日本企業が今後の成長のカギとしているのが、長期的に成長が見込まれる新興市場の開拓だ。そのひとつがアジア、とりわけ、従来は日本企業の進出がそれほど進んでいなかった中国内陸部の開拓。8%成長を維持するため、中国政府がおよそ57兆円の巨額の投資を行うと打ち出す中で、内陸部に重点的に配分すると見られている。この機会を捉え、マツダは内陸部の特に人口50万人規模の都市へのディーラー拡大に力を入れている。一方、コマツは公共工事の情報を入手して建機の販売に力を入れている。しかし、内陸部に人材が不足しているなど、市場の開拓は簡単ではない。日本企業の成長に欠かせない新興市場の開拓の取り組みと課題を考える。
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