中国共産党がいま、空前の政治スキャンダルに揺れている。重慶市のトップを務め、カリスマ的なリーダーとして人気を誇っていた薄煕来氏が突然失脚。妻による英国人ビジネスマンの殺害や自ら職権を乱用した汚職など様々な疑惑を報じられ、公の場から姿を消した。その背後には、秋に行われる最高指導部の交代をめぐる熾烈な“権力闘争”があるという。薄氏は「格差是正」を目指す独自の経済政策を掲げ、革命歌を歌い毛沢東時代を回顧するイベントを開いて、大衆に絶大な人気を得ていた。しかしこうした動きが警戒され、権力の座から追い落とされたのだという。最高指導部の交代を控える中国は、どのようにしてリーダーを選ぶのか。“権力闘争”の知られざる舞台裏に迫る。
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