原発事故から2度目の田植えを迎えた福島。この春、農家たちが特に不安を抱いていたのは、周囲の山林から水田に入り込む水による汚染。水による汚染は防ぎようがないと、今年の稲作りを断念した集落も出る一方、山から水田へ放射性物質が入るのを防ごうと、自力で模索を続ける農家たちもいる。こうした中、今、東大や新潟大学など多くの研究者たちが、去年春には問題ないとされたにも関わらず秋になって高い汚染が発見された農地とその稲を徹底的に調査。里山の自然の中で、放射性物質がどう動き、どう稲に吸収されたのかというメカニズムを解明しようとしている。農家たちを翻弄する汚染の原因は何なのか。どう対処したらいいのか。汚染と向き合う農家と研究者たちの模索から考えていく。
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