先月、異例の政治判断によって停止した中部電力の浜岡原発。「今後30年以内に87%の確率で起きる」とされる東海地震の想定震源域のほぼ真ん中にあり、国は津波に備えた防波壁の設置などの対策が完了するまで運転を停止すべきだとしている。中部電力が発電する電力の15~20%を担ってきた浜岡原発が停止したことで、需要がピークを迎える夏の電力供給は綱渡りの状態になる。また、原発と共生してきた地元・御前崎市には大きな動揺が広がっている。これまで国がエネルギー政策の柱としてきた原発を今後どうするのか、という大きな問題をも投げかけている浜岡原発の停止。その波紋を追う。
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