東京電力福島第一原発事故から3年。福島県では、事故直後の避難やその後の不自由な生活で体調を崩し亡くなった人が1600人を超え、地震や津波による直接死を上回った。再び原発事故が起きた時、住民を安全に避難させることはできるか。原発の再稼働に向け準備が進められる一方で、国は、避難地域を拡大、住民を段階的に避難させるなど新たな指針を定めた。しかし被災者1万人アンケートからは、段階的な避難を妨げる様々な要因が浮かび上がってきた。さらに病院や高齢者施設では、自力で避難できない要援護者を守ることが困難で、戸惑いが広がっている。住民の命を守ることはできるのか、検証する。
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