戦後最長なのに実感がわかない「いざなぎ超え景気」。雇用の現場を見ることでその実情に迫る2回シリーズ。1回目は、景気回復で始まった企業の新規採用ラッシュで広がる、大都市と地方の格差について。ことし東京・名古屋などでは早くも「採ろうにも人がいない」状況になっている。長い採用の手控えで必要な正社員も手薄という企業が一気に新卒者の採用に走っているからだ。欲しい人材を地方の大学や高校に求める動きも加熱。結果、ただでさえ大都市との格差に苦しむ地方が、必要最小限の人材さえ確保できず、景気回復に乗り遅れかねない事態が見られる。景気回復にもかかわらず広がっている、地域間の格差の実情を追う。
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