がん細胞を体の中の免疫システムを利用して攻撃する「がんワクチン」。手術・放射線・化学療法につぐ第4のがん治療法として注目されている。ワクチンを注射するだけでがんの増殖を抑え、臨床試験では余命数ヶ月と宣告された患者が2年以上も生存した例もある。国内ではすい臓がんのワクチンが臨床試験の最終段階に来ている。しかし、一方でその他のがんワクチンの臨床試験は進んでいないのが現状だ。理由は臨床試験を行うための資金不足。アメリカではがん患者を支援する民間団体が研究資金を提供し、政府も動かし開発を強力に推進させている。番組では実用化目前のがんワクチンの日米の研究現場を追い、その可能性と課題を探る。
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