走行中にバスの運転手が突然意識を失う事故が相次いでいる。取材から見えてきたのは、平均年齢50歳近くと他の産業と比べて極端に進む“運転手の超高齢化”と“健康リスクの増大”、それに若者の車離れなどに伴う“深刻な人手不足”の現場。さらにNHKが独自に入手した事故の報告書を分析すると、運転手の健康管理をめぐる課題も浮かび上がってきた。副操縦士のいる航空機や、自動停止装置のある鉄道と違い、運転手1人に乗客全員の命がかかるバス。運転手の健康管理の強化や事故防止の新技術の導入など、どうすれば事故を回避できるか考える。
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