先月末におよそ70年ぶりに国内でのデング熱の感染が確認されて1週間あまり。感染者は、14の都道府県80人にのぼり(8日現在)、感染源とみられる代々木公園に加え、周辺の新宿御苑などが閉鎖、東京都に1400件以上の相談が寄せられる(8日現在)など、波紋は広がりつづけている。東京都が代々木公園内でウイルスを持った蚊の有無を調べたところ、流行地でも1000匹に数匹程度しか見つからない蚊が4ヶ所で見つかり、1キロあまり離れた新宿中央公園で感染したとみられる患者も出た。海外との往来が増える中、専門家は「早急な対策が必要」と警告する。蚊が媒介する感染症は、日本脳炎などの感染者が激減し、警戒感が自治体や住民の間で低下。駆除する取り組みは弱くなり、ボウフラが発生する水たまりや、蚊が生息するヤブなどが放置されている。どのように感染は広がっていったのか検証するとともに、どう対策を進めれば良いのか、考える。
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