2848人…東日本大震災の被害の甚大さを物語る行方不明者数。遺体が発見されても損傷が激しく、身元特定は日に日に難しくなっている。最も不明者の多い宮城県では県警本部が去年11月特別捜査班を設置、17人の捜査員が必死の作業を続けている。中でも効果を発揮しているのが「似顔絵」。ベテラン捜査官が生前の穏やかな表情を遺体から推定して描き公開したところ、次々に身元確認につながっているのだ。名前を取り戻した遺体。大切な人と対面できた遺族。それでもなお、何の手がかりも得られないまま途方に暮れる多くの家族が残されている。捜査班の活動に密着し、終わらない震災の傷跡を見つめる。
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