、パソコンに遺された膨大な“故人情報”とどう接したらよいか、悩む遺族も多い。パソコンの利用者が、口座名やパスワード、データをどう処分してほしいかを生前に記す、専用の「エンディングノート」も登場している。こうした中で、パソコンやネット上のブログなどを、生きた証としてとらえる人もいる。息子を病気で亡くした女性は、息子が開設したブログを引き継ぎ、更新を続けている。息子が書き残した詩や言葉をアップすると、息子とのつながりを強く感じるという。口座情報から思い出まで、あらゆる情報が端末に集積される時代。パソコンを遺品としてどう遺せばいいのか、遺族はどう向き合えばよいのかを考える。
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