じわじわと食品の価格が上がり続けている。今月1日に大手食品メーカー数社がパンやパスタなど小麦製品の値上げに踏み切ったのをはじめ、大豆、卵なども値上がり傾向にある。世界的な食料不足で輸入穀物が高騰しているのだ。背景には中国・インドなど新興国の需要急伸があり、国内の食品メーカーや畜産農家の間では、このまま穀物相場の「高止まり」が続くとの危機感が広がっている。そんな中、大手スーパーが豆腐用大豆の直接栽培に踏み切ったり、農業ベンチャーと総合商社が提携して家畜飼料用トウモロコシの生産を行うなど、「国産」にビジネスチャンスを見出す動きもある。食料価格「高止まり」時代のこれからを考える。
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