「貸しオフィス」や「倉庫」として届け出て、建築基準法や消防法の網を抜け、実際にはマンションなどの部屋を仕切ったり、ベッドを入れるなど改装して、数多くの人たちを住ませている、いわゆる“違法ハウス”。敷金・礼金・保証人なし、格安・即日入居可などの条件によって、様々な事情を抱える人たちが入居し、都心部で拡大してきたとみられている。国もこうした“違法ハウス”の実態調査をすすめる方針で、自治体からは運営する会社への指導も始まっている。こうした中、突然退去を求められた住民たちが行き場を失うという課題も浮上し、現場では混迷が深まっている。“違法ハウス”はどのようにして広がったのか、なぜ多くの人がそこに暮らすようになったのか。入居者たちに密着し、知られざる“違法ハウス”の実態に迫る。
みんなのコメント