扉が開いたまま上昇し始めたエレベーター。突然2万トンの水を放流したダム。メールの作成中に電源が切れる携帯電話。今、組み込まれているコンピューター・ソフトの欠陥で機械がトラブルを起こすケースが相次いでいる。経済産業省の調査では今や製品の不具合の最大の原因がソフトの欠陥であることが判明。トラブル多発の背景には、電子機器の高機能化によってソフトの分量が急増したこと、そして開発を担う技術者の不足があるといわれる。
電子化が急速に進む自動車業界では、高性能で競争力のあるソフトを作り上げるため、競合メーカーがソフトの一部を共同で開発し始めた。”ソフトウエア危機”をどう乗り越えるのか。浮き彫りになった課題を検証する。
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