小笠原諸島周辺に押し寄せた中国漁船の数は一時期200隻を超え、海上警備や資源保存のあり方に大きな課題を突きつけた。中国漁船のねらいは、水深200m前後の海底に生息する、「赤サンゴ」と見られている。1年に0.3ミリしか成長しない希少なサンゴは、1グラム15万円にも高騰。形や色など条件の良い“原木”は、数千万円から1億円にもなるとされ、高値で換金できることから、中国では投機の対象としても注目を集めているのだ。なぜ今回、中国船が大挙して押し寄せるようになったのか。番組では、中国船の映像分析や関係者の証言を元に、その正体を追跡取材。知られざる“密漁団”の実態と“赤サンゴの闇ルート”の存在が浮かび上がってきた。独自の映像記録と取材から、深層に迫る。
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