育児や介護などを抱える社員、定年延長による高齢社員、そして若い男性社員の価値観の変化。働き方に制約のある社員が増加する中、彼らにどう接し、会社の業績に貢献させたらよいのか、現場の戸惑いが増している。カギとなるのが、管理職や経営層などの上司、いわゆる「ボス」の手腕だ。社員の個々の事情を配慮しつつも、重要な戦力として、その能力を発揮して活躍してもらうという、「優しく、そして厳しい管理職」の育成が企業の急務となっている。そうした理想の上司を「イクボス=部下のプライベートに理解と配慮のある上司」と名づけ、「イクボス養成塾」なるセミナーなどの取り組みも始まっている。人材が多様化する時代に求められるボスとはどんなボスなのか。その高度なマネジメント術は如何なるものか。「働きやすく働きがいのある」職場に必要なヒントを探る。
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