携帯電話が子どもたちの間に急速に普及する中、「ネットいじめ」が急増している。ネットでは匿名で書き込みができるため、誰が書いたか分かりにくい。この匿名性が、陰湿な言葉の暴力を誘発するとともに、容易に加害者や被害者になりうる状況を生みだしている。7月、神戸市内の男子高校生が飛び降り自殺したが、その原因の一つは、同級生たちからインターネットに裸の写真を掲載されるなどの「ネットいじめ」とみられている。一部の学校やサイト運営会社では対策に乗り出しているが、ネットの機能が複雑化する中、いじめの発見や防止は難しいのが現状だ。番組では、いじめのあり方そのものを変えつつある「ネットいじめ」の実態と対応に苦悩する現場を取材し、問題の深刻さを伝える。
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