アフリカゾウが絶滅の危機に瀕している。1989年のワシントン条約で象牙の取引が全面的に禁止され、密猟が一時は収まったが、今また、乱獲が激しさを増している。実は、その要因に近年頻発するテロが関わっていた。アフリカのイスラム原理主義の過激派組織が、密猟象牙を資金源としていたのだ。密猟象牙が密輸される先は、ほとんどが中国などのアジア。つまり、象牙製品を購入するためにアジアの人々が支払うお金が、アフリカでテロを引き起こす一つの要因となっているのだ。「ホワイトゴールド」とも呼ばれ、高値で売れる象牙を巡る様々な動きから、グローバリズムが引き起こす危うい現実を描く。
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