今月17日、イラク・サマーワへ派遣されていた陸上自衛隊の部隊が、クウェートまでの撤収を完了。2年半にわたる人道復興支援を終えた。給水、医療技術指導、公共施設の補修を行い、地元からは一定の評価を得たものの、社会的インフラの整備や雇用の確保などより高い水準の支援を求める声が高まり、自衛隊ができる事業とのギャップが問題となった。地元の不満が高まる中、部隊が強硬派イラク人のデモに取り囲まれ、一触即発の事態となる事件も起きた。人道復興支援はどのように行われたのか? 政府が「非戦闘地域」としたサマーワで、部隊が直面した危機はどのようなものだったのか? イラクから帰国した隊員などへの取材をもとに、イラク派遣の900日が自衛隊に何をもたらしたのか検証する。
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